新・闘わないプログラマ No.238

作業手順覚え書き(3) 〜Linuxで無線LAN編〜


以前にも 書いた手抜き駄文「作業手順覚え書き」の3回目です。今回の内容も「読まれたほぼすべての人にとって何ら有益な情報を提供するような内容ではありません」←かと言って、私の書いたそれ以外の文章は「有益な情報を提供」しているかというと…あまり細かいことは気にしないことにしましょう。
先日、ノートPCのハードディスクを40GBのやつに交換したのですが、一応、Linuxのパーティションを確保しておいたので、この週末に、そのパーティションにLinuxを入れてみました。ディストリビューションは、手元に転がっていたVineLinux 2.5。
以前、このノートPCにVineLinux 2.0を入れたときには、ブートディスク(フロッピー)で、PCカード接続のCD-ROMドライブが見えず、ハードディスクを取り出してデスクトップPCに接続して、CD-ROMの内容をハードディスクにコピーしてからインストールした記憶があるので、今回もそうしないといけないかなあ、と覚悟はしつつインストールを開始しました。
が、CD-ROMにあった「pcmcia.img」というディスクイメージからブートディスクを作って、それで立ち上げたところ、なんの苦労も無くCD-ROMからのインストールが開始されました。とくに選択に迷うような項目もほとんど無く、Xまで勝手に設定されちゃって、何か拍子抜けしてしまいました。まだ、音が出ていないのですが、まあこれはどうでもいいや、と。

さて、このノートPC、家では無線LANカードでネットワーク接続しているのですが、前に入れていたVineLinux 2.0の時には、OSからこのカードがどうもうまく使えなくて、そのまま放っておいたのですが、今回はあちこちバージョンも上がっているし、もう一回挑戦してみることにしました。
とりあえず何も考えずに、無線LANのPCカード(Melco WLI-PCM-L11)を挿してみると…カードは「eth0」で認識されたっぽいです。「/var/log/messages」にもそれらしい記述があるし ←極めていいかげん。んじゃあ、「ifconfig」で確認してみると…「eth0」なんて無いぞ。あ、そうかネットワークの設定をやらんとここには表れないんだっけ。では「linuxconf」で設定するか…あれ? linuxconfは無いの? そういえば、最近のディストリビューションはlinuxconfじゃなくて何とか言うべつのやつだったような。ああ、せっかくlinuxconfで慣れてたのになあ。どこかにlinuxconfは落ちてないかなあ。VinePlusのCDには…よしよし、あったぞ、linuxconf。これを入れちゃえ。
ええと、ネットワークの設定も終わったし、「ifconfig」でも「eth0」が構成されているし、これでネットワークに接続されたかなあ…あ、やっぱりダメだ。
そう言えば無線LAN関係の設定を全然やってないぞ。ESSIDとか暗号化の設定とか、そいうのは??
ええと「/etc/pcmcia」に「wireless」ってファイルと「wireless.opts」ってファイルがあるなあ、これだな。これを修正すりゃあいいんだろう。「wireless.opts」を見てみると…

# Melco/Buffalo Networks WLI-PCM-L11
# Note : wvlan_cs driver only, and version 1.0.4+ for encryption support
*,*,*,00:60:1D:*|*,*,*,00:02:2D:*)
    INFO="Wavelan IEEE example (Lucent default settings)"
    ESSID="Wavelan Network"
    MODE="Ad-Hoc"
    KEY="s:secu1"

ここだろう。ここを修正しよう。

    ESSID="HogeHoge"
    MODE="Managed"
    KEY="s:Hoge1"

と修正して、カードを取り出して、再び挿して、と。ん? やっぱりうまく繋がらんぞ。変だなあ。

などと、いろいろ調べてみて行くうちに、「/etc/pcmcia/network」というファイル(スクリプト)に、

    # We don't do *anything* here. We get a hotplug event when the ethX device
    # is registered, and we bring the device up there

という記述を発見。結局、カードが挿されたとき(We get a hotplug event)には、「/etc/pcmcia/wireless」も「/etc/pcmcia/wireless.opts」も実行されないらしい(これらのファイルは使われていない?)。んじゃ、結局のところ、カードが挿された場合、どこのスクリプトが実行されるんだ? 「there」じゃ分からんよ、「there」じゃ。と、またまた探ってみると、「/etc/sysconfig/network-scripts/ifup-wireless」らしいことが判明。で、このスクリプトが呼ばれる段階で、変数「ESSID」「MODE」「KEY」等に設定されている値が、無線LAN関連の設定を行う「iwconfig」コマンドに渡されて設定が行われる仕組みになっているみたいです。
んで、これらの変数はどこでセットするのが正しいのかは、私も正確なことは分からないのですが、「まあ、ここならうまく行くだろう」といういい加減な考えで「/etc/sysconfig/network」に、

    ESSID="HogeHoge"       ←アクセスポイントに設定したESS ID
    MODE="Managed"         ←アクセスポイントに接続(インフラストラクチャモード)
    KEY="s:Hoge1"          ←暗号化(WEP)のキー

という行を追加しました。そして、カードを抜きさしすると、無線LANが使えるようになりました。暗号化の方もOKです。めでたしめでたし。

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