ALCYONE LEGEND For 239馬力への挑戦Vol 03


番外編

小さく冒頭で番外編と書いたのはVXの画像だけど少し違うぞと思われますね。

これはアルシオーネが現役バリバリ?だった頃に販売されていたレックスのKNタイプのスーパーチャージャー車
なのです。

グレード名もズバリ「VX」でエアロスポイラー付きのホワイトパールマイカ塗装になっていました。
この頃からスバルはスーパーチャージャーを搭載した軽カーを発売していて多銘柄がターボで攻めて?いたのを
あえて、低速からの全域加給を求めてスーパーチャージャーに走っていたようですがこの頃のコンセプトは後のヴィ
ヴィオにも引き継がれて現在に至っていますね。

上記の画像はまだデジカメのデジもなかった時代、10年前位に筆者が友人の為にお遊びで製作した世界初?の軽
カーであります。

普通のカメラで撮影してずーーーーと押入の奥に眠っていたものが最近発掘されましたので筆者がターボが好きと
いう事とこういう車が存在していた事を世間に知っていただく事でおわかり頂けると思います。

詳細は下記画像にて!


 

上の画像を見て驚いてくれた方はかなりの改造マニアだと思われます。

ツウィンチャージャーなのです。

当初、友人が0都スバル自動車にて新古車のこのレックスを購入して直ぐに大径プーリーや燃料増量コンピューター
を入れてくれと相談されて遊んでいたのですが確かに速い事は速いのですが高速域ではアルトワークスやミラに負け
るのが常でした。

スーパーチャージャーというのはターボより歴史が古く、戦前から実用化されていた技術なのですが空気を圧縮する為の
コンプレッサーの動力をエンジンから直接、取り出す為にパワーを出そうとすればする程、スーパーチャージャー自体が重
なり、エンジンパワーが喰われるという悪循環になっていたものです。

当時はまだ排気ガスを利用してコンプレッサーを回すという発想?がなかったのでお手軽にパワーを上げるにはとりあえず
空気を詰め込んでしまえというものだったのでしょうね。


市販されているスーパーチャージャー車は動力をクランクプーリーからベルトを用いて伝えていますのでこの
クランクプーリーをノーマルより大きい径にしてしまえばアイドリングからモリモリ加給されてしまうので出足
はかなりいいです。

おっと、ここで余談ですが筆者は「かきゅう」という言葉を「加給」と表記していますが他では「過給」という言葉
が使われています。
これは筆者が思うそのエンジンに対しての加給であり、巷で流行っている無理矢理にブーストコントローラーを
用いてオーバーブーストでパワーを狙ったエンジンには過給だと思っています。

この車は鉄の重い大径プーリーを入れていましたが大きなプーリーの振動に耐えきれずにクランクシャフトに固
定しているボルトがよく折れて、最終的にクロモリ綱の削りだしでワンオフで製作したものでクランクを締め上げ
ていました。

しかし、プーリーよりか削り出しで作ったボルト3本「予備込み」の方が高かったのが印象的でありました。


 

友人からもっとパワーが欲しいと言われて、製作したのがこのレックスなのですが当初はスーパーを外してカタツ
ムリを装着しようという筆者の意見が採用されずに友人のどうせやるなら世界初にしたいという意向で始めたので
すが、当時は日産のマーチスーパーターボがあったので世界初は無理だと抵抗されましたが軽では世界初?だ
ろうという言葉でやったのがこのマシン???でした。

空気の流れは赤線で明記したようにターボで圧縮したエアをスロットルを通過させてから更にスーパーチャージャーで
再圧縮するという物でした。

スーパーチャージャーで圧縮した空気をターボで更に加圧した方がいいという方法もあったのですが、このスバルの
エンジンに対する考え方がノーマル状態でスロットルを通過した空気をスーパーチャージャーで加圧する方式でした
ので、すなわちスーパーチャージャーユニットや配管全体ががインテークマニホールドになっているようなものでして
途中で配管が抜けたり、エアを吸ったりするとエンジン回転が上昇したりするものでした。


当初はスーパーの後方にタービンを配置したのですが予想通りにエンジンのバキュームのパワーでタービンの
センターハウジングのオイルシールよりオイルが吸い込まれて、白煙が多量に出てしまいファーストステージは
あえなく敗退してしまい、セカンドステージで上記のレイアウトに落ち着きました。

ターボ迄のエキゾーストマニホールドはガスケットをベースに6ミリ厚のステンを切り出してステンレスのパイプ
で位置を決めたのですが、筆者がいつも心がけるのは初めから装着されている物を仕方ないから外すという事
を出来るだけ避けるという事です。

快適な装備であるエアコンを外してしまうのは忍びないのでセンチ、ミリ単位で検討しながらターボユニットの熱害
を各々の部品が受けないように配慮しています。

このレックスも初めはエアコンのコンデンサーとの隙間やバンパーとの隙間があまり無いので熱対策には苦労
しました。

最近ではマフラーに耐熱布を巻いてエキゾースト系を保温して効率をあげるという手法に人気がありますが筆者
は単純に廻りへの影響を考えて、画像に見えている以上に耐熱布でミイラ状態にしていました。

この時に分かったのが02センサーの反応がノーマルの時より速く反応していて、耐熱布を巻く事によりエキゾー
スト系の温度上昇が速くなり少しは地球環境に優しくなっていたと思います。


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