ALCYONE LEGEND For 170馬力への挑戦Vol 21
シリンダーヘッドにバルブ用のオイルシールを付けます。
これはバルブガイドからバルブの軸を伝ってオイルが燃焼室へ漏れないようにシールする役目をしていますが、正式名称は
ステムシールと言います。
白煙は出ないがオイルの消費量が多い車はこのシールが悪くなり、少量が燃焼室に入り込み燃えている例が多くあります。
実際、AA型レオーネの初期の頃はこのステムシールの材質が悪くてオイル消費の多い車がありました。
シールの取り付けはガイドの所にオイルを少し塗布して専用の工具で打ち込むのですがボックスレンチを使用して上手に
真っ直ぐに打ち込めばいいものです。
バルブスプリングをヘッドに取り付けます。
バルブのステム「軸」にオイルを少しつけてガイドに挿入した後、バルブスプリングをインナーとアウターをそれぞれセットします。
リテーナーをセットして、ここでは写っていないのですがバルブスプリングコンプレッサーと呼ばれる工具を使ってスプリングを
縮めて、コレットをリテーナーの所にセットしてスプリングを伸ばしていけば前ページのようにリテーナー部で引っかかり、固定
されるものです。
組み上がったバルブスプリングを馴染ますためにプラスチックハンマーで軽くコンコンと叩いています。
強く叩きすぎるとスプリングとコレットが分離してしまいますのであくまで軽く叩きます。
ちなみにこのプラスチックハンマーは分解編でクラッシュしましたがボンドで修復してまだ使用しています。
組み上がったヘッドです。
Presented by ドクター