ALCYONE LEGEND For １７０馬力への挑戦Vol 11

ピストン比較です。

右側のＶＸピストンはそれなりに汚れていますがこちらも計測するとメーカーの基準値にばっちりと入っていました。

SEピストンの頂部はＶＸと同じ形状をしており、通常のタイプのピストンは頂部が全体的に窪んでおり、この形状のおか
げでＶＸは１８００モデルのNAと比較して圧縮比が高いのと馬力が相対的に上がっている要因だと思われます。

ＶＸピストンと比較するとスカート部が長くなっていますがこれはピン方向の肉を削っている為にシリンダーに接する部分
が少なくなる為にピストンが上下方向に運動する際の首振りによる影響を押さえるためと推測されます。

ピストン裏側の画像です。

ピストンピンの入る部分の形状がよくわかります。

右側画像ではスバル純正である事を証明する「フ」マークが確認出来ます。

ピストンピンを仮りで挿入した所です。

実際は分解の反対手順でシリンダーにピストンを組み込んでからピストンピンをいれてコンロッドと結合します。

ピストントップの近接画像です。

左側画像で２５と刻印してあるのは０．２５ミリオーバーサイズという事です。

ちなみにこのオーバーサイズを組み込んだ時の排気量はノーマルが９２ミリ「ボア」の６７ミリ「ストローク」で計算すると
２６７０ｃｃになりこのピストンの場合は２６８５ｃｃになります。

排気量では１５ｃｃのアップになりますが体感的なパワーアップにはほとんど貢献しない範囲でのボアアップです。

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