ALCYONE LEGEND For 170馬力への挑戦Vol 7
コンロッドキャップにメタルをセットしてから初期潤滑のためにオイルをたっぷりと塗布して組み付けます。
当然、このときにコンロッドのフロント方向とコンロッドキャップとの合い方向を確認します。
注意点としてキャップとメタルとの間には埃や油分がないように綺麗にふき取ってからメタルをセットします。
左側画像はコンロッドとの組み付けが終了したクランクシャフトです。
右側はクランクケースです。
入念な清掃の結果新品同様になっています。
クランクケースです。
この時点ではオーバーサイズピストンを入れる為にボーリング屋でシリンダ内径を拡大しています。
潤滑不良というトラブルの割にはシリンダ内は綺麗でホーニング加工の編み目も十分残っていてオーバーサイズの
をピストンを入れる必要はなかったのですがせっかくエンジンを開けたのでついでにやってしまおうかなという程度の
発想です。
クランクケースの画像です。
ケース下側のオイルのリターン通路は出来るだけ製造時のパーティングラインや無駄な所を削り取って、オイル回収
がスムーズになるように加工しています。
右側画像ではクランクシャフトを受ける所が4カ所あるのが分かります。
クランクケース画像です。
右側画像はオイルパンパン側からのものですが矢印で図示してあるようにケース内部にたくさんの壁が設けてあり
ケースの強度を高めています。
エンジンというのは実はふにゃふにゃなものでエンジンが回転している時はクランクケース自体が目に見えない程度
の量でたわんでいます。
ケース自体が高剛性なものであればエンジンの動きを抑制できて構成しているムービングパーツの動きが正確に反
映されていいエンジンになります。
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