ALCYONE LEGEND For エンジン分解編7
タイミングベルトを外した所です。
テンショナー部分も外していますのでだんだんとすっきりとなってきました。
クランクスプロケットの奥にオイルシールがありますが、ここから古い車はオイルが漏れてきますので
タイミンベルト廻りを整備する時はついでに交換しておけばいいでしょう。
右側の画像は外したクランクスプロケットとタイミングベルトですがベルト幅の違いがよく分かると思います。
カムシャフトドリブンプーリー部分です。
タイミングベルトとの歯の噛み合い部分がよく分かります。
奥のカバー付近が濡れているのは漏れているオイルのせいです。
カムシャフト駆動のドリブンプーリーを外した所ですが1800用と比較して肉厚も厚く丈夫な設計になっていますが通常
ですとコストダウン化の為部品を1800と共用してもいいと思いますが1800がギリギリの設計か2700がそれだけ
負荷が大きいかという所ですね。
ドリブンプーリーを外したカムシャフト部分です。
カムシャフトはケースに3本のボルトでカムシャフトホルダーを介して固定されていますが、このホルダーにはオイル漏れ防止
の為にオイルシシールと奥に0リングがセットされるようになっていますが、0リングが必ずといっていいほど硬化してオイル
が滲んできます。
車載では下からこのベルトカバー付近の下側がオイルで汚れていればほぼ間違いなくオイルが漏れてきていますので早い目の処
置が必要です。
タイミングベルトを交換される際はついでにこの部分のシールを交換されたらいいかと思います。
よく、巷ではタイミングベルトが切れるといいますが、大方がこういうように漏れたオイルがゴムのベルトに付着して、ベルト
を変質させて歯が飛んだり、切れたりする場合があります。
エンジン右側バンクのテンショナー付近です。
左バンクと比べるとこちらは非常にあっさりとしていますが、こちらはカムシャフトだけを駆動するだけのものですのでシ
ンプルにまとめられていて1800系と同じレイアウトになっています。
タイミングベルトの張りはテンショナーの固定ボルト2本を緩めて、カムシャフトドリブンプーリーに所定のトルクを掛け
れば、セットされたスプリングによりテンショナーが移動してベルトが適正に張られるという構造です。
右側画像の赤丸のボルトの穴の位置に注目してもらえば作動原理がよく理解出来ると思います。
テンショナー単品とテンショナーの付く部分です。
テンショナー自体も割と丈夫ですが時々、ベアリングから異音がしたり、ベアリング部分の疲労で軸が傾いてきてタイミング
ベルトのトラブルに至る場合がありますので、タイミングベルトを交換したら、アイドラプーリーやテンショナーは同時に交
換するように心がけたいものです。
ベルト駆動廻りが外されてきてシンプルになってきましたが、まだまだこれからです。
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