ALCYONE LEGEND For エンジン分解編6
左側画像はエンジン右側のベルトカバーを外した所です。
タイミングベルトにより駆動される、カムシャフト用のプーリー「正式名称はカムシャフトドリブンプーリー」が見えてい
ます。
右側画像はエンジン左側ですがこちらはオイルポンプやディストリビューターの駆動が有るために少し、複雑な感じになっ
ています。
両画像とも、テンショナーがありますが左側画像の方は手動による調整で、右側の方にはテンショナーを自動調整する為の
オートテンショナー「赤枠部分」が備えられています。
アイドラプーリーは字の如く、遊んでいるプーリーでありまして、別に仕事をしているわけではないのですが、タイミング
ベルトの支持や補助的にベルトを張っているものであり、プーリーは回転するだけで本体はエンジンに固定となっています。
ウォーターポンププーリーを外した所です。
このプーリーはボルト4本で固定してあるだけですので簡単に外せます。
クランクプーリーの外された奥にクランクスプロケットが見えますが、クランクプーリーに比較すると割と小さな径のスプ
ロケットでタイミングベルトが駆動されています。
右側の画像はセンターベルトカバーを外した所ですがタイミングベルト周りの構造がよく理解出来ると思います。
クランクスプロケットの真下にオイルポンプの駆動用のスプロケットが見えています。
クランクスプロケットの右下斜めにあるのはアイドラプーリですがVXの左側バンクは2個のアイドラプーリを備えていて
、テンション用のプーリーでタイミングベルトを張る構造になっています。
タイミングベルトのオートテンショナー部分の近接撮影です。
ベルトカバーで保護されていたのでこの辺りはとても綺麗ですが、左側画像のウォーターポンプ部分を見てもらうとこの辺
り迄、ベルト系を分解しないとウォーターポンプが交換出来ない構造になっているのがよく分かると思います。
右側画像では上のテンショナープーリーは下のアイドラプーリーと比べると中のベアリングが大きくなっており負荷に対応
しているのが分かります。
オートテンショナー部分です。
右側画像はオートテンショナーとテンショナーを外した所ですがオートテンショナーのブーツ部分が矢印方向に伸びて、テ
ンショナーのレバーを上に押し上げ、取り付けボルトを支点としてテンショナー自体が動いて、タイミングベルトを自動で
張る構造になっています。
オートテンショナーは伸びる方向には作動しますが、縮む方向には通常では作動しない構造になっており、ベルトの伸びに
よる緩みを常に適正に張り、いつも同じ張力になるようにしている縁の下の力持ちですね。
タイミングベルト付近です。
クランクケースは永年の埃で月面のようになっていますね。
タイミングベルトが前後に2本掛かっているのが確認出来ますが、前側に比較して後ろ側のベルトは駆動する補器系が多い
ので、負荷に対応さす為に幅が大きくなっています。
Presented by ドクター