ALCYONE LEGEND For エンジン分解編8
オイルポンプ付近の画像です。
ポンプ自体は設計の古さ?からか、別体でエンジン本体に組み込むという方式になっています。
最近の車ではエンジンのフロントカバーに内蔵という設計で、整備したりするのに面倒な場合がありますがあと付けという方式
では整備する際に、簡単というメリットとパッキンからのオイル漏れというデメリットもありますが、アルシオーネではここか
らのオイル漏れもやはり多いですのでタイミングベルトの整備のついでにパッキンを交換しておけばいいかと思いますね。
右側は外観編で説明していました、エンジンの油圧を測定するセンサーです。
基本的な形は1800と同じで油圧計の付いていないタイプのレオーネやAX-7のデジタルメーター車はここにメーターのパイロ
ットランプ用のオイルプレッシャースイッチが付きます。
エンジン左側バンクの防塵カバーを外す前と、その後です。
ベルト駆動関係がないとすっきりしていてメカニカルな感じが伝わってきて非常にカッコいいですね。
ベルトのカバーにはエンジンとの取り付け部にゴム製のパッキンが付いていて、これが経年変化で変形したりして隙間から
水分や補器系から漏れたフルードが進入して、タイミングベルトを痛める事がありますので、脱着された時はパッキンを交換
されるのがいいですね。
ウォーターポンプを外した所です。
ウォーターポンプは6本のボルトで紙のガスケットを介してクランクケースに固定されています。
赤丸で囲んだ部分は今後の分解に際して、重要なポイントになりますので覚えておいて下さい。
右側の画像はオイルフィルターを外した所ですが中心の丸い穴から、オイルポンプによって作られた油圧が出てきて、取り付
けられたオイルフィルターで濾過されてもう一方の穴へ入り、エンジン各部へ油圧が行き渡ります。
バイパスバルブと書いてある、丸いパチンコ玉みたいなものはオイルフィルターが万一、目詰まりしたときに、フィルターを
通さずに直接オイルがここから供給されるようになっています。
オイルポンプの取り付け部です。
オイルポンプはタイミングベルトで駆動される構造になっていますが、ポンプはクランクケースにボルトで固定されており
、取り付けボルトを外す時に、ソケットレンチが真っ直ぐに入るようにオイルポンプのスプロケット部の鍔の部分が切り欠
いてあります。
目立たない部分ですが、こうした気遣いは整備する側からみれば非常に嬉しいものであります。
右側の画像はオイルポンプを外したクランクケースのポンプ取り付け部です。
丸い大きな穴にオイルポンプのアウターローター「下記画像参照」が入ります。
赤と青で分割部と図示してある箇所をよく見ると縦に線が入っているのが分かりますが、これはクランクケースが左右で分割
される構造になっており、この結合された部分に丸いローターが入り、油圧を作る構造は、かなりの精度でケースを製作せね
ばならないので設計者の苦心が伺えます。
赤丸の部分は油圧が通る所です。
外したオイルポンプです。
アウターローター部分が先程のクランクケースの穴に入り、ベルトでインナーローターが回され、偏芯構造になっているアウ
ターローターも一緒に回されて油圧を作る構造になっています。
赤丸の部分にころがっている黒いゴムがクランクケースとの当たり面のガスケットです。
右側はこれからバルブロッカーカバーを外す為にボルトを外している所ですがロッカーカバーは右側バンクは6本、左側バン
クは7本のボルトで固定されています。
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