ALCYONE LEGEND For エンジン分解編3
アイドリングやクーラー時のアイドリングアップ等、円滑なるエンジン回転を全てコントロールするエアコントロールバル
ブです。
正式名称はISCバルブ「アイドルスピードコントロール」といいます。
VXではアイドリングに関するデバイスは全てこのバルブに依存しておりまして、手動による調整は不可で、全てこのバルブ
にまかせています。
水温や、負荷に合わせて、コンピューターからの指令で中の通路を大きくしたり、小さくしたりして空気の通る量を絶妙にコ
ントロールしていますが、通路内にオイルミスト「オイルの霧化した成分」が付着したりして、動きが悪くなるものもあり、
寒い時の暖気時に回転が上がらない時や、急にエンストしたりする場合はチェックしてみて下さい。
吸入管よりスロットルボデーを外した所です。
ボルト4本で固定されおり、スロットルバルブやアクセルの開度を検出するセンサー、負圧取り出し口のパイプが設けられ
ています。
このスロットルボデーの一部にガソリンの気化を促進するためにボデー自体を暖めるようにに冷却水が通っています。
この部分に関するトラブルは案外と少なく、スロットルセンサーと呼ばれる、センサーの不具合で希にトラブルが起きます。
これはアイドリングで停車中なのにアイドル時でスロットルバルブは閉じていますというような信号を正しく、検出でき
ずに間違った信号をコンピューターに送り込み、エンジンマネジメントが狂う原因になったりする場合があります。
先ほどのスロットルボデーに設けられたスロットルバルブの裏側です。
しっかりとガン細胞が侵攻してきていますが、これはカーボンが固く固着したものですが当然、空気を吸入する効率は下が
ってしまいます。
右側の画像はバルブロッカーカバーの所のブローバイホースを外した所ですが、オイルと水分の混じった様な、変なネバネ
バしたような物質が出てきました。 気持ち悪いっす。
エンジン上部の吸入管を外しました。
短いインテークマニホールドに装着された燃料噴射用のインジェクターが見えます。
こうして見ると、建設中の工事現場のようにゴチャゴチャしていますが車のエンジンはバキュームパイプ、燃料配管、水管
と多岐に渡る部品で構成されていますので仕方ないですね。
先ほどの画像の詳細です。
短いインテークマニホールドとフューエルインジェクターの様子が伺えますね。
左側画像の2本のボルトで固定されている白い部品は左右のシリンダーヘッドを繋いでいて、中に冷却水が
通り、サーモスタットに繋がります。
Presented by ドクター