ALCYONE LEGEND For エンジン分解編2
外したディストリビューターキャップです。
通称、ディスキャップと呼びますが名前の通り、意味は配送、配電という意味でありまして、イグニッションコイルで発生した
高電圧をセンターピースから外周へ配置された6カ所の電極へローターを介して飛ばすものです。
たまにこのディスキャップの中で、電気が外周の電極へ行かずに、他の関係ない場所へ流れたりしてエンジン不調を招く事があ
りますので雨の日や、湿気の高い時、高負荷の時に、エンジンが息付きを起こすような場合は疑ってみる必要があります。
エンジン左後方に付いているディストリビューターです。
この部分に先ほどのディスキャップが付いて、中のローターがエンジン回転と合わせて回転しながら右側画像の赤丸の部分が
ディストリビューターキャップのセンターピース部分と接して、電気を配電するようになっています。
左側画像はディストリビューターの付いている所ですが、ディストリビューターの横をオートマチックミッションのATFを冷や
す為のオイルクーラーホースが横切っています。
オルタネーター用の取り付けブラケットやコンプレッサーが取り外されて、だんだんとスッキリとしてきましたね。
赤丸の拡大部分が右側画像が右側ですが、この部分にスロットル系のケーブルが付きます。
EGRバルブが見えますが、これは普段、化粧カバーに隠れていて見えませんが、これは:エキゾースト:ガス:リサキュレー
ションバルブの略称で、排気ガスを再び再導入して燃焼させてNox「窒素酸化物」を下げるデバイスの一部です。
EGRバルブデバイスを構成しているパイプの部分です。
エンジン右側後方の部分の排気ポートより金属のパイプでインテークマニホールド内に設けられたEGR用のポートへ排気ガス
を導きます。
筆者のVXは永年の経年変化により、パイプの一部が割れて、排気が漏れてしまい、パリパリという大きな不快な音を発して
いました。
これはエンジン本体、ヘッドらの熱膨張による収縮の疲労で必ずといっていいほど割れてきます。
右画像の字が分かりにくいと思いますが、右側のシリンダヘッドに設けられた排気ガスの取り出し部です。
エンジン左側の画像です。
吸入管を取り外した所で、3個の口を開けたインテークマニホールドが見えますね。
赤丸の近接画像が部分が右側ですが3本のパイプが燃料系のラインです。
左より@が過剰な燃料を燃料タンクへ戻すリターン回路。
Aがポンプより燃料が入ってくるラインです。
Bが燃料タンク内で蒸発したガスをキャニスターへのラインに導くラインです。
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