ALCYONE LEGEND For 分解編1
お待たせ致しました。
いよいよ分解に入ります。
分解手順はスバル発行の整備解説書とは相成る部分がありますがご容赦ください。
実戦より培ったノウハウを取り入れて分解作業を進めましたがとにかく長いです!!
文章中の理解を深める為に画像中に文字を入れ、出来るだけ繊細な画像を提供したく思い、きつい圧縮はあまり
かけていませんので凄く重く感じると思いますがネット上の貴重な資料?としてお許しいただきたく思っております。
画像もたくさんありますので途中で飽きる可能性が濃厚だと思いますがメカ好きな方には楽しめると自負していますのでお楽
しみください。
左側画像は既にオルタネーターとクーラーコンプレッサーを取り外した状態です。
ウォーターポンプだけが白く見えているのは18万キロ付近で一回?、交換しているせいです。
ポンプ上方からエンジン後方へ行っているL字型のホースはヒーター回路へ行ってます。
同じくポンプの右側の方の太いパイプはラジエターのロアーホースへ接続されていますがポンプとはゴムの0リングを介して
、差し込んでありますが、たまにこのパイプが腐食したり、0リングが硬化して水漏れしたりしますので注意が必用であります。
右側画像に見える水温センサーはエンジンのEGIコントロール用に用いられ、コネクターの部分が希に腐食したりします。
バイパスホースはたまにピンホールが開いて、水漏れに至る場合がありますが、VXの場合は、オルタネーターを脱着すれば簡
単に交換出来ますので、これも古くて硬化している場合は交換されたらいいですね。
水温センサー部の近接画像です。
このセンサーはエンジンコントロールの重要な部分でこれが不良になったりすると、冷間時に始動不良になったり、何となく
エンジンが調子悪くなったりします。
カプラー部の上にゴムのブーツがかぶっていますが、このゴムがひび割れて、隙間から水分が混入して、エンジン不調の原因
になる事が多々ありますので、カプラー部に緑っぽい汚れが出ているようでしたら、チェックしてみて下さい。
バイパスホースは絶妙なU字型になっており、汎用のホースで対策しようとしても無理に折れ曲がったりしますので純正の部品
で新品に替えるのが望ましいですね。
左側は取り外されたクーラーのコンプレッサーです。
エンジンとはボルト4本で固定されるようになっています。
VXの場合はメーカーからラインで装着されたタイプのエアコンシステムでメーカーは日立製です。
よくマグネットクラッチ部のプーリー部や本体からウィーンとかゴゴゴという感じの異音を発しますが、新品と交換するより
、電装屋さんでリビルト品と交換すれば安く修理できます。
プーリーの前に何か部品が付いていますがこれはエアコンスイッチを押してコンプレッサーが働いている時に万一、コンプレッ
サーがトラブルを起こしてロックしたような場合に、ベルトが切れないように常時エンジンの回転と、コンプレッサーの回転と
が同調しているかを監視するために、コンプレッサーのクラッチ部の回転数を計測しているものです。
正式名称はパルスジェネレーターとでも呼ぶのでしょうか?
くたびれたベルトです。
ご覧のとおり、ビキビキにひび割れていますねが真面目なユーザーはこうなる前に交換しておきましょうね。
この1本タイプのベルトはゴムが固くなって画像のようにヒビは入りますが、切れる事はあまりないようです。
キュルキュルとスリップ音がしたり、クーラーコンプレッサーが入った時に異音がするようでしたら張りを確認の上、交換
するようにしましょう。
エンジンの吸入管真上に装着されている化粧カバーですが、初めて見ると何か重要な機能を受け持っているのかなと思ってし
まいますが全くもって、ただのカバーです。
しかし、通常でしたらプラスチック部品に適当にメッキして見栄えよく見せようとするものですが、このカバーは金属製で、
更に取り付けに際しては振動で輻射音が出ないようにゴムブッシュでマウントされるようになっています。
初代、レガシィのターボ車に装着されていたカバーと比べるとこちらの方がお金が掛かっています。
素晴らしいの一言で、重量増という事はありますがこれだけでも所有する価値?があるというものです。
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