ALCYONE LEGEND For FLAT6 エンジン外観編2


フロントプーリー廻りです。
             
  左側の画像のテンショナーが赤矢印方向に移動してベルトを張る構造になっているのが理解出来ると思います。

  黄色で図示してあるホースはウォーターポンプからヒーターホースへバイパスさすホースですが、たまにピンホールが開いて
  、水漏れする場合がありますので弾力性に乏しいや、交換した日付が不明な場合は整備点検時に交換されたらいいですね。

  右側画像のオイルプレッシャーを計測するユニットはオイル漏れする場合があります。

  オイルポンプとの取り付け部から、よくオイルが滲んできたりしますが、この場合は一回、外して綺麗に清掃した後にネジ部
  にシリコン系の液体パッキンを塗布して取り付ければ止まる場合があります。

  取り付けに際して、この部分のネジは普通のネジみたいなストレートなタイプではなく、先に行くほど、細くなっているタイ
  プの管用ネジで締めれば、どんどん食い込んでいくタイプですので適正なトルクで締めるようにしましょう。

  尚、ユニットの丸い大きな所がかしめて製作されていますが、この所から漏れている場合はユニットの交換になります。


シリンダーヘッドの排気ポート廻りですがエンジンマウントの横に薄い遮熱板が付いていますが、これがないと、エキゾース
  トマニホールドパイプの熱によりエンジンマウントが直ぐに硬化してしまいます。

  メーカーの作る車はやはり、完璧な対策が施されていて、チューニングショップとかが製作した車をを見たりするとこの当た
  りはただの耐熱布を巻いてクリアしていたりしますが、ただの薄い鉄板を付けてエキゾーストマニホールドの副射熱が直接ゴ
  ムに当たらないようにするだけでもでエンジンマウントの耐久力は格段に違ってきます。

  ちなみにこのVXのエンジンマウントは液体が封入されているタイプで、国産ではディーゼルエンジンの車によく使用されて
  おり、振動を直接、伝えにくい構造になっています。

  従来ではマウントというとただのゴムの固まりで、エンジンをメンバーと固定して振動さえ吸収できればいいという感じでし
  たが最近の国産車でもこの辺りに気を遣って、エンジンマウントもエンジンを構成している一部品として、堅さや振動の伝達
  率、乗り味に大きく関与する部分としてメーカーも力を入れて設計しているようです。

  余談ですが三菱のギャランシグマでエンジンマウント迄も電子制御にして、中にオイルと電磁バルブを仕込んで振動を出来る
  だけ少なくするようなデバイスもありました。

  古い車になれば当然、ゴムは硬化していますので、AT車の場合、Dレンジに入れて停車している時に不快な細かい振動が出ま
  すが、マウントを交換する事により、かなり緩和する事が出来ます。


エンジンマウント単体です。

  1800のVR系と比較するとかなり大きくなっています。

  エンジン重量の増加と当時のスバル最上級グレードという他にVXがレガシィ販売に向けての先行実験車的役割で何でもやって
  しまおうというスバル技術陣の熱い思いがあったのではと思います。

  構成しているゴム内に液体を封入する事により室内に響いてくる低周波の振動を軽減する為に用いられています。         


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