ALCYONE LEGEND For エンジン外観編1


エンジンスタンドにセットされたER27ですが、クランクケースの分割まではこの手術台にしばらく居候しそうですね。

  VR、VSの4気筒と比べると補器類のベルトの取り廻しが非常にシンプルになっています。
  これは近年、流行のサーペンタインベルトと呼ばれる、駆動効率を上げる為に溝を幾本か設けた、幅広のベルトを採用してい
  るのと、パワステ用の駆動ポンプがないからもあると思います。

 でも、このベルトは結構、寿命が短くてすぐにベルトの内側に細かい亀裂が入ってきてエアコンを入れた時や、エンジン始動直
 後にキリキリという異音を発生さす場合は交換若しくは張りの調整がが必要です。
        
 右側の正面図から見ると、左右に広がったタイミングベルトカバーが見えますが、すなわちこれが本来のエンジンの厚みであり
 ます。

 上部に「構築された補器系のせいで何となく、小山のようにずんぐりした感じに見えます。
 このベルト廻りのレイアウトのおかげでベルトの交換、及びオルタネーター、クーラーコンプレッサーの脱着に際した整備性は
 最高であります。

 もちろん、VR系に共通したオイルフィルターの場所も下から直ぐに手が入り、交換に要する煩わしさは皆無といってよいです。
  
 ベルトの張り調整は一般的にベルトテンショナーと呼ばれるベルトテンションプーリーのセンターのナットを緩めて、アジャス
 トボルトを締めていくだけで容易に出来るのも魅力的であります。


エンジンの真横からですのアングルですがバルブロッカーカバーの厚みからエンジンがいかに薄く出来ているか確認出来ます。

 これは最近のDOHCヘッドを持つレガシィと比べると極端に薄く出来ていますが、シングルカムの薄いエンジンに出来上がってい
 るのですが、エンジンの魅力は本来の出力や燃費性能もありますが、一見してカッコいいと思わせるような所も必要ではないか
 なと筆者は常々、思っています。

 余談ですがイタリアのアルファロメオ164のV6エンジンの磨き込まれたステンレス?のインテークマニホールドが6本並ん
 でいる所なんかクラクラきます。

 普段はボンネットに隠れていて見えないものですが車談義になった時に、ボンネットを開けた時の、美しい外観に魅了される事
 は多々、あります。

 最近の車では防音性向上の為とかいって、変にデザインした化粧カバーを取り付けて美観を整えているエンジンがたくさんあり
 ますが、10年前でこういう綺麗にレイアウトされたエンジンは秀逸ですね。

 しかし、このエンジンは汚いです。    19万キロは伊達じゃない!

 左側の画像でブローバイホースと図示してある部品は硬化して差し込み口に隙間が出来て、エアを吸って、エアフロメーターの
 吸入するエア量を狂わせて、エンジン不調になる事がありますので硬化している場合は交換された方がいいですね。

 右側画像は暗くて、分かりにくいのですが後方斜めからのアングルです。 
 飛んでいく宇宙船みたいでカッコいいです。
 押忍!


エンジン真上からのアングルですが、フラット6の文字がイカしてますね。プラグコードも等間隔で綺麗に走っています。

  タコの足のように左右に伸びている吸入管が見えますが、通常でしたらインテークマニホールドと呼びたい所ですがス
  バルの公式見解では吸入管と呼ぶみたいです。

  この下に短い、インテークマニホールドが存在していますのであながち、間違いでもなさそうですが......。
  こうして見ると、普段見慣れたエンジンでも非常に新鮮に見えます。

  幅の広い一本タイプの補器駆動ベルトが確認出来ますね。


  右側の画像はエンジンの真下ですがめったにお目にかかれないレアなアングルです。

  上部と比べると質素ですが、左右等間隔にレイアウトされた排気ポート、エンジンマウントが見えますが、このマウント
  部分でクロスメンバーと繋がり、前方をバッファーロッドで支えるというレイアウトになりますのでVXの走行フィーリ
  ングが頭が重いと感じるのは視覚的に理解出来ると思います。

  VXは6気筒なので、排気ポートは片側に3個では?と思いますが、シリンダーヘッドの設計のベースがVR系のターボ
  用を使用していますので3気筒の内、2気筒分は共用になっています。

  排気効率の面から見れば?ですがレーシングカーでもないのでこの当たりは、メーカー試験のうえで大丈夫という判断の
  元にやっていると思いますので気にしないでおこうと思いますが、このレイアウトならツインターボ化は難しそうですね。

  ターボを付けるとしたらポルシェ930TURBOのような一個のビッグタービンですね。


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