工程:11-16 主翼/主脚の組立
作業のゴールがちらちら見え始めた。
これは主翼、下翼、中翼の後端部である。
上は下翼で既に後端部の仕上げ処理が最終段階に近い。
下は中翼で後端部は組み上がり直後のみ仕上げ状態である。
(写真が小さくて見づらいな…)
![]()
こちらは中翼、下翼の組み上がり状態。
上の中翼はニス塗り一度、下の下翼は未塗装である。
主材のヒノキは油脂が多いので塗料の吸いが悪い。
綺麗な色を出すには最低でも二度塗りが必要なようだ。
中翼後端部。
前にも書いたが、この曲線…
とても兵器とは思えない。
並行して主脚の製作も進行する。
DR.1は主脚部分も翼形状であり、三葉機というよりも3.2葉機と言った趣がある。
実際、この主脚部分は揚力の発生に大きく貢献し、それによって機体の運動性が高かったらしい。
車軸部分。
真ん中、真鍮パイプ製の車軸と両脇ホワイト・メタル製のバーの間にゴムひも(実機はロープ?)が巻き付けられ、その伸縮をショックアブソーバとしていたという。
形は違うが、これは所沢航空発祥記念館に展示されている“ニューポール”の主脚部分。
確かに白いロープが巻き付けてある。
![]()
ニューポール主脚。別角度から。
オマケ
所沢航空発祥記念館エントランスに展示されている会式一号機のエンジン部分。
交通博物館/アンリ・ファルマンの項でも触れたが、推進式で、星形エンジンが後部に取付けられ、プロペラはエンジンと機体の間にある、極めて興味深い構造である。
これは星形回転エンジンならではのマウント方式である。
(エンジンとプロペラが同時に回るのでなければ不可能)
さて、不味いことに半年から一年はかけて楽しもうと決めていたモノの、意外に、と言うかやっぱりというか、工程がガンガン進行してしまい…
どうやら、後数回の報告で完成を見てしまいそうである。
弱ったナァ、せっかちだなぁ。
でも、もう、止められないな。
少なくとも、木工部分の仕上げに充分に力を入れよう、と心に誓った私であった。