愚行連鎖

GB Racer icon 飛行機大好き/Dr.1建造報告:7

工程:7-10 胴体/尾翼/エルロンの組立

胴体全貌 いよいよ、胴体廻りがフィニッシュに近い。
写真が小さくて見にくいが、フレーム間の張線が完了したところ。
Dr.1はこの時代の機体にしては張線が少ないが、それでも、胴体部分鋼管フレーム間はワイヤーで強度を保っていたようである。


アクシデント 工程も進み、そろそろ疲れも出てきた。
アクシデントである。殆どの張線を完了し、後一歩のところで、糸にテンションをかけすぎ、フレームがちぎれてしまった…
慌てて補修するも、かなりこれは痛手である。


パネル用土台り 胴体前方には木製パネルが装着される。
そのパネル用の土台をヒノキ角材で取り付ける。
その際、前もって組立、塗装して置いた燃料タンク(前方の銀色の箱)、既に取り付け済みのキャブレターに真鍮製の空気取り入れ口を取り付けておく。


パネル用土台 これが燃料タンクと空気取り入れ口の様子。

写真では見づらいが、燃料タンクとキャブレターバルブを結ぶ燃料ラインを取り付けてみた。
サイドパネル装着後には全く見えなくなってしまうのだが…
これは説明書には一切記述がないが、やはり、この辺りどうしても我慢が出来ないのがモデラーと言うモノである。
素材はリリアン紐を黒く染めて利用した。
リリアン紐は銀に染めるとステンレスメッシュパイプに見えるし、黒くすれば編み線保護付のゴム管に見える、実に便利な素材である。


サイドパネル こちらはサイドパネル用部品。
極薄の木材(突板)を紙で裏打ちしたモノである。
このままでは裏の紙が目立つので、着色ニスで色を付けた。
抜き後の左端がうす茶色になっているのは染色試験の痕跡である。

Ω型のパーツは後ほど装着するコックピットカバーである。


サイドパネル装着 サイドパネル装着の図。

丸い穴から覗くのはキャブレター空気取り入れ口。
コックピット・サイドにぶら下がる四角いメーター(温度計)にも配管を施してみた。
材料は例によって、ネットワークケーブルの中芯の銅線を引き抜いて被覆部のみを使った。


操縦席廻り サイドパネル装着後の操縦席廻り。



ラダー・エレベーター ラダー・エレベーターの組立。

工程は単純だが、骨組みの数が多く、パーティーションライン消去仕上げに大変時間が掛かる。
模型作りで一番大切で一番つまらない部分である。


エレベーター エレベーターの骨組みはこんな具合。



ラダー これはラダー。

一般的には「垂直尾翼」とも言い、固定尾翼部分とラダーに別れるが、このDr.1の場合は、垂直尾翼部分全体がラダーなのである。
“,”型と呼ばれる特徴的な形状である。


アクシデント またしてもアクシデント!
大分お疲れのようである。
私が、と言うよりも、パーツそのものが疲弊しつつある。
特に変な力を掛けたわけではないのだが、パーティーションライン消去作業中の振動でエレベーターが材質疲労を起こして折れてしまった。
フレーム及び尾翼部分は比較的強度の高いABS樹脂なのだが…

ここは取り付け部なので強度を考え、銅線の骨を入れて補修する。


エルロン エルロンの製作である。
こちらはどういう訳か、フレーム部分の材質がポリ・スチレン:スチロール樹脂である。

溶剤系の接着剤が使用出来、加工もABSよりも楽なので、作業ははかどるが、もろいので注意が必要である。


エルロン エルロンの外縁はご覧のように打ち抜き合板である。

薄板を翼形状に切削仕上げし、着色、木材用瞬間接着剤を使ってエルロンリブに装着する。

木材部分を除く尾翼、エルロンの塗装色は“黒鉄色”である。


次回はいよいよ、大詰め、翼の製作に入る。


--補記--

木工リハビリテーション

バルサ・グライダー この次に控える翼の製作は、殆どが木工作業になる。

プラ・モデラーとしてのブランクは大分回復したが、木工の方は少々、リハビリが必要かも知れない。

…と言うわけで、バルサ・キットを入手してきた。
今週の最後は、息抜き(ナニが??)をかねて、これを製作する。

写真を撮るのを忘れて、既に作業を開始してしまっている…



バルサ・グライダー 木製模型は久しぶりである。

バルサの柔らかさは、微妙な手先のリハビリにもってこいなのである。


バルサ・グライダー ボディ部分は3枚のバルサ材を張り合わせて削りだしてゆく。

機体はソアラー。
V字尾翼と主翼中間からの上反角スタイルで、このシリーズでは製作が難しいタイプである。



バルサ・グライダー 前方からの図。

説明書通りだと、主翼取り付け部は切断面そのままの角付だが、そこはそれ、納得できないのがモデラーと言うモノ。
端材を使ってきちんと処理をしてしまうのである。
写真で分かるかな?


バルサ・グライダー はい、出来上がり。
作業時間、約2時間半。丁度良いリハビリであった。

でも、楽しいなー、これ!他の機体も買ってきてしまいそうである…

これは磨き仕上げのみの未塗装。
この後、追々きちんと目止め、塗装を行って、航空公園へでも試験飛行に行くことにしよう!





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