愚行連鎖 珍品入手-続き:5

GB楽器博物館

Niセルマー deマカフェリ(にせるまー・でまかふぇり…)
テールピース到着
前回発注した“DR Tailpiece For Maccaferri”が入荷した。


DR Tailpiece For Maccaferri DR Tailpiece For Maccaferriというマカフェリのレプリカである。
『オリジナルセルマーやセルマーレプリカのテールピースは(恐らく)真鍮のペナペナ板をプレスしただけの物に見える。』
と、前回報告でも書いたが、受け取った商品は“予想通り”一見「え?と言うくらい」のちゃちな物である。
単体で見ると、楽器の部品、と言うよりも、玩具の電池ボックスの電極と言った風情の代物なのだが…

DR Tailpiece 共振を防ぐため、ボディとの間にフェルトを挟んで取り付け。
このフェルトはオリジナルでは緑色が使われているようだが、レプリカではこんな赤い物や黒い物が使われていることも多い。
素材のフェルトはもちろん、100円Shopで確保。
ストラップピンはテールピースの色に合わせて、 D'Adadrio のSOLID BLASS END PIN。を選んだ。
このD'Adarioのピンは、作りがしっかりしているが非常に安価なのは買いである。
本当はもっと角が丸っこいイメージの物が欲しかったのだが、なかなか好みの物は見つからない。

Original Tailpiece こちらは購入時から付いていたオリジナル。
マカフェリ・レプリカ・タイプには結構使われているようだ。

クロームメッキの、かなり分厚い鉄板で、周囲がプレスで補強されて極めて剛性が高く、飾りの丸い部分も無垢材で、全体的重量は相当な物である。
これに比べると、DR Tailpieceは、儚い、と言うよりも情けない程に軽く、薄く、「剛性?なんだよ、それ」と言うくらい、ペニャペニャである。
Paradise PDR-900 Paradise PDR-900

左:使用後、右:使用前。

装着後の印象は、不思議なことに、テールピース単体で見たときの情けないほどの安っぽさとは異なり、楽器全体の風格が増したように感じる。
ボール・エンド、ループ・エンド両用の弦止めは、ボール・エンド弦使用時は弦を弦止め穴に通さなくてはならないので弦交換は結構面倒ではある。
使用後の方はブリッジとヒゲも自作の縞黒檀物に交換してある。

Paradise PDR-900 交換後の印象であるが…
「うそ?」と言うくらい音質が変った。
テールピース等は特に楽器の鳴りには影響を与えないのでは?と思っていたのだが、部品の質量差なのだろうか、剛性の差なのだろうか、それとも若干変った弦張り角度から来るテンションの変化のだろうか、好みにも寄るが、ボリューム感と表板の振動が増加している。
一言で言うと「鳴りが良くなっている」のである。

これは当りだったのかも知れない。


DB Tailpiece For Maccaferri その後、こんなのも輸入されたようである。
お値段は1/3に近い…
飾りの黒檀(紫檀?)が付いていないが、そんな物は作ってしまえばよいのである。
ちょっと早まったかも知れない…


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