愚行連鎖 SLB-200調整

GB楽器博物館

Carlo Giordano SB300“百鬼丸”大破事件

>これまでのお話

Carlo Giordano SB300 それは2020.11.28.大宮 Scoreの入り口で起こった。

猫時間久々の大宮。
さて!
とお店のドアを開けようとして手が滑ってベース百鬼丸を倒してしまった。
間が悪い事に背中に片肩掛けだったので真っ正面から路面に激突…
駒、割れたか?
一寸ケースを開けて覗いたら…
もはや全く気力がなくなってしまった。
余りの出来事に喉がカラカラ。ノンアルを一気に飲み干して、本日は早引けさせて貰った。
帰りの道中、動揺した気持ちで事故だけは起こさないよう、慎重に運転。
帰宅してすぐに状況確認する気にならず…
それでも被害状況を把握しないと。
本体や竿そのもの、ヘッドは殆ど無傷、割れもないが、ネックは…
あぁ、良いお医者さんを探さねば…
それより何より治療費をどう捻出するか。



Carlo Giordano SB300 1週間悩み、結局都内でも名高い工房へメールをしたら感じの良い返信を頂いたので、意を決して預けた。
あの知る人ぞ知るトップクラスの職人、弦楽器工房高崎さんに百鬼丸を診て貰うのだ。
高名響く職人さんなので、ヘタレベーシストはかなりびびりまくって、壊れた百鬼丸をクルマに積んでからも家を出たり入ったり。

結論から言うと、“行って良かった!”。
巨匠高崎は話し好きで弾き手や楽器を一切分け隔てしない、コントラバカだった。(最大限の賛辞)
奥様も素敵だ。
「勿論直るよ。で、入ってきた楽器はそのまま返さない。今より絶対良くする。その楽器の最良点まで持ってくから。」
うぁぁぁ!なんか凄い楽しみ。
コーヒーをおかわりまで頂いて、色々お話を聞いて、百鬼丸を預かって貰いおいとました。
結局弦楽器工房高崎の敷居の高さは立地の分かりにくさだけであった。
帰り道、通い慣れた道を逆に走るのも新鮮であった。
(カードが使えないとの事、現金を用意しないと…)


Carlo Giordano SB300 更に1週間。
完治した百鬼丸を迎えに行く。

オールドの名器に並んで百鬼丸はいた。

おおっ!

幸いにも胴体には全くダメージはなかったが、どこを直したか、言われなきゃ分からないぞ!

取り敢えず、音を出して…
うぉっ!なんぢゃぁこれはぁぁぁ〜〜!
職人の仕事というのはこう言う物なのだ。
壊れた部分の修復だけではなく、出音が全く変わっている。


Carlo Giordano SB300 今までいかにテキトーな調整で使っていたか。
年金生活者には一寸厳しい出費であったが、修理ではなく、調整をして貰ったと言う事だけでも決して高い物ではない。破損は僥倖だったのか。

マエストロ高崎の言う事にゃ、さの言う事にゃ。
「魂柱が細すぎるから、これが限界。太いのに換えればもっと良くなる。駒も作り直した方が良いかな。あと、テールコード、もうチョイイイの使った方が良いかな。PUは…これ滑るから駒がずれやすいんだよね。」
魂柱、気付いてました。
駒、自分で削ったんで…
テールコードは当たるんで収縮チューブを被せてあるし…
ううむ…
百鬼丸、まだまだ伸びしろがありそう。
帰宅後一寸弾いてみた。わ〜〜ぃ!わぁぁ〜〜ぃ!(ボキャブラリ欠如)



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