愚行連鎖 David Gage Realist SoundClip

GB楽器博物館

David Gage Realist SoundClip

>これまでのお話

Photo ネッド・スタインバーガーとデビッド・ゲイジが共同開発したコントラバス高性能ピックアップだそうな。

楽器店試奏。

常識というか思いこみというか、駒に何かを装着するのは余りよろしくないと言う認識はあった。

今までのピックアップも駒にそのものには質量を掛けないと言う指向があったはずである。
ところがこれは、かなり重量がある見た目はまさに(多分)ダイキャストの万力!
手に持つとずっしり重い。
それどころか固定ネジの対面に位置する大きな方のネジは何と相当な重量を持つウェイト。


SoundClipの名の通り、駒足(E弦側)にクリップしてネジで締め付けて固定する。

既定の場所に装着すると丁度右手が届く場所にボリューム・ノブがある。
前述のウェイトは取り付けると下部に位置し、二分割式になっており、取り外して加重0、33.3g、66.g、99.3gと重量を変える事で、低音成分のバランスを変化させると…

Photo へぇぇぇ…

ピエゾらしい抜けの良いクッキリとした輪郭の現代的な音。
要するに一寸角張った音なのだ。
でも、これ、決してイヤじゃない。
実はPA通しで使うならウッドベースの音もこの位明瞭な方が客席では聴きやすいのかも知れない。

試しにウェイトを外して加重0にしてみた。

ありゃぁ!100g近い重さがかかっている方がずっしりした気持ちの良い音だぁ!
不思議…常識が覆ってしまった。
構造的には頑丈な万力で、配線は全て内部。これはかなり堅牢だ。
製品には専用ポシェットが付いている。使用しない時は外しておく前提かも知れない。

更に、Non PUの置きベースがあるような所へこのポシェット一個で出かける…とか、複数の楽器を持っている人もピックアップはこの1台で済むとか…

いや、これ、良いんじゃないか?


Photo しかしねぇ…
駒下式の従来型Realistの4割増しのお値段だ…一寸今すぐには手が出ないなぁ。
着脱容易なので、楽器を複数持っている人にはお勧めかな。

試奏に使わせて貰った楽器はStafford Stafford NISHIJIMA Design Custom。
弾きやすいし音でかいね。
アンプはアコイメの小さいやつだった。


>続く


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