弦を換える:1
突然思い立って姑娘の弦を張り替えてみた。
弦は、YAMAHA SLB-200を買ってすぐにとっ外してしまったD'Addario Helicore Pizzicato HP611。
ギター弦などもそうだが、D'Addarioは仕上げが綺麗である。
巻き糸もカラフルに弦ごとに色が違う。
表面仕上げもとても綺麗に出来ている。
この弦は、見た目に違わず、一寸派手目の音がする。
YAMAHA SLB-200は、そもそもがライブ向きというのだろうか、かなり高域がくっきりした音が出る楽器である。この楽器では、ねっとりとくすんだ音が欲しかったので即座に交換してしまったというわけ。
殆ど新品の弦を持っているのも何となくもったいないので、一寸実験。
テールピース側、エンドボール付近の巻き線が結構太く、A.E線がテールピースの切り込みに通らない。
また、ヤスリの登場と相成ってしまった。
で…音であるが…
なんか、余り差が判らないなぁ…
私、鈍い?
逆に、購入時に張ってあった弦は「多分中国製」と言うことだが、そこそこ悪くないんだよな。
殆ど弾かずに張ってあったのを外しただけのD'Addarioは、一部ワウンドが開きそうになっているところがある。
もう一本のEUB ATELIER Z “CUB” Elite 標準のD'Addarioも、ナットや駒部分でワウンドが開きかけているところがある。
巻きが弱いのだろうか?
一寸本気で弾いてみた。
やっぱり、中国弦よりもD'Addarioの方が音がふくよかだな。
リバーブ感も違う。
多分値段の桁も違うはずだから、音だってそれなりでないとね。
気づいたのはYAMAHA SLB-200に張ってあったときよりも柔らかい音がするみたいなのね。
弦と楽器の相性ってあるんだなぁ。
ナット位置弦高をギリギリまで落とし、駒側でも3mm程低くしてみる。
とりあえず、弦溝を深く掘って弦高を計り、特に問題がない事を確かめてから、駒峰を削り仕上げる。
駒位置で3mm以上落としても指板末端位置での弦高変化は1.5mm程度…
G: 9.0mm
D: 9.5mm
A:10 mm
E:10.5mm
となる。(大して変わってない…)
駒峰が低くなったので駒上部全体の厚みも数mm削り落とす。
なんて事をやっていたら、張り替えたばかりのD'Addarioが…切れた。
他の楽器から外したモノとは言え、殆ど使ってなかった弦なのに…
しなやかだけれど、弱いのかも知れない。
ワウンドの巻きも緩いみたいだし。
多分、張り替え弦にはもうD'Addarioは買わないと思う。
とりあえず、外してあった出荷時弦に張り替えて…なんだか大して変わらないんだよな。
手触りとか巻き糸のカラフルさは好きなんだけどねぇ…
音も悪くないけど…
こんなに弱いんじゃなぁ…
今回のは折り曲げ部分の金属疲労だと思うが…
これを含めて2Setともワウンドの緩みやふくらみが出ている。
他の弦では、使いっぱなしでもワウンドの傷みはそれほどでないようだが。
中古で買ったR&Bellに張られていたもの(Oriente辺りの純正では無かろうか)は、まるで手入れもせず、浸かった後拭き忘れるなんて日常なのに、全く数年何の問題もないのである。
Palantinoの(多分)中国製EUBの弦などは、夏場に半日練習で表面が錆びて変色したのが、数日放っておくと元の色に戻ったり…
謎である。