愚行連鎖 そして愚か者は…

GB楽器博物館

更に深淵へ墜ちて行く…[10]

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出来の悪い子は可愛い?

Fender純正木ねじ さて、写真。
取りいだしたるはFender純正、ピックガード用金色鍍金トラストップ木ネジ一袋11本入り。


木ねじ比較 なーにに使うかと言えば、姑娘影丸の糸巻き止め。
真鍮木ねじなのだが、これが酷い…
およそ、こんな仕上げのネジを楽器の、それも表に出るところに使っちゃぁいけない。
そもそもネジの螺旋部分の精度が悪く、きちんと木部に食い込んでいない。
それ以前に、一応プラスネジだが、プラス穴が規格通りの角度で出来ていないので、どんなに正しくドライバーを当てても滑ってナメてしまう…


木ねじ比較 つまり、きちんと止まらない。
(中国には工業規格が浸透していないのか、ネジ類は本当にISOやJISの工具には合わない。以前、中国製の自転車のボルト・ピッチがミリでもインチでも分でもなかったこともあった)
まぁ、こんな事を気にする人も少ないのだろうが…
これもまた愚かなヲタクの所行と言うことで…

なんだかんだ言いながら気に入っているし、かなり楽しんでいる。
中国製、ボディさえ当たれば、あとのイーカゲンさはサイコーっ。


ツール こちらは仕事帰り、東急ハンズからの戦利品。
電源コード、プラグ、手元スイッチ、ナツメ球ソケット、5Wナツメ球…


ツール そしてこちらは…
上から
道具箱で埃を被っていたピックアップツール(ボタンを押すと先の三つ又が開く)
テレスコピック型柄付き鏡
そして、勢いで発注してしまった魂柱立て。



ツール 東急ハンズの戦利品は、こんな具合に使う道具と相成る。
f穴からナツメ球を落とし込んで柄付き鏡で覗きながらお腹の中をごちゃごちゃいじくるという寸法。

打ち明け話をすると、弦を外していじくっていたら魂柱が斜めにずれてしまったのだ。
慌ててK楽器に持ち込んで直してもらったが…やっぱりツールは持っていないとどうにもならない。
魂柱立ては後でネット通販を調べたら1/3以下の値段のモノもあったのだが…


こりゃ… 30数年ぶりにコントラバスを衝動買いしてしまうきっかけとなった、ハルシュタットのベース。
ネットを眺めていたら、こんな写真があった。
よく見ると駒が付いていない。その上、E線(魂柱と反対側)を下に寝かせてある…
(魂柱が緩んでしまうのでバイオリン属は弦が張ってあってもG弦を下にするのが大原則。)
テールピースに緩衝材が挟んであるので、この姿で送られてくるのだろう…
恐ろしい…それとも魂柱は接着してあるのだろうか?酷い…


ケース 懸案の「ちゃんとしたケース」も納品された。

ウッドベースのボディサイズには明確な基準というモノがない。
(3/4とか4/4とか表記されるが、相対的なサイズ表記で実際のボディの大きさの参考には殆どならない)
万が一持ち帰って楽器が入らなくても返品は不可だという。
仕方がないので仕事が終わって帰宅してから電車で姑娘をそそくさと運んだ。
(私の移動訓練もかねて、出来るだけ電車で運ぶようにしている)
楽器屋で入れてみると、ドンピシャ。まるで誂えたよう。
(もう少し大きかったら完全にアウト、やっぱりこの子は大きいんだ)


ケース 注文通り、大きなポッケが一杯、取っ手も沢山、ショルダーにもリュックにもなり、保護パッドも厚い。
オマケで貰ったナイロンバッグを、同じケースと呼んでしまうのは誤りだと思える程。
そのオマケのケース「下取りしない?」と尋ねたら、「ケースの中古は扱ってないので…」だそうだ。
「その分ささやかですが値引きしますから」
まぁ、気は心だし。
同時にメーカーにクレーム出ししたピックアップも戻ってきた。
片側のピエゾユニットが新品交換になっていた。
これで、いつでも姑娘影丸は出動可能である!


>続く


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