GBのアームチェアCinema見ist:スター・ウォーズ・サーガ

スター・ウォーズ

スター・ウォーズ:Star wars

監  督 ジョージ・ルーカス
音  楽 ジョン・ウィリアムス
主  演 マーク・ハミル
助  演 ハリソン・フォード/キャリー・フィッシャー
製 作 年 1977
シナリオ ジョージ・ルーカス
原  作 ジョージ・ルーカス


A long time ago, in a galaxy far, far away...

後に(後付け…)エピソード-4 新たなる希望と改題された、映画史上に残るSF大ヒット作品。スペースオペラの金字塔。
本作が封切られたのは私がまだホヤホヤの社会人一年生の頃…
当時は日米同時公開などと言う物が余りなく、封切りと同時にアメリカ行きの切符が欲しいと本当に思った。(日本公開は1978年)
後日、TVで初放映されると知ったとき、結婚したてで貧乏だったが、当時超高価だった“音声多重ビデオ(Hi-Fiではない…)”を買ってしまった。
声の吹き替えには大落胆したが…
何はともあれ、エポックメイキングな作品。
アカデミー賞でも、7つの部門(衣装デザイン、美術監督装置、視覚効果、音響、編集、作曲、特別業績賞)を受賞するし、'97年には本作を含むシリーズ3作が、当時の技術では不可能だったSFXシーンを加え「特別編」となってリニューアルされて公開された。
本作は“スター・ウォーズ・サーガ”の中間三部作の第一作、と言う事になっており、ジョージ・ルーカスも公開当初、全9作の予定と述べていたが、その後弱気になって、全6作に構想が後退してしまった。
『一作に3年かかったとして、全9作が出揃うのは21世紀になる頃でしょう』と当時の映画ジャーナリズムは書いたが、21世紀となった現在(2004年)6作に規模縮小しても、今だ星々を駆け巡る冒険は終わらない。
音楽は言わずと知れたジョン・ウィリアムス。
あの冒頭のブラスの一拍目を聴いただけでファンは高揚するのだ。
SFX技術を駆使して再構築された「特別篇」が97年に公開されている。

帝国の逆襲

スター・ウォーズ 帝国の逆襲:Star Wars Episode V/The Empire Strikes Back

監  督 アーヴィン・カーシュナー
音  楽 ジョン・ウィリアムス
主  演 マーク・ハミル
助  演 ハリソン・フォード/キャリー・フィッシャー/アレック・ギネス
製 作 年 1980
シナリオ リー・ブラケット/ローレンス・カスダン
原  作 ジョージ・ルーカス

May The Force be with you.

理力と共にあらん事を…(最近の字幕は“フォース”とそのまま、ツマランナー)
後にエピソード-5と言うナンバーが付加されている。
“スター・ウォーズ”は舞台こそ果てしなく広がる宇宙空間だが、基本的には勧善懲悪単純明快な冒険活劇物語。
ごく普通の若者が老師の許の修行により騎士として成長し、力強いがクセのある仲間の協力でお姫様を助け、悪を正す。もちろん、狂言回しも魅力的な敵役もあるという、まるでお伽噺のようなお話。
故に誰でもが楽しめる普遍的な作品となりうるのだろう。
本作ではジョージ・ルーカスは製作総指揮にまわり、その師匠格のアービン・カーシュナーが監督。
第2作目にしてエピソードV。物語は全編の中盤。
マペットの神様フランク・オズによる、謎のジェダイの騎士(JEDI)“ヨーダ”は本作で初登場。
クライマックスのダース・ベイダーの台詞は、当時の映画ファンの間では最大の話題となり、その謎は次作に持ち越された。

結婚前にウチのカミさんを最初に誘った映画がこれだった…と言うのは、今考えるとナントモではある。


ジェダイの復讐

スター・ウォーズ ジェダイの復讐:Star Wars/Return of the Jedi

監  督 リチャード・マーカンド
音  楽 ジョン・ウィリアムス
主  演 マーク・ハミル
助  演 ハリソン・フォード/キャリー・フィッシャー/アレック・ギネス/フランク・オズ
製 作 年 1983
シナリオ ローレンス・カスダン/ジョージ・ルーカス
原  作 ジョージ・ルーカス


こちらも後にエピソード-6とされた、初期三部作の完結編。
当時は“スター・ウォーズ#3(EPISODE VI)”と言う呼び方をしていたような気もする。
前作の氷の世界から一転して、本作は砂の惑星タトゥーインと森の惑星エンドアでの戦闘。お馴染みイウォークのウイケットも大活躍。この後、彼らを主役にしたTVムービーが2本(「イウォーク・アドベンチャー」「エンドア/魔空の妖精」)作られ、日本ではどちらも劇場公開された。縫いぐるみのコアラもどき、イウォークを演じたワーウィック・デイヴィスはウイローの主役やハリー・ポッターの魔法学校教授役でも出演している。
タトゥーインは#1の舞台、ルークの育った星でもある。
前作で謎となっていたルークとレイア姫、ダース・ベィダーの関係も明らかになる。
人種問題からの突き上げがあって、ランド・カルリシアン役の黒人俳優ビリー・ディー・ウィリアムスがかなり美味しい役を演じたのは有名な話。
(前作の重要な役柄には白人しか配役されていない)

なお、サブタイトル「ジェダイの復讐」はどう考えても変。「ジェダイへの回帰」とでもすべきと思うのだが。



ファントム・メナス

スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス:Star Wars:Episode 1-The Phantom Menace

監  督 ジョージ・ルーカス
音  楽 ジョン・ウィリアムス
主  演 リアム・ニーソン/ユアン・マクレガー
助  演 ナタリー・ポートマン/ジェイク・ロイド/フランク・オズ/
製 作 年 1999
シナリオ ジョージ・ルーカス
原  作 ジョージ・ルーカス


遠い昔、はるか彼方の銀河系で繰り広げられる壮大なスペース・サーガ“スター・ウォーズ”シリーズの序章。“スター・ウォーズ”オリジナル三部作の前史の序章にあたり、アナキン・スカイウォーカー(=ダース・ベィダー)の幼い日を描く。 オリジナル三部作のレギュラー陣であるアンソニー・ダニエルズ(C-3PO)、ケニー・ベイカー(R2-D2)は健在であった!
フランク・オズの(Yoda)も懐かしい…
スター・ウォーズ・フリークス待望のエピソード1は予想通り記録的なヒットとなった。
前シリーズで名優アレック・ギネスが演じたオビ=ワン・ケノービをユアン・マクレガー。
レオン”のナタリー・ポートマンも重要な役で出演している。が…
当初、あのマティルダと同一人物とは到底信じられなかった…
大学生の息子に、あの女優、誰だ?と訊いてしまったくらいである。
確かに美しくないとは言わないが、あの不思議な魅力を持った少女マティルダは既に宇宙の彼方に去ってしまったようだ。
知的な美しさはあるが、只の「綺麗なおネェさん」と言うだけ。幼少時に妖精のような西欧人の女性が歳と共に妖怪変化と化して行く見本にならねば良いのだが。
アミダラの方が(娘の…ネタバレ)レイアより数段美しいと思ったことだけは確かではあるが…

“Phantom Menace”は直訳すると「幽霊の脅威」とでもするのであろうか?
“Phantom”には「幻」と言うような意味もあるらしいが…
善の主人公の深淵にある「今は見えない脅威」の意?等とうがった見方もしてみたりする。


クローンの攻撃

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃:Star Wars:EpisodeII:Attack of the Clones

監  督 ジョージ・ルーカス
音  楽 ジョン・ウィリアムス
主  演 ユアン・マクレガー/ナタリー・ポートマン/ヘイデン・クリステンセン
助  演 アンソニー・ダニエルズ/ケニー・ベイカー/フランク・オズ
製 作 年 1999
シナリオ ジョージ・ルーカス/ジョナサン・ホールズ
原  作 ジョージ・ルーカス


CGの凄さは万人が認めるが、こと本編については賛否両論のようである。
「スターウォーズを全部観ているか、またはエピソード1から観ている事が前提として成立つ映画であって、これだけ観た人は置いてきぼりである。」と言う評をどこかで読んだ。
まさに仰るとおり…
私は成立条件を満たしているので、特に違和感は感じなかったが、それでも薄っぺらな恋愛映画を見ているようで…
あまりに稚拙なラブシーンには羞恥心すら覚えた。

若きダースベーダーの葛藤と、完結編に向かうための(無理矢理な)伏線を詰め込み、旧三部作に強引に結びつけるべく続く大河歴史群像ドラマだから…と言ってしまうにはあまりにダイジェスト風。
レギュラー陣のアンソニー・ダニエルズ(C-3PO)、ケニー・ベイカー(R2-D2)はここまでは皆勤賞である。
相変わらず、チャンバラは面白かった…としか言いようがない。

ごめんなさい!
いつもエンドロール前に席を立つ観客に対して文句を言っている私が…
初めて途中退席した映画である。(DVDは流石に最後まで見たが)

これはまさしく、“スター・ウォーズ・サーガ”完結、「ジェダイへ回帰」する大団円への長大な予告編なのだ。
“完結編”に期待するしかない。

なお、スター・ウォーズ・サーガの年代は公開順ではなく下記の通りになる。




シスの復讐

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐:Star Wars:EpisodeIII:Revenge of the Sith

監  督 ジョージ・ルーカス
音  楽 ジョン・ウィリアムス
主  演 ユアン・マクレガー/ナタリー・ポートマン/ヘイデン・クリステンセン
助  演 アンソニー・ダニエルズ/ケニー・ベイカー/フランク・オズ
製 作 年 2005
シナリオ ジョージ・ルーカス
原  作 ジョージ・ルーカス


本国で見た方、先行上映で見た方もいらっしゃるようだが、いよいよ初日。

じつは…
前売りを買ってあったりした。

前作は、言うなればスターウォーズ・サーガ完結のためのつなぎとも言える、シリーズ最駄作と私は断言してしまう。
(流れから行って仕方ないと言えば仕方ないのだが…)
最後の「星間戦争」、既に30年近く昔、最初のスターウォーズで貰ったあの興奮はどう結ばれるのであろう…

で…

ミッシングリングはつながった。

これは、映画の出来不出来などと言う問題で論ずる作品ではない。
30年になんなんとす、映画史上燦然と輝く金字塔“スターウォーズ”。
1977年に歴史を刻み始めた、この第一作目(後に“エピソード-4 新たなる希望”と改題された)を知るもの、これに熱狂したものにとっては…
「見ねばならぬ」作品なのだ。

最後、と言うことでルーカスも気合い入りまくりで、冒頭からフルスピードで激走する。
話そのものは長大なサーガを完結させるジグソウの最後の1ピース。
ラストシーンから伝説は無限ループする。

A long time ago, in a galaxy far, far away...

そして…

May The Force be with you.

28年に渡る興奮の歴史が、幕を閉じた…

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