GBのアームチェアCinema見ist:青春デンデケデケデケ
青春デンデケデケデケ
監 督 大林宣彦
音 楽 久石譲
主 演 林泰文
助 演 大森嘉之/浅野忠信/岸部一徳
製 作 年 1992
シナリオ 石森史郎
原 作 芦原すなお
ベンガル、根岸季衣、尾藤イサオ、入江若葉、そして大林組レギュラーの尾美としのりなどのかなり癖のある役者達が脇を固めている。
1960年代中頃(1965年)の四国の田舎町を舞台に、ベンチャーズに憧れ、ロックバンドに情熱を燃やす高校生たちのドラマ。
監督は「尾道三部作」の大林宣彦。
第105回直木賞を受賞した芦原すなおの同名小説(河出書房新社)が原作。
なんとベンチャーズが特別出演していた。
既に、GB音楽史で、
小学校の高学年になるころ…ベンチャーズの出現である。
「青春デンデケデケデケ」の主人公も「落雷を受けて勃起するほどの」衝撃を受けたとあるが、私も同じであった。
凄い!音楽ってこんなに楽しいものだったのか、と今様にいうならばカルチャーショックとでもいうべきものであったのだ。
また、本のコーナーでも…
こちらは未完や
読了した文庫本の感想と、何度も何度も書いていることを思いだした。
文庫本の感想では…
特に大きな事件があるわけでもない。
物語の山場は何の事はない地方の片隅の高等学校のニキビ臭い文化祭。
スリルがあるわけではない。サスペンスがあるわけでもない。
ましてやお色気やアクションなどどこにもない。
等と書いているが、しつこく何度も感想を述べているところを見ると、我ながら実は、かなり気に入った作品なのかも知れない。
件の感想では
だけど、せ・つ・な・い。
ノーキー・エドワーズのギターを聞いたことがある人(殆どの日本人)なら、分かるかも知れない。
“あの”大林監督が映像化に踏み切った理由が読めばすぐに分かる作品なのだ。
紋切り形の評論家なら「これは私達のアメリカングラフティ」等というかも知れない。でも私は絶対にそうはくくりたくはない。
これは小説と言うよりも思い出の情景なのかも知れない。
と結んでいる。
まぁ、能書きはともかく、ギターオヤジたちには一読、一見の価値はあると思う。
表紙写真は文庫版ではなく、「私家版」
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