1.1日本山岳耐久レース
1.2ウインドスプリントとは
1.3起伏走のすすめ
2.1自己ベストペースを探す
2.2マラソンのペース配分は
2.3自己新を出すベスト・ストライド
2.4マラソン完走の鍵「酸素摂取水準」て何?
2.535キロの壁克服には無補給50キロ走
2.6ジョグは簡単で難しいトレーニング
2.7坂道走は効率も良く効果も大きい
2.8風呂の疲労回復効果を積極的に利用しよう
2.9早くなる腹筋
2.10着地の踏ん張る筋肉アップで35キロの壁を乗り越える
2.11故障を乗り越えてどう本番に臨んだか
2.12日常の生活の中で補強を考える
2.13ピッチ、ストライド各走法のここがポイント
4.ランナーの健康学
4.1コレステロールとは何か?
4.2効率良く走るために体脂肪を減らそう
4.3ランナーの大敵、”鉄欠乏貧血”
4.4ランニングで血管は10歳若返り
4.5汗かきと汗をかかない人の違いは?
4.6最も効率よく体脂肪を減らすには、毛細血管を発達させること
4.7ランナーは風邪をひきやすい?!
4.8熱中症で人が倒れたら!
4.9、夏のランニングでは水分補給を!
4.10、ランニングの死亡事故を考える
4.11、ベスト体調でのぞむは
何でも雑学講座
1.レースワンポイントアドバイス
1.1日本山岳耐久レース
昨年のレースの体験より私なりの気付いたことを書いてみました。
(レースタイム13時間位で考えていますのでそれ以上、以下の人
は相応に判断してください。)
装備重量は4.5キロあった。走るにはちょっと重かった。
ザックについて
- ザックは10リットル程度のデイバックです。
(私のは大菩薩登山レースの参加賞のザックでした)。
- 荷を背負って走るので背負いベルトなど強度の確認を忘れずに
(縫い目がほつれていないか)
- デイバックだと横揺れ防止用のウエストベルトが着いていないので
自分でつけました。
- 背負いベルトに500mlのボトルが入るようにポーチを取り付け、
走りながら飲めるようにしました。(横揺れしないように、
手の振りが邪魔にならないように強度、位置は実際背負って走ってみて決めること)
- 背中のクッションがあまり無い場合は走っているとペットボトル等
が背中に当たって痛いので、私は2cm程度の板状の発砲スチロール
をザックの背の部分に入れ、そこに500mlのペットボトルをゴムひも
で固定して背中に当たるのを防いだ。
懐中電灯にについて
- 懐中電灯は大、中切り替え式2灯式の1個(310グラム)と、
小さなヘッドランプ式の2個持っていきました。
2灯切り替え式の懐中電灯はリチウム電池と単3電池兼用タイプで
リチウム電池2個で大の方の電球で7.5時間、中の方で17時間持ちます。
(自分の走力・時間を考えて予備を持っていく。
私は予備に単3型のリチウム電池4個持っていきましたが使うことは
ありませんでした。実際使用した時間は7時間位か)
その他小さなヘッドランプ(単3型2本使用)をウエストポーチみたく
工夫をしてベルトに固定し、腰につけて走りました。ーー実際は走ると
揺れてしまうのであまり効果無かった。予備的に使用した。
ヘッドランプの灯りで用が足りた。
- 予備の電球について、予備の電球を忘れずに、
電灯の内部にガムテープでつけて置いた。
水について
- ペットボトル500mlを4本持っていく(参加規定量)。
すべてキャップをはずさずに飲めるよう市販のキャップを取り付けておいた。
中味はスポーツドリンクです。
食料について
- 軽くてカロリーのあるもの。カロリーメイトをと思ったが
いつも水無でなかなかノドを通らないので菓子パンを5個ほど持っていったが、
ほとんど疲れて食べられなかった。重いし菓子パンは失敗であった。
やはりカロリーメイトか。その他に走りながら食べられるよう
トーストにバターと蜂蜜を塗ったパンなんかいいと思う。
ウエストポーチに飴(純露ーすぐ噛みくだける物)、チョコレート6個、
カリカリ梅干し4個(汗をかきカリウム不足によるケイレン防止に)を入れておいた。
一口タイプの蜂蜜や黒糖(レモン入りがある)が良いのではないかと思う。
服装について
- 走る時はTシャッツ(吸湿、速乾性のもの)オーロンとかダクロン
とか言う化学繊維の物。下はハーフタイツでした。
(パンツだと汗で股づれが出来やすいので、タイツが良いと思う)。
天候によっては長袖、ロングスパッツか、当日スタート前に考えることとして両方用意していこう。
- 夜はTシャッツでは濡れて寒くなるので軽いウインドブレーカー
を用意していった。
夜中にやはり使用した。(特に体力を消耗したとき必要)
- その他規定装備の雨具。軽量のゴアテックスになると思うが、
天気次第で雨がほぼ降らないと思ったら、上記の長袖シャッツやロングスパッツ、
ウインドブレーカーで代用し雨具は当日置いていく事も考えておく。
シューズは
- 自分のタイムによりますが、記録を狙って走るなら
普通のランニングシューズです。ソールが滑りにくいものと言っても
なかなか軽くて滑りにくいものありません。
ただし、登り下りがありますのでつま先、かかとがしっかりしている物
が望ましいでしょう。
私はメーカーの名前は忘れましたが、トレイル用のシューズを愛用しています。
記録は
- 第7回(平成11年10月23〜24日)記録
年代別は1位〜8位まで入賞です。
10台〜20台は1位9時間30分、8位10時間51分
30台は 1位10時間00分(あの富士登山競走10連覇の芹沢雄二選手です)
8位は11時間36分です。
40台は 1位10時間26分、8位は11時間46分
50台は 1位11時間22分、8位12時間35分
60台は 1位11時間31分、8位17時間40分
までが入賞です。
チーム入賞(3人の合計タイムで)は6位までです。
1位31時間21分(平均10時間27分)
6位40時間46分(平均13時間35分)
その他
- レースには関係ないですが、早い人は早く着いたときに体育館で仮眠出来るようシュラフ、シュラフマットを用意しておくと始発まで寝られます。
日本山岳耐久レース装備チェックリストへ
1.目次へ
1.2ウインドスプリントとは
ウインドスプリントとは普段の練習の後に3〜5本、150m程度を軽く流すだけです。
たった5分の積み重ねで次第に早さが身に付いてきます。
走るトレーニングの基本はジョギングと「流し」と呼ばれるウインドスプリントから成り立ちます。
初心者の場合ジョギングだけでもそれなりに記録は伸びていきますが、早く走る、記録を短縮するというレベルアップを考えたとき、スピードを出すノウハウを身につけなくてはいけません。
ウインドスプリントではレースのときより速いペースを体験しますので、筋肉への刺激や強化、
走りのリズムを得るための上半身、下半身のバランスが養えます。
ジョギングだけではマラソンで速いスピードを維持するスピード持久力は養えません。筋肉のパワーをスピードに変えるためのトレーニングが必要なのです。ウインドスプリントはまさにスピードを出すための神経を鍛えるトレーニングなのです。
・ウインドスプリントの練習方法
- ウインドスプリントではタイムを意識する必要はありません。
距離も人が一番スピードを維持できる距離を3〜5本、ジョギングの後に行います。
スピードは全力の7〜8割、風にのるような感覚で走りましょう。1本走ったらスタート場所に戻り、もう一本というペースなら無理がないと思います。
できる人は毎日行って下さい。週に2〜3回でも充分効果はあるでしょう。
- 気をつけること
ウインドスプリントでは身体全体を使って走ること。
特に腕の振りは普段のジョグより大きく。腰の位置が上下に移動しないように、なるべく平行移動させます。ももや膝を意識して高く上げようとする必要はありません。
ランナーズより参考
1.目次へ
1.3起伏走のすすめ
少しの時間で効果的な練習方法です。それが起伏走です。起伏走とは、上り下りのあるコースを走るトレーニングです。これらは走るペースやコースによってクロスカントリー走、トレイルランニング、ヒルトレイニングと呼ばれています。
野山のアップダを変幻自在に走り回れば、平坦なコースとは違うスリリングな感覚を味わうことができます。
市街地では感じることができない、開放感もあるかも知れません。
そして気がついてみると走力がアップしているのです。皆さんも起伏走で走力をアップしてみませんか?。
- 起伏走のメリット
上り下りに関係なく同じペースで走れば、心肺機能への刺激も高く、スピードとスタミナの両方を向上させることが可能です。
エネルギー機構も有酸素と無酸素の両方を使い、血中乳酸が体内に多く生成されることも予想できます。
そうなれば耐乳酸性のトレーニングにもなります。また、起伏やカーブにあわせて走ることで、柔軟でダイナミックなフォームやバランス感覚を身につけることができます。
全身の筋肉が刺激されます。登りでは登るための筋肉を使い、下りでは下るための筋肉を使うため、まさにオールラウンドな筋の刺激が特徴です。筋肉作りが苦手なランナーには持ってこいのトレーニングと言えます。
- クロスカントリー走
適度なアップダウンのある林間や自然公園の遊歩道があれば、それを利用して折り返しの往復コースを作ることが可能です。
気をつける点は上り、下りのそれぞれの距離が極端に長くならないようにすることです。
- トレイルランニング
クロスカントリー走よりも起伏が激しいコースを、時には疾走し、時には足下を気にしながらゆっくり走ったり速歩きをしたりするのがトレイルランニングです。まさに自然を相手にランニングするので開放的に、そして野性的に走ることを楽しむことができます。
トレイルランニングは山間部でのトレッキングコースを利用したいものです。
週末など、時間の余裕があるときなどに遠出しながら行いたいトレーニングの一つです。
- ヒルトレーニング
ヒルトレーニングとは、上り坂を疾走し、下り坂をゆっくりと走る、すなわち坂道インターバルを繰り返し行うことです。
このトレーニングは上り坂を集中して疾走することで心肺機能の向上に加え筋力や耐乳酸性能力の向上などを狙います。
- 目的によって方法を変える
走り込みや体力作りを目的にするなら、トレイルランニングや長くゆったりとしたクロスカントリー走がお勧めです。
強い刺激を求めるなら、速めのクロスカントりー走やヒルトレイニングを利用すると良いでしょう。
- レース前の起伏走は控えましょう
起伏走は平坦なコースに比べ、筋への刺激が強く、ダメージが大きいトレーニングです。当然エネルギーの消費も多くなります。自分自身で自覚する以上に、起伏走は疲労するものです。
レース前は、アップダウンのコースを控えることがコンディショ二ングのポイントになります。
- 上りはピッチ走で、下りは大きなフォームで
上りではしっかりと腕を振ることと同時に、スピードを極端に落とさないようにピッチ走法を意識することがポイントです。
逆に、下りでは、いくぶん大きなフォームで少しだけストライド走法を意識するのがポイントです。
上り下りが連続してあるコースでは、上りのフォームと下りのフォームを切り替え、上りの疲労を下りで解消するような走り方を意識しましょう。
- 起伏走ではゆっくり走るだけでも効果がある
上り坂をゆっくり走ると、速く走る場合に比べ着地時間が長くなります。着地時間が長くなれば脚筋が収縮する時間も長くなります。上り坂では、脚筋がある程度の力を発揮しなければなりませんから、平坦でゆっくり走る場合よりも筋の刺激は強いものになります。ですから、起伏走のあるコースをゆっくりと走るだけでも効果が期待できると考えられます。
月刊誌「ランナーズ」より参考
1.目次へ
トップへ