セラピーの中でクラアントの方に「生きることは本当はとても楽なことなのですよ」と言っている自分に気づいて、ハッとしました。少し前の私だったら、そんなことをさらっと言うことは出来なかったのではないかと、それを言った後に思ったのです。
それと関係しているのだと思いますが、最近、理由のない幸せな気分が存在の一番深い部分からわきだしてくるような感覚がよくあります。なんだかわからないけど嬉しいのです。
思い返してみれば、これまではいつも次のような思考パターンがあったように思います。
〜が、〜になったら(貯金が〜円になったら or この身体の不調が治ったら or この瞑想をしたら or この本を読んだら etc...)、楽に(or 幸せに or 落ち着いた自分に or 目覚めた自分に etc...)なるだろう
でも、そう考えているうちは、求めている状態はいつも未来にあって、永久にその状態にはならないわけですね。そういったことは理屈としてはよく知っていたのですが、これまではその実感はほんのかすかなものだったのだな、とわかったのです。
本当の幸せ、本当の満足は、今、この瞬間にあります。幸せがいつか未来にやってくる、という考えから自由になったときに、もともとここにあった幸せ、安心感に気づくのです。
そう聞いたからといって、それを感じられない自分はどこかおかしいのではないか、間違っているのではないか、と考え過ぎないようにして下さいね。ここが一番難しいところですが、その「それを感じられない自分はどこかおかしいのではないか」という考えをあなたが信じてしまうということ、それこそが「今、この瞬間」を感じられない原因なのです。
あなたの心の中に「それを感じられない自分は間違っているのではないか」という考えが浮んできたときに、そのことに気づいて下さい。その考えは、単なる一つの考えであって、真実ではない、ということを意識して下さい。あなたがその考えを信じてしまったときにだけ、その考えはあなたにとって真実になります。その考えが、ただ心の空間の中を流れていくのを感じてみて下さい。
なんだかよくわからなくなってきましたか?それはとてもいいことです。(^_^)
その「わからない」という感覚の中にそのままいて下さい。どう考えてもわからないことがあるとき、考えが止まってしまう瞬間があります。そのからっぽの瞬間に気づいて下さい。思考が止まってしまう空白の瞬間が起こったとき、できるだけいつも気づくようにしていると、その思考のすき間が少しずつ長くなっていきます。そのときには「今、この瞬間」を覆い隠してきたベールが取り除かれているのです。
そして、その思考のすき間から本当の幸せ、本当のあなたが流れ出してくるのです。
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思考のすき間に気づくためには、身体の感覚を意識するということも大切です。身体を感じているときには思考が止まっているからです。興味のある方は以前このメールマガジンで書いた次の文章を参考にしてみて下さい。
「自分を愛する」ということ
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/shinsaku/words/jibunnwoaisuru.html
「自分を愛する」ということ〜2
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/shinsaku/words/jibunnwoaisuru2.html
この文章を読んでも、どうしてもよくわからない、感じられないという方はエネルギーのブロックを浄化していく必要があるかもしれません。興味があればブレスワークなどのセラピーを行うといいでしょう。
ブレスワークのご案内
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/shinsaku/breath/index.html
(【まほろば通信】vol.135掲載2010/02/20)