新・闘わないプログラマ No.506

ワットチェッカー


毎年この時期はエアコンを使うし、冷蔵庫の消費電力だって暑い時期のほうが消費電力は大きいだろうし、ということで電気料金の請求が怖いわけです。
と思いつつ、ここ1年間の電気料金のお知らせを見てみたのですが、夏だからと言ってそれほど高いわけではないことに気づきました。秋から春にかけてはだいたい6千円台、夏のピーク時で8千円台、その差2千円くらいがエアコン代(+冷蔵庫の消費電力増加分)ということになるでしょうか。私の場合、暖房はほとんど使わないので冬だからと言って電気料金が上がったりすることはありません。
そういえば、昔、3階建ての、壁や天井に断熱材など入ってなさそうな賃貸住宅の3階角部屋に、部屋に最初から付いていた安物のエアコンを夏に使ったときが、一番電気料金が高かったような……平日昼間は仕事で家にいないにもかからわず、2万円を超えていた記憶があります。
それから考えると夏のピーク時で8千円なら安いものですが、そうなると気になるのが秋から春にかけての6千円台。いったいなんでこんなにかかっているのか不思議です。常時電源が入っているものは冷蔵庫と、あとサーバ機器やネットワーク機器、それから各電気機器の待機電力もけっこうあるかも知れません。

というわけで、いったい何がどれだけ電気を使っているのかが知りたくなります。
エコワットというのをよく耳にするので、これでも買ってみようか、と調べてみたのですが、なんかいまいちです。これの特徴は、

まあ、お手軽に「この電気機器を使ったときの電気料金はいくらなんだろう?」というのを調べるのはいいのでしょうけど、その場で消費電力がすぐにわかるわけではない上に皮相電力しかわかならいのはちょっと(かなり)不満です。まあ値段が安いのでこんなものなのかも知れません。いろいろ測れる測定器はもっとずっと高いんだろうなあ……といろいろ調べてみると、ワットチェッカーという製品があるではないですか。
この製品の特徴は、

エコワットと比べて電気料金の表示はできませんが、それは積算電力量に22円を掛ければいいだけですからまったく問題ありません。力率がわかるので、有効電力も測定できますし、なによりリアルタイムで電力を表示できるところがエコワットと比べて大変優れています。
というわけでさっそく量販店で8千円くらいで買ってきました。エコワットと比較すると高いですが、これだけ測定できてこの値段なら許せるでしょう……たぶん。

で、さっそくいろいろと測定してみました。まずは、常時立ち上がっているサーバ類です。サーバをいったんシャットダウンして間にワットチェッカーを挟んで、またサーバを起動して、なんてことをやるのは面倒だったので、UPSの入力のところで測ることにしました。こうすればワットチェッカーを挟む一瞬の間だけUPSのバッテリバックアップを使うことで、サーバをシャットダウンせずに済むからです。
このUPSの先に接続されている機器は、

で、これらが常時電源が入った状態になっていますが、消費電力を測定したところ、多少の上下はありますが、平均すると約80Wという結果が出ました。とすると、月の電気料金は、

    0.08kW × 24時間 × 30日 = 57.6kWh

    57.6kWh × 22円 = 1267.2円

月々の電気料金のうち1300円くらいは、これらのサーバ・ネットワーク機器の電気料金だったようです。ちなみに80Wの内訳はまだ調べていません(調べるにはサーバをシャットダウンしないといけないから)が、たぶんDELLのPCが大半を占めていると思われます。これも玄箱にすれば電気料金はもっと下がることが期待できます。いまの予定では、

    玄箱HGを買うつもり
      ↓
    玄箱HGにはSATAのHDDが必要
      ↓
    余っている手持ちのSATAのHDDは無い
      ↓
    1TBのHDDが安くなったら、それを買ってデスクトップPCに入れる
      ↓
    そして余ったSATAのHDDを玄箱HGに使う

なのですが、まだ1TBのHDDは5万近くします。せめて2万以下にならないと買う気が起こりません。まだまだサーバの玄箱HG化の先は長そうです。

話が反れてしまいました。サーバ等の消費電力を測ったので、次に普段使っているPCの消費電力も測ってみました。

デスクトップPCはもっと消費電力が大きいかと思っていたのですが、100W前後と、それほどのこともありませんでした。それでもノートPCの5倍はありますが。
と、こんな感じでいろいろと測ってみています。そこで意外だったのが、HPのプリンタ(Photosmart 3210a)の待機電力。電源の入っていない、なんにもしていないときで5Wもありました。いまどきの製品で待機電力が5Wというのはちょっとどうかと思います。このプリンタはFAX機能もありませんし、WOLも無かったはずですから、電源が切れているときには(たぶん)何の仕事もしていません。単に電源ボタンを押されるのを待っているだけで5Wというのは……これだけでなんと月80円もの大金がかかってしまっています。
ううむ、アチラの製品はやっぱりこういうところが大雑把なんでしょうか。

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