新・闘わないプログラマ No.505

白物


「白物家電」という言葉があります。どこまでがその範疇なのかははっきりしませんが、冷蔵庫・洗濯機・炊飯器・電子レンジとか、あとエアコンとか食器洗い機とかが含まれるのでしょうか。
家にある白物家電は、基本的には、いま住んでいるところに引っ越した10数年前に買ったものをそのまま使っています。とは言え、10数年も使っていると壊れてきます。しかもそんな古い製品をいまさら修理するのもなんですし、そもそも修理不可能なことも多いわけで、壊れた冷蔵庫と掃除機は買い換えました。しかし、それ以外についてはいまでも現役です。

白物家電といえば、最近までは「どのメーカーのをを買ってもほとんど一緒」で、「安いやつを適当に」買っても別にどうということは無かったのですが、最近は各社ともいろいろと独自性を出していて、かなり面白い分野です。PCのように、もう成熟してしまって、規格化されている部品を全世界から集めてきてそれを組み立てているだけで、デザインとバンドルされているソフトなどでしか差別化できないような分野と比較すると、最近は白物家電のほうが見ていて面白かったりします。
で、とりあえずは洗濯機を買い換えようかと思っていて、いろいろと検討しているのですが、かなり面白いですね。ななめドラムで洗濯と乾燥ができるタイプがナウい……いやなんでもないです、とにかく流行っているようで、乾燥にヒートポンプを使っている松下や東芝、「空気で洗う」とかいう三洋あたりが面白そうです。
が、しかし、そういう付加価値に伴いお値段が……私のイメージでは洗濯機というと5万前後ということになりますが、いま挙げたような高級機は20万前後もしてしまいます。洗濯機に20万……ううむ。結局は、冷蔵庫や掃除機と同様に「壊れるまで使う」ってことになりそうな気配です。

さて「壊れるまで使う」と言えば、これも10数年使っているエアコン、7月の終りに壊れてしまいました。いつも寝ている部屋のエアコンです。この時期、エアコンが無いと暑くて眠れないので、生きているエアコンのあるところに避難して寝ることにしたのですが、そこはどうにも落ち着きません。壊れたエアコンは「マルチエアコン」と言って、1台の室外機で室内機2台使えるタイプのものです。家の構造上、室外機を2台置くことができず仕方なくこのマルチエアコンを使っていました。
「仕方なく」というのは、この種のエアコンは特殊で、普通のやつと比較すると数が出ないせいか、最近流行の「お掃除機能」とか、そういうのが付いていなくて、しかも値段も高く、また一般の量販店で扱っていなかったりします。近所で扱っているところで見積もってもらったところ、製品は定価で(安くできないと言われた)、工事費込みで50万弱。いくらなんでも、大した機能もない、6畳用の室内機2台+室外機に50万は出せません。
しょうがないのでインターネットでいろいろ調べて、安そうな店を探して見積もってもらったところ、そこでは半値の24万円。そこでいいや、ということで工事を頼んだのですが、それが店の夏休みの直前。結局、工事日は休み明けになってしまいました。で、工事日当日。やっと新しいエアコンになる、と喜んだものの、その日になって、間違って見積もりと違う合わない製品を持ってきたことが判明。取り付けができない事態に。
その後、紆余曲折があり、別の業者に頼むことになり、この週末に新しいエアコンに交換ができました。そこでの見積もりは20万円。はじめからこっちに頼めばよかった。でもって、これでやっと暑い夏を乗り切れる体制が……って、あれ? もしかして、もう夏は終りですか?

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