新・闘わないプログラマ No.483

地図


電子地図帳のソフトをノートPCにインストールして出先などでもよく使っている、というような話は今までにも何度かしたことがあります。いま、私のノートPCには「プロアトラス」と「ゼンリン電子地図帳Z」(の少し古めのバージョン)がインストールされています。
今どきは、「Googleマップ」をはじめ、地図を表示するサイトが数多くありますし、「Google Earth」のようなものもありますので、「わざわざ地図ソフトを買って使う意味がわからん」と思われるかも知れません。私が、この種の地図ソフトを使っている一番大きな理由は「地図データをハードディスクにインストールして、スタンドアロン(インターネットに接続しない)で使える」というところにあります。
外出先では、いまのところ必ずしもインターネット接続環境(しかも地図サイトが快適に見れるためにはそれなりの高速接続が必要)が整っているとは限りません。近い将来、どこでも高速でインターネット接続ができるようになるような気もしますが、それまでは、地図データをハードディスクに入れることができるこの種のソフトを使うことになるかと思います。

さて、プロアトラスとゼンリン電子地図帳Zの2種類をインストールしているのは、それぞれ一長一短があるからで、場合によって使い分けています。これらのソフトはたいてい1年に1回程度バージョンアップするようなのですが、私の場合にはさすがに毎年バージョンアップするわけではなく、2〜3年に1回の割合で新しいものにしています。
ゼンリン電子地図帳Zのほうはここのところバージョンアップしていなかったこともあって、かなり古いものになっていました。そこで今年の2月に最新版のversion 9が出たのを機会にバージョンアップすることにしました。
ゼンリン電子地図帳Zは、以前からかなり特殊なユーザーインターフェースを持つソフトでして、たとえば地図のスクロールをするのに、マウスの右ボタン(左ボタンではない)を使ってドラッグする、しかもドラッグを止めてもボタンを押し続けている限りにおいてはスクロール状態が持続する(つまり「掴んで、ドラッグで移動して、離す」というよくあるインターフェースではない)という……ああ、なんというか説明が難しい、とにかく、他のソフトとはかけ離れたユーザーインターフェースを持つソフトなのです。
今度の新しいバージョンでは、そのあたりも改善されている、ということなのでそれも期待していました。

で、とりあえずデスクトップPCにインストールしてみました。あ、個人で使用する場合には家のPC以外にもう一台、携帯用PCにもインストールできる、というライセンスなので、まずはデスクトップPCに入れて様子をみてから、ノートPCのほうにも入れてみようか、ということです。
さっそく「システムディスク」なるDVDをPCに入れてインストールを開始したところ「DirectX 9.0cがインストールされていません」。へ? そうなの? WindowsにインストールされているDirectXのバージョンがどうなっているのか、いまいちよく知らなかった私なのですが、同じDVDに入っているようなので、そこからDiretX 9.0cをインストール。その後、Z version 9のインストールをして、地図データなどもハードディスクにすべてインストールして……と、約2時間ほどで完了しました。ハードディスクの使用領域は11GBほど。
で、起動して使ってみたところ……重いです。めちゃくちゃ重いです。以前のバージョンはスクロールやズームが速く快適だったのと比べると、比較にならない重さです。あわてて「動作環境」を調べてみると、

インストールしたPCのCPUはCeleron 1.3GHz (Pentium 3の廉価版のやつ)でぎりぎり、メモリは1GB付けてるから余裕、グラフィックボードは……あれ? VRAMはいくつだったっけ? Matrox Millennium G400という往年の名機(なのか?)、VRAMは16MBと32MBの製品が存在したようですが、うちのは32MBのやつでした。これもぎりぎりです。
この環境だと「一応動かないこともないけど」という程度のようです。このデスクトップPCは、だいぶ前から「新しくする」と言い続けているのですが、なかなか新しくなりません。お金とヒマがあれば、すぐにでも新しくしたいところなのですが……。その前に、Mac miniのCore 2 Duo版がもし出たら、そっちを先に買っちゃうかも知れません。
それはともかくとして、これだけ遅いと、ノートPCのほうでまともに動くんでしょうか? 入れて試してみればいいのかも知れませんが、そのためには、ディスクの空きがないので、いま入っている古いバージョンのZをアンインストールしないといけないので……。
というのが現状です。あまりに重過ぎて、新しいユーザーインターフェースを試すところまで至っていません。

ところで、この「ゼンリン電子地図帳Z version 9」には「一目瞭然 平成の大合併 日本全図」という紙の地図(兼2007年カレンダー)がおまけで付いてきました。これは「平成の大合併」が行われた市町村が緑色に、その他がクリーム色に塗られている地図です。これを見ると、北海道・南東北・南関東で比較的合併が行われなかったことがわかります。
この「平成の大合併」で歴史のある市町村名が消え、ミーハーな市町村名が増えたのがわかります。ちょっと見ただけでも、消えた市町村名に、

なんか、細かい字でいろいろ書いてあって、他にもいっぱいあるのですが、目が疲れましたので止めときます。最近老眼になったような気が……。

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