新・闘わないプログラマ No.472

Windows Vistaファーストインプレッション(←今回は早い)


「←今回は早い」とは何か、と言いますと、3年弱前の2004年5月に「Windows XPファーストインプレッション(←今頃?)」というタイトルで駄文を書きました。Windows XPの発売は2001年11月だったようなので、この駄文が書かれたのは発売されてから約2年半も経ってからのことでした。そんなわけでタイトルに「←今頃?」と入れたわけです。かなり時代に乗り遅れていたと言えるでしょう。
しかし、今回は違います。Windows Vistaは、ボリュームライセンス版はすでに出荷されているとは言え、まだ一般向けには発売されていません。そんな信じられないほど早いタイミング(私としては)で、Windows Vistaを入れてみました。
さて、ソフト自体は、マイクロソフトのTechNet subscriptionで1ヶ月くらい前には入手していたのですが、なかなかインストールする時間もなく、インストールできそうなメモリをたくさん積んでいて、なおかつ高性能のPCも無く、そのまま放ってあったのです。
そんなおり、紛失してしまっていた512MBのメモリが発掘されました。「発掘」とは言っても、雑誌の間に挟まっていたわけですが(どうやらしおりの代わりに使っていたらしい)、これで家のデスクトップPCのメモリが512MB→1GBと、飛躍的に増大しました。まあ、CPUはCeleron 1.3GHzという前時代的なものには変わりないですが、それはさておき。

「1GBもメモリがあったら、VMwareのバーチャルマシン用に512MBくらい確保できるよなあ。そうだ、Windows Vistaでも入れてみるか」
ということで、VMware上でWinodws Vistaのインストールをしてみることにしました。とりあえずVMwareの最新バージョン(VMware workstation 5.5.3)を落としてきてバージョンアップして、その上でバーチャルマシンを作成して(メモリ512MB、HDD20GB)、Vistaをインストール。すぐに消すかも知れませんので、とりあえずはプロダクトキーは空欄のまま。これでもOSの場合には50日間は使えるらしいです。
インストールの最初のほうで、いくつか入力するところがありましたが、あとは放っておいたら、いつの間にかインストールが完了していました。昔のWindowsだと、数10分(下手すると1時間以上)かかるインストールの最中に何度か「インストールするコンポーネントを選べ」だの「コンピュータに名前を付けろ」だの「ネットワークの設定はどうするか」だの「タイムゾーンはどこにするか」だの、いろいろ訊いてきて、インストールの作業者を飽きさせない工夫が盛り込まれていました(←もちろん皮肉です、念のため)が、Vistaは途中で何か尋ねてくることはなく、放っておくだけでインストールが完了するように改悪……いやいや改良されていました。
逆に言うと、インストール時にあれこれ選ぶことは出来ないようです(たぶん)。

で、インストールも終わったことですし、さっそくログインをして……遅い。かなり重いです。
「こんなもん、使い物にならねー。あ、そうだ、VMware toolsを入れてなかった」。
VMware toolsというのは、VMware上で動くゲストOSにインストールする、ドライバやその他のソフトをまとめたものです。これを入れるとゲストOSの画面表示が速くなったりします。しかし、Vista用のVMware toolsはあるんでしょうか? まあ、とにかく試しにインストールしてみると、問題なくインストールできました。画面表示も多少速くなった(ような気がする)ので、まあ、よしとしましょう。
さて、まずは画面が狭かった(800x600)だったので、これを1024x768にしようと、画面の何も無いところを右クリック。
「あれ? Widows XPまでにはあった『プロパティ』が無いじゃん」
いろいろ探ってみたところと、

で、やっと見慣れた画面解像度の設定ウィンドウが表示されました。なんか面倒。
次に、ネットワーク関連の設定です。IPアドレス等の設定をしようとコントロールパネルを開いたところ……やっぱりどこで設定していいかわかりません。これもあれこれ探ってみたところ、

とやると、やっと各インターフェース(って言っても、とりあえずは1個しか出ませんが)のアイコンが出るので、そのアイコンを右クリックして「プロパティ」を選ぶとIPアドレスなどを設定するウィンドウが表示されました。やっぱり面倒。

ってなわけで、ここまでやったところで週末は力尽きました。
いま、Windows XPのPCを、家と職場で計3台を自分用として使っていますが、すべて、いわゆる「クラシック表示」、ようするにWindows 2000とほぼ同じ見た目に設定しています。Windows XPの初期状態の何がイヤか、と言って、あの青いタスクバーが目障りなところです。で、どうせやるなら徹底的にWindows 2000風にしたい、ということでそういう設定にしているわけです。
今度のVistaは、タスクバーが黒とグレーなので、XPよりは目障りではない(ような気がする)のですが、でもやはりちょっとくどい気がします。マイクロソフトの伝統なんでしょうか、このくどさ。昔からMac OSが、どちらかと言えばあっさりしていてあまり自己主張が強くないのと対照的です。
それはともかく、VistaもWindows 2000風にできるのか(できないのか)、というところに興味があったりしますが、時間が無いのでまだ探ってみていません。でも、そこまでするならXPのままでいいじゃん、とも思うわけで。WinFSもWinFXも無くなった段階で、新OSとしての興味もそれほどないわけで……。

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