新・闘わないプログラマ No.332

Windows XPファーストインプレッション(←今頃?)


そんなわけで、先週書いたように連休中は、家にあるPC2台のOSをWindows 2000からWindows XPに変更していました。2台のPCのOSを入れ替えて、ドライバをあれこれ入れて、アプリケーションを再インストールして、ああだこうだ設定して、という作業をなんとか連休中に終わらせることができました。
先週の最後で、せっかくの連休なのにこんなことやって、みたいなことを書いたのですが結局ずーっと天気が悪くて、まあちょうどよかったのではないか、などとも思っています。

さて、デスクトップPCのWindows XP化は、新たに買ったハードディスクに、これまた新たに買ったXP Professional OEM版を入れたのですが、他にWindows 98とかLinuxを入れるために、ブートマネージャMBMを使ってどうのこうの、という感じで結構時間がかかってしまったのですが、それに比べてノートPCの方ははるかに簡単でした。
無くなると困るデータやら現状の設定やらをCD-RWに焼いて(←実は「All Users」のプロファイルのバックアップを忘れて、後で困ってしまったのですが)、後はノートPCの機能で「Disk→Disk」のリカバリーを行い、15分ほどでOSのXP化が完了しました。この「Disk→Disk」のリカバリー機能、要するにハードディスクの一部に不可視パーティションを設け、そこにリカバリー用のファイルを置いておく機能で、CD-ROMドライブを持たない私の持っているような1スピンドルノートPCでのリカバリー手段として最近はよく使われるようになりました…と言っても、1スピンドルのノートPC自体が、売れないせいかあまり製品が出てませんけど。この機能自体は大変便利なのですが、私のようにハードディスクの換装なんてことをやりたいユーザにとってはちょっと困った機能だったりもします。
それはともかく、あっという間にノートPCのXP化が完了しました…と言うか、そもそもこのノートPC自体、XP Professionalがプリインストールされた状態で出荷されていたわけで、何のことはない、もとに戻っただけの話です。私としては、PCにプリインストールされているOSと言うか、それに付随してごちゃごちゃと要らないソフトがてんこ盛りだったり、変な設定になっていたりするので、それが嫌いなのですが、このPC(松下のCF-R1N、先日フルモデルチェンジしたみたいです)の場合は「インターネットに接続しよう」みたいな感じで各プロバイダに加入して接続するためのプログラムが何社分か入っているくらいで、それさえ削除してしまえばほとんど生のWindowsでした。

そんな感じで、2台のPCのOSがXPになったわけで、やっとここからが「ファーストインプレッション」(←わざわざカタカナで書くほどのものでもない)です。いや、私自身、本当にXPはほとんどまったく触ったことがなかったのですよ、これまで。あの例の壁紙や、原色の派手なタスクバーや、使いにくそうなスタートメニューは見かけたことがありますが、ほとんどそれだけだったりしました。
で、触ってみた印象ではやっぱりあのスタートメニューは馴染めませんね。一所懸命カスタマイズすれば使いやすくなるのかも知れませんが、そんな面倒なことするなら、昔ながらの表示にした方がよさそうです。あとコントロールパネルとかのウィンドウの表示も。
ということで、XPをできる限り昔の見た目(Windows 2000化…というよりはWindows 95化かも知れない)に近づけることにしました。やったことは、

ってな感じで、できるだけ見た目を古い形にしました。アイコンのデザイン等はXPのままなのですが、かなり旧来のWindowsみたいになったのではないか、と思っています。まあ、アイコンも変更できるのでしょうけど、そこまでやる必要なないかな、ということでそのままにしてあります。

さてXPを数日間使ってみての印象ですが、余計なおせっかいがまた増えてるかなあ、という印象を受けました。ディスクの空きが不足していると右下の方に警告が出ますし(←レジストリのどっかを変更したら消えた)、CDを入れると勝手に何が動き出すし(←CD-ROMドライブのプロパティで設定変更すると動かないようになるみたいなのですが、でもいまいち設定しきれてない感じ)、フォルダの表示を「詳細」にして、JPEGファイルしかないフォルダを表示すると、勝手にJPEGファイルのEXIF情報を読み出して表示するし…ほかにもいろいろ。で、こういったおせっかい、別にあってもかまわないのですが、どこをどう設定変更するとおせっかいを止めてくれるのが、それを探すのに骨が折れる、ってところがいまいち不満です。
設定変更と言えば、これはWindowsじゃなくて、その上で動くアプリケーションの話なのでここで書くのは適切ではないかも知れませんが、アプリケーションのインストール時の余計なお世話も結構厄介ですね。デスクトップや「スタートアップ」や「クイック起動」に自アプリケーションのアイコンを登録するくらいなら、まあ黙って削除すればいいのですが、厄介なのがタスクトレイに何やら表示するアプリケーション。あれの消し方ってアプリケーションごとに異なっていて、調べて表示させないようにするのがすごく大変です。あんなところにがんがん登録されたら目障りで仕方がありません。消えたと思ったのに、リブートしたら復活したり。
とまあ、文句ばかり言ってきましたが、XPのいいところと言えば、無線LANの設定がOSの標準機能になって面倒がなくなったこと、休止状態に入るのも復帰するのもWindows 2000と比較してかなり早くなったところでしょうか。
しかし、こうまで非XP化を進めてしまうと、そもそもの最初の目的である「他人からXPに関する質問されたとき」に困ってしまうではないかしらん。

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