新・闘わないプログラマ No.467

Let's 地デジ……対応テレビの設定


この週末には、地の果ての(←おおげさ、だいたいにして向こうか見れば、私の住んでいるところのほうが地の果てかも知れません)某所まで、地上デジタル放送対応テレビのセットアップのために行ってきました。家から電車を乗り継ぎ乗り継ぎ3時間弱。朝に家を出て、帰ってきたときにはもうすっかり夜でした。明日から仕事だというのに……原稿も書かないといけないのに……。

最近流行の地上デジタル放送対応テレビって、設定項目が膨大にあって、あんなの素人が簡単に設定できるレベルじゃないですよね。なにやらわけのわからない設定が多すぎます。まあ、わからない人はそれなりの店で買って、その辺の設定も全部店の人にやってもらうのが一番なのでしょうけど、そういうサービスをやってくれる店は往々にして販売価格が高かったりするわけで、それも大画面の液晶テレビだったりすると安い店との価格差は10万とかなっちゃったりするわけで、「まあなんとかなるや」とバッタ屋のような安い店で買っちゃってあとで設置や設定が出来なくて泣きを見る、なんてことはありがちではないでしょうか。
さて今回、はるか地の果て(←おおげさ)まで行って来たのは、そのなにがなんだかよくわからない設定を手伝うためでした。
で、設置や設定をしなければいけない件のテレビ、224ページもある「取扱説明書」と、さすがにそれだけじゃということで添付されたと思われる「かんたん!!ガイド」という冊子がありましたが、その「かんたん!!ガイド」ですら50ページもあって、まああまり簡単じゃないかも、と思われるようなものでした。キャラクタのイラストが入っていれば「かんたん!!」ってわけじゃないと思うんですけどねえ。

何はともあれ、アンテナ線を接続して、地域設定で都道府県を設定して、それから郵便番号を入れて(←これはデータ放送の地域の天気予報なんかに使われているようです、あとは何のためにあるのかは不明)、それからチャンネルスキャンをして地上波放送のチャンネル設定をしました。
まあ、これだけやればとりあえずは放送を見ることはできるわけですが、ほかにもあれこれ設定をしておいたほうがいい項目がたくさんあります。今回設定した項目としては、

なんかもう山ほどあります。他にも、このテレビに接続しているDVDプレーヤから出力される画像の縦横比を4:3から16:9したりとか、PCもテレビに繋ぎたいってことで、PC側の画面解像度を最適にしたり、もう面倒くさいことこの上ありません。

それはそうと、最近のこの種のテレビって、入力端子だけでも山のようにあります。アンテナ端子だって「地上アナログ」「地上デジタル」「BSデジタル」と3種類もありますし、ビデオ入力端子には、コンポジット・S端子・D端子・HDMI・DVI・iLinkがあって、今回設定したテレビの場合、

とかいうふうになっていて、こうやって表にしてみるとそれほど複雑でもないように見えるのですが、コネクタの位置がばらばらで、たとえば入力4にS端子で接続しようとすると、ビデオ入力(S端子)と音声入力のコネクタが全然違うところにあって、しかも表示がはっきりしてなくてよくわからん、という代物でした。
あと、悩ましいのは繋いでおいてご利益があるんだかどうだかわからないLAN端子でしょうか。双方向テレビとか言ってインターネット経由でいろいろとあれこれ出来るらしいのですが、実際問題、繋がないからといって別にそれほど不便でもないような気がします。
それより気になるのは、いまどきの家庭用のインターネット接続サービスって「最大○台まで接続可」みたいな規程が約款で定められているものが多いことです。そしてその「最大○台」の○は5とか6とかが多いと思われます。私の家で契約しているサービスでも5台までとなっています。この先、この種のテレビが「1人1台」とかなったら、ふつーの一般家庭でもこの制限を軽く越えてしまうことは明らかです。
まあ、現実問題としては、家のルータの先に接続する機器の台数をプロバイダ側が制限しようとしても、せいぜいDHCPのアドレスプールに登録するIPアドレスを減らすことくらいでしょうから、固定でIPアドレスを割り振れば回避できてしまうわけで、まあどうでもいいことなのかも知れませんが。

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