新・闘わないプログラマ No.282

入力装置


コンピュータをそれなりに使っている人(って、曖昧な表現ですが)には、キーボードやマウスにはかなり拘るというか、一家言のある人が多いように見受けられます。それに比べると私なんかは、とりあえず使えればいいや、とかなりいい加減です。
で、キーボートについてはかなり前に駄文を書いてますけど、もう一度。

去年の秋に新しいノートPCを買ったのですが、持ち歩いて使うだけではなく、無線LANインターフェースが内蔵されているため、家の中でも便利に使っています。特に寝るとき(または、ベッドでごろごろしたいとき)、ベッドサイドに置いてあるテーブルの上にこのノートPCを置いてごろごろしながらPCを使っています。
そのときマウスはMicrosoft Mobile Optiocal Mouseっていうやつを使っています。このマウス、ベッドのシーツの上でもかなり正確に動いてくれて重宝しています(その前に買った光学マウスは、シーツの上ではうまくマウスポインタが動いてくれなかったり、振動したり、あさっての方向に飛んでいったりして、かなりダメな製品でした)。
さすがにMicrosoftのハードウェア製品「は」質が高い、と、一応賞賛しておきたいと思います(嫌味な言い方)。

さて、マウスはいいとして、あとはキーボードです。私は一応タッチタイプが出来ますが、キーボードの質にはあまり拘らない方です。世の中にはキーボードに非常に拘る人も多いですし、別にそれが悪いということを言いたいわけでは決して無いのですけど、私は「まあ、タッチタイプが出来るくらいのキーピッチがあれば、後はキーボードの方に指を合わせちゃおう」ってないい加減な人間です。
ノートPCも、以前使っていたIBM ThinkPadは(ノート型にしては)キーが打ちやすいことで有名ですが、それから松下のPCに替えても、まあなんとか(入力速度を落とさずに)こうやってタッチタイピングできています(今、電車の中でこれを書いているところです)。
ただ、ベッド横のテーブルの上にノートPCを置くと、ベッドに転がった状態ではキーが非常に打ちづらい。かと言って、ノートPC自体をベッド上に置くのは放熱の問題からやりたくない。ということで、ベッドでノートPCを使うとき用(この使用時間が実は一番長いかも)に、キーボードを買うことにしました。
条件としては、USB接続であること、(マウスを接続するために)USBハブの機能を持っていること、小型であること、「Page Up」「Page Down」のキーが独立して存在すること。最後の条件は、私が常時使っているLynxというテキストブラウザを使うときに、このキーがあった方が便利だ、という特殊事情によるものです。
小型で打ちやすいキーボードと言うと、すぐに思い浮かぶのがHappy Hacking Keyboard(以下「HHK」と記す)。これには何種類かグレードがあって、最も下のグレードの「Happy Hacking Keyboard Lite2」にもUSB接続のがあります…キーボード・フリーク(?)には「Lite版はクソだ」という定評があるようですけど、そうは言っても、私はキーボードに何万も出す根性は無いものでして、これでもいいかな、と思いました。何たって最上位機種の「Professional」なんて3万円くらいするし…と書いていて思い出した、昔々のPC9801のキーボードって、それだけ買うとやっぱり数万したような記憶がある、でも当時はそんなに高いという印象は無かったなあ。
しかし、このHHK Lite2、「Page Up」「Page Down」キーが独立していない。「ハッカーは、んなキー使わねーんだよ」ということなんでしょうが、ハッカーじゃない軟弱者の私としてはそういうキーも欲しいわけでして、その上もちろんカーソル移動キーなんてのもあって欲しいわけでして…(これはHHK Lite2には付いている)。
ということで別のキーボードを探すことにしました。ノートPCでは、どうせそんなにキー入力することも無いだろう、ということで、キータッチの良し悪しよりは小型軽量を重視して店でいろいろ比較検討して、あるキーボードを買ってきました。 で早速使ってみたのですが、ノートPCのキーボードより打ちづらい。キーを押したときの感触が悪いようで、打ち間違いが多発する。「それほど使うこともないだろうから打ちづらくてもいいや」とは思って妥協して買ったのですが「さすがにこれはちょっと」などと不満に思いつつしばらくは我慢して使っていました。しかしタイミングが悪いと言うか何と言うか、家でそこそこ大量のキー入力をする事情が出来てしまいました。
なもんで、結局HHKを買う羽目になりまして、最初からそうすればよかった、と。無駄な買い物をしたなあ、と。

買ったのは、もちろん最下級グレードのHHK Lite2です。売価6000円弱にポイント10%。USB接続のJIS配列の、色はライトグレーです。その筋(?)ではプロはUS配列のキーボードを使って、JIS配列なんか使うのは素人、なんだそうですが、私も昔はUS配列もJIS配列もどちらでも指が動いていたのですが、最近はUS配列のキーボードを使う機会がほとんど全く無くなってしまったものでして…JIS配列を選択した私のことは軟弱者とでも呼んで下さい。
HHK Lite2を使ってみた印象は、と言うと、まあこんなもんかな、と。いや接続しているノートPCのキーボードよりははるかに打ちやすいけどね。「Page Up」「Page Down」キーが独立してない(「Fn」キーと同時に押さないといけない)のはそれほど苦じゃなかったですけど、「Delete」キーが独立してないのは、結構不便だなあ、と思いました。「Ctrl」+「Alt」+「Del」が、「Ctrl」+「Alt」+「Fn」+「BS」と押さないといけないとか。
後は、HHK Lite2はキーボード本体にケーブルが直付けで、そのケーブルが太い上に2mもある。あまりにも邪魔なので、なんとかしようとキーボードを分解してみると、それなりに簡単にケーブルを自作出来そうでした。そこで仕事帰りに秋葉原に寄って部品を買ってきて、さっそく短いケーブルを自作したことは言うまでもありません。
んが、自作したケーブル、短すぎちゃったみたい。また部品買ってきて作り直さないと…しくしく。

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