新・闘わないプログラマ No.232

再び地図ソフト


去年の今頃にも同じようなネタで駄文を書いたのですが、今回はその続きのようなお話です。なぜこの時期にこのネタか、と言いますと、毎年6月頃にアルプス社とゼンリンの地図ソフトがバージョンアップされるからなんですね(←でも、なぜ6月なのかは知らない)。アルプス社の新製品は「プロアトラスW」、ゼンリンの新製品は「電子地図帳Z5」です。
ところで、最近はどこもインターネットでの地図検索機能とでも言うか、そういうのに注力しているようで、web上で地図を見ることが出来るサイトもいろいろありますし、また「MapFan.net」のようなインターネット接続環境において独自ソフトで地図を見せるようなやり方もあり、今後はそういうのが主流になっていくのではないか、とは思います。
そう言う意味では、CD-ROMで地図データを配布するような形の従来の「地図ソフト」は時代遅れになっていくのかも知れません。実際、いまのところ「プロアトラス」や「ゼンリン電子地図帳」シリーズは毎年のようにバージョンアップされていますが、他の地図ソフトは今後バージョンアップされていくのかどうか、その辺も不透明なように感じます(←私の誤解かも知れませんが…)
とは言え、私自身の地図ソフトの使い方は、「いつでも」「どこでも」「ストレス無く」地図が見たい、というものでありまして、いつでもどこでもインターネット接続が気軽に出来るような状況にならないと(まだそれは数年先のことでしょうか…一応、AirH"のような定額インターネット接続環境があるとは言え、まだまだ遅いし、高いし、エリアも狭いし)、私としてはそういう方面に移行するのは時期尚早と判断しています。

さて、私自身は、「プロアトラス」と「電子地図帳Z」の去年発売されたバージョンをノートPCにフルインストールして(CD-ROMドライブの内蔵されていないノートPCなので)、いつもそれを持ち歩いています。
さすがに道に迷ったときに、さっとノートPCを取り出して地図を参照して…、などというような使い方は出来ませんが、出先や電車の中などでは活用していますし、結構役に立っています。
この2つの地図ソフトをフルインストールすると、ディスクの使用量が約8.5GB。ノートPCの20GBのディスクの半分近くを占有していることになります。もちろん地図データは必要なところだけを選択してインストールすることも可能なのですが、全国の地図が全てこのPCに入っている、というのが、なんと言いますが気分がいいと言うか、要するに自己満足の世界です。
ところで、なんでまた地図ソフトを2つも入れているか、とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、この2つのソフト、あらゆる面で対照的なんですね。例えば詳細に市街地を見たい場合はなんと言ってもゼンリンだし、ぱっと見、いかにも紙ベースの地図帳のように見やすいデザインなのはプロアトラスだし、ということで、使い分けているわけです。

とにかく、そうこうしているうちに今年も6月になったわけで、それぞれの地図ソフトの新製品が出る季節です。で、「地図ソフトも毎年新バージョンが出るけど、毎年毎年バージョンアップ版を買うのも、いくら優待価格で買えるとは言え無駄だよなあ」と思いつつ、プロアトラスの新製品情報を見たら…

『プロアトラスW』は、詳細地図を全ての地域に搭載。2.5万詳細図で日本全国をワイドにカバーし、地図をコントロールするユーザーインターフェースも刷新しました。さらに「全国DVD」には、住所を番地号レベルまでピンポイント検索・表示できる機能を搭載しました。

ううむ、「2.5万詳細図で日本全国をワイドにカバー」ってのはいいなあ。いままでのやつは、特に北海道などは「7万広域図」ですらカバーしている地域が少なくて、「25万広域図」でしか見れなかったからなあ。「2.5万詳細図」で全国をカバーできるんならこれは「買い」だな、と。
というわけで、後先考えずに買ってしまいました、「プロアトラスW」。
早速インストールしてみようとしたのですが…げ、フルインストールに8.5GBのディスクの空きが必要だあ? そんなに空いて無いじゃん、このノートPC。何せハードディスクが20GBだもんなあ。
そりゃあまあ、「2.5万詳細図」で全国をカバーしようとすれば、それくらいの容量が必要になるわなあ。さて、どうしたもんか…。
というわけで、仕方が無いので、とりあえずよく参照する関東・東北・北海道だけを入れてみることにしました。USBのDVD-ROMドライブのノートPCに接続して、3時間ほどかかってなんとかこの3地域だけはインストールが完了したのですが、これだけの地域で、前バージョン「プロアトラス2002」とほぼ同じだけのディスク容量を消費してしまいました。
んで、使ってみた感想ですが、立ち上げに時間が掛かる。スクロールも重い。いままでプロアトラスはビットマップの地図(要するに紙の地図をスキャンしただけのようなもの)だったせいか、動作が軽いのが利点だったのですけど、今度のはいくらなんでも重すぎ。Celeron 300MHzなどという、今となっては遅めのCPUを使っているせいもあるでしょうけど、でもなんでこんなに遅いんでしょうか。
それはそれとして、新バージョンの売りである「2.5万詳細図」の方は、と言いますと、地図上にもう少し情報が書かれているといいな、とは思うのですが、まああんなもんでしょうか。山の中などをこれで表示させると、本当に等高線しか描かれていなかったりします。
とりあえず旅行に行くときなどで、ノートPCを持っていかないときでも、あらかじめプリントアウトして行く、とかして使えそうです。
そういえば、話は逸れますが、国土地理院のサイトで、全国の2万5千分の1地形図の閲覧ができるようになったみたいですね。ちょっと見辛いのですけど、これはこれで便利かも知れません。なんたって、2万5千分の1地形図そのものが見れますから。

あとは、ゼンリンの新製品ですが…今年はパスだなあ。市街地図が増えているのはいいとして、それ以外の売りがいまいちだし。
それよりもなによりも、ノートPCのディスクの空きが足りない、というのはどうしようかな、と。新しいノートPCを買っても、初めから40GB以上のディスクの入っているB5サイズ程度で手ごろな製品は無かったし、それよりなにより、買うお金が…。仕方が無い、今のノートPCのディスクを交換するか。って、あれ? もしかすると、その新しいディスクを買うお金すら捻出出来なかったりするかも。

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