困るんですよね。
「今度さぁ、○○を買おうと思ってるんだけどさぁ、どれがいい?」
こんなこと言われても・・・・。
私の場合、この「○○」には、「パソコン」とか「カメラ」とかがよく入ります。
パソコンの場合、IBMだろうが富士通だろうがNECだろうがCOMPAQだろうがDELLだろうがGATEWAYだろうが、メーカー品を買う場合には、どれだってあんまり変わらないと思うんだけどね。まぁ、Appleだとちょっと違うか。どっちにしても、それを聞いた本人は、別にパソコンで何か特別にやりたいことがあるわけでも無いことが多いので、スペックで選ぶにしても、選び様が無いことが多いんですよね。んで、「適当に安いやつを選んでおけばいいんじゃない?」なんて無責任なことを言っています。
そうすると「安いやつは機能が低かったり、性能が悪かったするんじゃない」なんて言われることも多々あります。そんなときには、私自身のパソコンの性能を話して安心させてますけど(一番速いやつが、Pentium 100MHz、あと68040 25MHz、486SX 33MHzなんてやつですから)、だいたい、パソコンを何に使いたいのかもわからないような人間が、どうしてそんな性能にこだわるんでしょうね、不思議です。
パソコンの話はこれくらいにして、あと、カメラ、こっちはもっと困惑することが多いです。一番驚いたのが、NikonのF90という、ハイアマチュア向け(多分)の一眼レフカメラを持っているある人物が、NikonのF5(Nikonの最高機種)を買おうか、CanonのEOS-1(Canonの最高機種)を買おうか迷っている、というので私に相談してきたときです。
「F5とEOS-1とどっちがいいと思う」
「うーん、もうF90持っているんだから、Nikonのを買えばそのレンズを使えるんだし、その方がいいんじゃない?」
「いや、レンズも買い換えればいいから、それはどうでもいいんだけどね」
「じゃあ、どっちでもいいんじゃないかな。そもそも、なんで買い換えようと思ったわけ?」
「いや、F90だと、どうも写真がいまいちなんだよね。最高級機種なら性能もいいだろうから、もっときれいな写真が撮れるだろうと思って」
「・・・」
別に、他人が何を買おうといいんですけどね、高いカメラを買った方がいい写真が撮れると思っている人って、本当にいるんだなぁ、と、そのおめでたい考え方にある意味感激してしまいました。
「あのね、ボディって、基本的には写真の写りに関係しないの」
「だって、高いカメラの方がAFやAEの性能がいいでしょ」
「そりゃまぁ、そういうことも少しはあるかも知れないけど、それが写りになんか影響しないってば」
私は思わず「写真の出来が悪いのは、お前のウデのせいだよ」と言いそうになってしまいました(^^;)
私は、本気で写真をやりたい人には、そこそこのボディ(10万円以下くらい)と、あとは明るめの単焦点レンズを何本か、という構成を薦めています。あと、カラーで撮るんだったら、リバーサルフィルムで、AEは使わない、これでいろいろ撮ってみると勉強になるよ、とアドバイスしています。私は、カメラのAEは基本的に信用していませんし、そもそも、自分の思ったとおりの露出をカメラが決めてくれるはずもないですからね。あ、AFは別に使ってもいいと思いますよ。
でも、困るのが、「子供が産まれたんで、カメラを買いたい」とか言ってくる人ですね。「一眼レフの方がきれいな写真が撮れそうだから」とかいうわけなんですけど、ほとんどの場合、コンパクトカメラの方が向いているんですけどねぇ・・・・
うっ、なんか偉そうな文章になってしまったような・・・・。
え?「そんだけ偉そうに言っているんだから、さぞすばらしい写真を撮っているんだろうな」だって?
いや、まぁいいじゃないですか、そんなこと(^^;)