TOMMY BOYCE

トミー・ボイスの自叙伝
"How to Write a Hit Song ...and Sell It" (1974)

トミー・ボイスは1939年9月29日、バージニア州生まれ。ティーン・ポップ歌手としてデビューしたものの、「アイ・リメンバー・キャロル」の全米80位の一発ヒットがあるだけでした。しかし、その才能は作曲家として開花し、ファッツ・ドミノの「ビー・マイ・ゲスト」やカーティス・リーの「プリティ・リトル・エンジェル・アイズ」、フレディ・キャノンの「アクション」など、数々のスマッシュヒットを飛ばしました。そして、ボビー・ハートとコンビを組んでからは、ジェイとアメリカンズの「もっと寄りそって」がドン・カーシュナーの目にとまり、アメリカ版ビートルズであるモンキーズの作曲家兼プロデューサーに抜擢され、「モンキーズのテーマ」、「自由になりたい」、「恋の終列車」、「ステッピン・ストーン」、「恋の合言葉」、「すてきなバレリ」などなど数え切れないビッグ・ヒットを提供しました。1968年には、ボビー・ハートとコンビを組んだ歌手活動を開始し、「アウト・アンド・アバウト」、「あの娘は今夜」、「アリス・ロング」といったポップ・チューンを残しています。1973年にはクリストファー・クラウドとして、1976年にはモンキーズのデイビーとミッキーを含むドレンツ・ジョーンズ・ボイス&ハートとして、1979年にはトミー・バンドとして歌手活動を続けますが、1994年11月23日、病気を苦にしてピストル自殺をし、生涯を閉じました。

 

SINGLES

IMAGES RELEASE LABEL TITLE TIME WRITERS NOTES
'59 R-DELL 111 Betty Jean 2:21 Charlie Aldrich - Gregorett - Tommy Boyce シャッフルの効いたオールディーズらしい、軽いポップ・ソング。間奏の泣くギターや、男声コーラスも時代を感じさせます。トミーのボーカルもがんばってます。タイトルはトミーの姉妹ベティー・ジーン・ケリーのことと思われます。
I'm Not Sure 1:51 Tommy Boyce 生ギターと男声コーラスをメインにした、テンポはいいけど落ち着いた曲。
'60 DOT-16117 Give Me the Clue 2:04 Lippke - Boyce 弾むような楽しいポップ・ソングで、ストリングスが効果的に使われています。ギターのカッティングも冴えているミディアム・テンポのヒット性の高い曲です。
The Gypsy Song 2:55 Tommy Boyce ジプシーの歌らしく、ストリングスが美しい流麗なメロディーになっています。トミーの歌よりも、むしろバック演奏のほうが聴き物かもしれません。
'61 WOW-345 Little One 2:34 Tommy Boyce スローかつムーディな佳曲で、女声コーラスも雰囲気を盛り上げます。ピアノをメインにしたオールディーズ然とした曲です。
右の写真は78回転のアセテート盤ですが、アメリカから輸送される間に、金属盤から樹脂製の記録面がバラバラに剥がれ落ち、まったく再生できない状態になってしまいました。涙…。
Is It True 2:18 Chuck Coffey ミディアム・テンポの楽しいオールディーズ。トミーがささやく語りもいかしています。両面とも、"TOMMY BOYCE & THE STERLING SOUNDS"というクレジットになっています。
- '61 - The Whistling Song 2:06 - またまた、Tru-Gems Records が発掘してくれました。この会社はボビー・ハートのレア・シングル、"Since I Found Your Love"/"Miles Away"を含むコンピレーションをリリースした会社です。このトミーの曲も、シングルだったのか、アセテート盤だったのかソースは不明ですが、iTunesで購入できます。タイトル通り、口笛が軽やかなポップ・ソングです。
'61-12 RCA-7975 Along Came Linda 2:17 Tommy Boyce 118位のヒットを記録した、RCAでのデビュー曲。右の写真は、イタリア盤のジャケット写真です。
You Look So Lonely 1:50 Tommy Boyce 明朗ポップス。
'62 RCA-8025 Come Here Jo-Anne 2:03 Tommy Boyce - John Biener アルバム未収録。コメディアンのジョン・バイナーが共作者にクレジットされています。ちょっともったりした歌い方が特徴的なロックン・ロールです。
The Way I Used to Do 2:18 Tommy Boyce ほかの曲とは一線を隔す、エルビス(?)を意識した大らかな歌い方です。シングルとアルバムではテイクが異なり、アルバム・バージョンの方が完成されたボーカルです。また、シングルでは、コーラスがオーバー・ダビングされています。
'62-8 RCA-8074 I'll Remember Carol 2:28 Tommy Boyce 全米80位まで上昇し、トミーの名を有名にしたヒット曲。スローな歌いだしからぐっと盛り上がる、典型的なロックンロールです。グリグリ言うバック・コーラスも秀逸です。ジミー・ハスケルのアレンジと指揮です。
Too Late for Tears [single mix] 3:07 Sidney Boyce Jr.-Tommy Boyce スローなナンバー。共作にトミーの父親がクレジットされています。アルバム収録とは違い、エンディングがちょっと異なります。
'62 RCA-8126 Have You Had a Change of Heart 2:29 Tommy Boyce -  Betty Jean Kelly メロディーが美しく、ジミー・ハスケルのストリングスが効果的なポップ佳作です。バックのパーカッションもすごく素敵ですね。作者に姉妹のベティ・ジーン・ケリーが名を連ねています。同じRCAレーベルの、Paco Canedo が "No Quiero Que Me Dejes" というタイトルで、スペイン語でカバーしています。
Sweet Little Baby I Care 1:48 Edwin & Alvin Johnson カントリー調。50年代後半に活躍したthe Souvenirsのメンバーによる作品です。アルバムではW.&A. Johnsonと表記されています。こちらもジミー・ハスケルが指揮しています。
'63 RCA-8208 A Million Things to Say 2:23 Tommy Boyce けだるい感じのバラード。
Don't Be Afraid 2:07 Stephen Friedland - Billy Gussak 暗い感じの曲。アルバムには未収録です。
'65 MGM-13400 Pretty Thing (You Look Out of Sight Tonight) 2:26 T. Boyce - B. Hart ハーモニカと、エフェクトをかけたギターが面白い味を出しています。ボビー・ハートとの共作となり、メロディーもモンキーズに通ずるものを感じる、マイ・フェイバリット・チューン。プロモ盤では、副題が"You're Out of Sight"となっています。右はオランダ盤のジャケットですが、副題はついていません。
I Don't Have to Worry ('Bout You) 2:28 T. Boyce - B. Hart ミディアム・テンポのきれいな曲を、流れるようにさらっと歌っています。
'65 MGM-13429 Little Suzy Somethin' 1:39 T. Boyce - B. Hart エフェクトをかけ、シャッフルするギターが特徴的だけど、正直言ってあまり好きではありません。ルー・クリスティなんかのスタイルを取り入れて、トミーも試行錯誤・・・というより楽しんでるみたい。
Pee's N' Que's 1:57 T. Boyce - B. Hart かつてトミーがアイケッツに提供してヒットした"Peaches 'n' Cream"のパロディーです。ちょっと下品なお遊びソング。
'66-2 COLPIX-794 Let's Go Where the Action Is 2:09 T. Boyce - B. Hart TV音楽番組"Where The Action Is"の挿入歌。この番組の中では、この曲を含む、トミーが作った3種類の「アクション」という曲が歌われ、フレディ・キャノンによるタイトル・テーマ曲は大ヒットしました。ほかにキース・アリソンの歌う"Action, Action, Action"があります。
Sing-A-Long to the Instrumental Version of Let's Go Where the Action Is [instrumental] 2:08 T. Boyce - B. Hart A面のカラオケ・バージョン。
'66-8 A&M-809 Sunday, the Day Before Monday 2:20 T. Boyce - B. Hart のんびりしたボードヴィル調の曲ながら、132位までヒットしました。ヨーデルも交えて、ひょうきんに歌っています。
The Green Grass (Is Turning Brown) 2:35 S. Hudson - T. Boyce 古いコーラス・グループ風のフォーク・バラード。
'66-12 A&M-826 In Case the Wind Should Blow 2:56 T. Boyce - B. Hart トミーらしいきれいなポップ・チューン。お気に入りの一曲です。
Simon Smith & the Amazing Dancing Bear 2:27 Randy Newman 前作同様、楽しい雰囲気の曲です。オリジナルはランディ・ニューマン。
  '70   Let's All Take a Trip to Nashville 1:41   アセテート盤のデモ曲です。1970年3月にTVドラマ"The Flying Nun"で使われたかもしれません。
'71 CAPITOL P-3136 Alice My Sweet 3:18 Tommy Boyce リラックスしたムードの中、トミーがギターで弾き語ります。アコースティックな傑作。
Eve Laurain (Don't Let the Stars in Your Eyes) 3:33 Tommy Boyce ギターのカッティングに加え、サブタイトルのリフレインと、スキャットが印象的です。
'73 CHELSEA BCB0-0101 Thank God For Rock & Roll 3:23 Boyce - Boyce クリストファー・クラウドというグループで発表された第一弾で、with Jack Halloran Singers とクレジットされています。ストレートなロックン・ロール賛歌で、歌詞の中にモンキーズやママス&パパスなども飛び出してきます。プロデュースはあのジミー・ハスケルとあのスティーブ・ベネットで、演奏は70年代に入り、ぐっとクリアでロック色を増しています。アルバムでは、最初のカウントに演奏がかぶっていますが、こちらはカウントのみです。
Krush on Kris 1:26 Boyce アコースティック・ギターがメインのカントリー・ロックです。1分弱で演奏は終わってしまい、そのあとに回転を上げたものを編集で付け足してユニークな1:26の小品に仕上げています。A面同様ジミー・ハスケルとスティーブ・ベネットのプロデュースで、こちらもwith Jack Halloran Singers とクレジットされています。
'73 CHELSEA 78-0118 Zip a Dee Doo Dah 2:58 Ray Gilbert - Allie Wrubel クリストファー・クラウド名義の第二弾。クラシックなこの曲を現代風にアレンジしています。アルバム・バージョンは4分を超えますが、こちらは3分程度に編集されています。
Interpretation of War 4:11 Tomme いかにもクリストファー・クラウドらしいギターのシャッフルが効いたナンバーで、ツイン・ボーカルが前面に押し出されていますが、LP収録曲よりもポップな仕上がりを見せています。テンポがよく、ウキウキします。
'77-3-4 A&M AMS 7278 Every Time I Read Your Letters Rickey Fame - Tommy Fortune トミー・フォーチュン名義で発表された、トミーらしい元気で楽しいロックン・ロールです。後半では、ハンド・クラッピング、そして女声も交えた大合唱へと続き、パーティでも盛り上がれる、ハッピー・チューンとなっています。右の写真はプロモーションカードです。
Letters (Recitation) Rickey Fame - Tommy Fortune A面と同じ曲のインストゥルメンタルにのせて、トミーが手紙の内容を読み上げるという形式です。語りや、合いの手は、トミーのお手の物ですから、これも格好良く仕上がっています。英語に詳しくなくてよくわかりませんが、おそらくA面で歌われた手紙の内容となっており、もしかしたら何かオチのようなものもあるかもしれません。
'77-11-25 PYE-7N 46030 English Girls 3:38 Tommy Boyce イギリスで発売された楽しいポップ・ソング。トミー・ボイスらしく、曲中の女性とのかけあいもかっこいいのです。
One Song Title After the Other 3:09 Tommy Boyce トミー・ボイスのセンスあふれるロックン・ロールで、エンディングのジャム・セッションも楽しめます。ちょっとELOっぽいメロディ・ラインかも。
'77 PYS 46030 South African Girls 2:54 Tommy Boyce なんと、南アフリカではこんなシングルが発売されていました。もちろん"English Girls"の替え歌ですが、語呂が悪いせいか、ちょっと区切る感じで歌っています。演奏はピアノが前面に出ていて、ちょっと違う雰囲気が楽しめます。レーベル面のランニング・タイムには"English Girls"と同等の3:32とクレジットされてますが、実際は30秒ほど早くフェードアウトしてしまう3分弱のタイプです。もしかしたら"American Girls"とか"Japanese Girls"なんてのもあるんじゃないかと期待させてくれますが、"Belgian Girls"ってのは、本当にあるようです。
One Song Title After the Other 3:09 Tommy Boyce こちらはイギリス盤と同じバージョンのようです。
'79 RCA PB5182 I Wonder What She's Doing Tonight 2:48 T. Boyce - B. Hart トミー・バンドとして、イギリスで発売された第一弾です。ボイス&ハートの大ヒット曲を、自らカバー。ロック風のアレンジで現代風によみがえっています。でも、もちろんオリジナルを超えることはありえません。トリニ・ロペスのカバー・バージョンもそうでしたが、テンポ・アップしたり、シンセサイザーを使ったりすると、セカセカした感じになって、この曲の良さを損なってしまうようです。気になるのは、レーベルやジャケットに、発売予定のアルバム "Let's Get Crazy Tonight" からのシングル・カットと書いてあることです。お蔵入りした幻のアルバムでしょうか。
Tell Me That You Love Me (Part 2) 4:33 T. Boyce - R. Hartley こちらはインストゥルメンタル曲です。オープニングで"The Monkees" とか "Last Train to Clarksville" とか言っています。ボーカルもちょっと入りますが、トミーではありません。シンセサイザーをちりばめて、まるでYMOのようです。タイトルにパート2とついていることからしても、きっとアルバム用にたくさんのお蔵入りの曲があるのでしょう。
'80 STRAND- 6.12796 Fraulein 2:53 Lawton Williams トミー・バンド名義で、ドイツでシングルカット。(イギリスでも発売されたのかな?) ボビー・ヘルムスのカバーですが、かっこいいロックン・ロールとなっています。途中でビートルズの「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」のフレーズが登場したりします。同年、オーストラリアの4曲入りEPにも収録されていますが、こちらの方がずっとクリアなボーカルが聞けてオススメです。ジャケットからすると、メンバーが1人増えて、5人編成になったようです。
Blue-Berry-Blue 2:20 The Tommy Band チャック・ベリー・タイプのインストゥルメンタル。こちらもオーストラリアのEPに収録されており、そちらの作曲者名は、Tommy Boyce - J. Ward とクレジットされています。


A TWOFOLD TALENT ('68 RCA CAS 2202) (8track: C8S 1030)
TITLE TIME WRITERS NOTES
A1 Oh! You Beautiful Doll 2:03 Seymour Brown - Nat D. Ayer アルバムのみの収録曲です。ホーン・アレンジにドライブ感があって、う〜ん、ワクワク。これは1911年に発表されたラグタイムのカバーで、数々の映画でも取り上げられた有名な曲です。
A2 You Look So Lonely 1:50 Tommy Boyce "Along Came Linda"のB面になりました。ホーンやピアノがいい雰囲気の明朗ポップスです。
A3 A Million Things to Say 2:23 Tommy Boyce RCA5枚目のシングル。ちょっと気だるいバラードです。
A4 I'll Remember Carol 2:28 Tommy Boyce RCA3枚目にして80位のヒットとなりました。トミーの代表曲です。スローからアップ・テンポにシフトする、オールディーズ定番のご機嫌な構成。ポップ・ソングはこうでなくっちゃ。
A5 Along Came Linda 2:17 Tommy Boyce RCAでのデビュー曲です。これもポップスの王道を行く名曲。このころは女の子の名前の曲が非常に多いですね。
B1 Remember, You're Still a Teenager 1:56 Tommy Boyce アルバムのみ収録。スローからアップテンポに転調。ドゥアップ調のバックもいい感じ。
B2 Have You Had a Change of Heart 2:29 Boyce-Kelly RCA4枚目のシングル。ムーディーな傑作。
B3 The Way I Used to Do 2:18 Tommy Boyce Come Here Jo-AnneのB面。エルビスを意識した歌い方でしょうか? シングル・ミックスよりも完成されたボーカルですが、コーラスがオミットされています。
B4 Too Late for Tears 3:03 Sidney Boyce Jr.-Tommy Boyce I'll Remember CarolのB面。シングルはミックスがちょっと違います。
B5 Sweet Little Baby I Care 1:48 W.&A. Johnson Have You Had a Change of HeartのB面。カントリー調。
* I'm A-Wonderin' Why 2:19 Tommy Boyce なんと、このアルバムの8トラ・バージョンには、この11曲目が収録されていました! ファルセットのコーラスがオールディーズ然とした、ドラムの刻みが心地よいロックン・ロールです。8トラ(ステレオ2トラック×4プログラム)のカセットはエンドレステープになっていて早送りと巻き戻しができません。そのため、4つのプログラムを同じ収録時間にしないと無音の時間が長く続いてしまうので、曲順を変えたり、このようにボーナス曲を入れたりして時間調整を図ったようです。カートリッジ本体は、赤、青、白などさまざまなものがあるようです。
未発表曲を含むRCA時代のコンピレーションです。今でも結構出回っていますが、ファンは必ず持っていたいマスト・アイテムです。アルバムには10曲だけ収録されていますが、未収録のシングル作品等もあります。


BLOWN AWAY / CHRISTOPHER CLOUD ('73 CHELSEA BCL1-0234)
TITLE TIME WRITERS NOTES
A1 Brand New Boogie at 10 A.M. 6:01 Boyce - Overly ギターとボーカルのかけあいがかっこいいオープニング曲です。6分に及ぶ大作で、後半はテンポを変化させたり、ハーモニカをフィーチャしたりのジャム・セッションといった雰囲気です。
A2 Friendly Sabotage 3:16 Boyce - Overly 前曲のイメージを引き継ぎつつ、ポップなムードでヒット性のある曲です。
A3 Celebration 6:07 Tomme これも6分を越える大作で、ビートが利いたリズム。ストリングスも効果的に使われています。ボーカルをイコライズしたり実験的な要素も感じられます。
A4 Do You Want Me, Just for Five Minutes ? 1:20 Tomme シンプルで静かな、1:20の小品です。詞のほうもタイトル名を繰り返すスタイルになっています。
A5 Thank God for Rock & Roll 3:25 Boyce - Boyce アルバムには曲名のクレジットがありません。シングルをシークレット・ボーナスで収録したということでしょうか? もっともポップな曲といえます。ペダル・スティール・ギターもフィーチャし、モンキーズやママス&パパスといった名前も登場するロックンロール賛歌になっています。
B1 I Heard It All Thru the Wall 3:25 Boyce - Overly かなり速いテンポで歌い倒すポップ・チューン。ホーンとピアノがいい味を出しています。
B2 Cecilia 2:48 Paul Simon サイモン&ガーファンクルの名曲です。マーチのテンポで小気味いいデキになっていますね。
B3 Dr. Moss 1:08 Tomme 1分ちょっとの綺麗なバラードです。ピアノと2人のコーラスが美しい曲です。
B4 Zip a Dee Doo Dah 4:12 Ray Gilbert - Allie Wrubel ディズニーでもおなじみのこの曲ですが、2枚目のシングルとしても発表されました。ホリーズのようにアップ・テンポなアレンジではありませんが、ハードなアレンジになっています。
B5 Sandra, the Cat Lover 4:43 Tomme 楽しいポップ・ソング。アルバム全体の雰囲気を踏襲しつつ、そのポップ・センスにキラリと光るものがあります。曲の最後に、早回しのチャットがおまけ的に入っています。
「クリストファー・クラウド」というグループ名で発表した、ビートの利いたロック・アルバムになっています。トミーを含むダブル・ボーカルが印象的です。


TOMMY BOYCE & HIS ROCKIN' 60'S BAND ('80 OMEGA TOM030)
TITLE TIME WRITERS NOTES
A1 You're Mine Rock 'n Roll Fraulein 2:52 Lawton Williams 最高にかっこいいロックン・ロール。ウキウキしてきます。トミーの声に極端なエコーがかかってしまっているのが残念。ドイツでもシングルカットされています。ボビー・ヘルムスが1957年に、カントリー・チャートで1ヒット(ポップ・チャート第36位)させた曲のカバーです。ジェリー・リー・ルイス、ミッキー・ギリー、チャック・ベリー、スティーブ・ローレンスといったそうそうたる面々もカバーしています。
A2 So Sad 4:01 Don Everley 美しいスロー・バラード。演奏もドリーミーな傑作で、サックスや女声コーラスも効果的。エヴァリー・ブラザーズが1960年に"So Sad (toWatch Good Love Go Bad)"というタイトルで発表し、全米第7位のヒットを記録した曲です。
B1 Australian Girl 2:57 Tommy Boyce 1977年にイギリスで発売された"English Girls"を改題して歌っています。"English Girls"よりも30秒ほど短いタイプで、ギターが前面に出た演奏になっています。
B2 Blueberry Blue 2:22 Tommy Boyce - J. Ward オールディーズ・タイプのインストゥルメンタル曲。ドイツのシングルB面としてもリリースされています。
オーストラリアで発売された30cm45回転EP、4曲入りです。「トミー・ボイス&ヒズ・ロッキン60'sバンド」名義ですが、ヨーロッパでは素直に「トミー・バンド」という名で活躍していました。ジャケットは表裏とも同じデザインです。


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