SAVE THE YATA PROJECT
2003年1月末に、矢田丘陵の榁ノ木峠から東生駒側トレイルのコンクリート舗装化の計画を知り、
早速2003年2月1日に現地に向かった。
正月に行った時には榁ノ木峠の入り口付近の笹がわずかに刈られていたが・・・
東生駒側からトレイルに入るといつもの美しい、桃源郷と呼ぶにふさわしい道が続く。
fig001
fig002
fig003
fig004
東生駒側から榁ノ木峠に向かいコースの3分の1を過ぎたところに突然テントが現れる。
fig004
そしてすぐに現れたこの光景!
fig005
無惨に切り倒された木々を前に、私はしばらく立ち尽くしました。
fig006
きっと、ここだけ!と思い足を進めますが、いけどもいけども、
荒涼とした風景が続き、
fig007
私の心は深い悲しみに満たされ、ため息が止まりません。
fig008
2002年に、このテンテンと続く白いマーカーが打ち込まれた時は、
まさかこの様な事になるとは、
fig009
切りきざまれた切り株、人間のエゴ、しかも生活道路ではなく、
リクリエーション道路建設の為に、許される事なのだろうか?
fig010
。。。。。。
fig011
榁ノ木峠と法隆寺の区間も心配なので見に行くと、矢田寺上部も舗装化が進んでいると聞いていたのだが、
まさか「六丁」 の露ナシ池まで進んでいるとは!去年の夏はまだ土だったのに!
fig012
谷でもなんでも無い所にこんな溝とコンクリート舗装を作る事に意味が有るのだろうか?
溝を作ってから、その上の土を削り無理やり谷にした様に見えるのは私だけ?
fig013
松尾寺の裏には、真新しいコンクリート舗装路と、「自然歩道」の標識が、
「自然歩道」 ?
貴方は一番最初と、最後の道では、どちらを歩きたいですか?
道幅が広がりだれでも容易く侵入出来るようになると、
fig014
ごみの不法投棄が進み、更には暴走族がタムロし、シンナーを吸い、盗んだオートバイを持ち込み、
分解して目的の部品を外すと、火を放ち立ち去る?
これより下記には個人的な考えを記載しません。調べて分かったことを掲載します。
各団体からの返答もそのまま掲載しますので、各個人で考え、各々の考えを表明してください。
2/1工事中止嘆願の手紙をEメールで
http://www.pref.nara.jp/の奈良県 広報広聴課 広聴グループ宛
に送りましたが、2/2現在、返事はまだありません。
同じ内容をもう一つの受け口である
http://www.pref.nara.jp/kensei/f_input.htm
にも書き込みました。
2/3手紙の返事を頂きました。内容は、
回答A (:奈良県森林保全課長)
・県有地は、国道308号線から南へ榁の木峠に向かってしばらく歩いた箇所からとなりま す。 県が管理し整備を実施している矢田山遊びの森遊歩道につきましては、H14年度に整備 する予定はありません。H14度以降につきましても、遊歩道の舗装を行うことは考えてお りません。
・今後とも、矢田山の恵まれた自然を適切に管理し、県民の貴重な財産として次代に引 き継いでいくよう、「森林を育む、森とふれあう、森に学ぶ」という基本テーマに沿っ て、その保全と利用を図ってまいります。
県が東生駒側トレイルの工事をしているのでもなく、コンクリート舗装をしたのではない事が分かりました。
榁ノ木峠から東生駒側トレイルの工事をしているのは奈良県森林組合連合会?
2/5下記のページにかなり有力な情報がありました。問い合わせのメールを出してみます。
http://www.city.ikoma.nara.jp/2benricho/shisei_data/031-01.php
1/7下記の情報が入りました。
回答B (:生駒市公園緑地課矢田丘陵遊歩道整備担当)
奈良県森林組合連合会に代わり事業担当生駒市公園緑地課が返信させていただきます。
大変貴重なご意見ありがとうございました。
今回ご意見頂いた山林の整備は矢田丘陵遊歩道整備事業の一環として生駒市がおこなってり、市民の方々が身近で貴重な緑である矢田丘陵の自然と親しんで頂けるよう整備しているものです。
今回ご指摘の山道は、現在でもたくさんのハイカーの方々が利用されている訳ですが、本来は、土地所有者が周辺山林の管理のため築いた個人所有地内の山道であり、公に利用できるものではありませんでした。そのため、生駒市では、平成12年度から整備区間を定め、順次、土地所有者から土地をお借りし、整備をすすめていることろです。
今後の、整備内容としてはできる限り自然を残し、幅員については、土地所有者に協力頂ける範囲で人が行き来しあえる1.5m程度の遊歩道を整備し、コンクリート・アスファルト舗装等は行わず、急な個所については木丸太の階段などで歩きやすいよう整備予定です。
また、樹木の整備に関しましては、以前は所有者により管理されていた里山が、燃料革命等により、ここ数十年管理されなくなり、植生も変化し荒廃してきていることから、遊歩道周辺については下草刈り、風倒木の伐採や除伐等をおこない土地所有者からお聞きしている昔の笹や常緑樹の少ない里山状況に戻すべく計画しています。
今後とも矢田丘陵の恵まれた自然を大切にし、その貴重な財産を次世代に引き継げるよう、保全と利用をうまく調和させながら整備を図っていきたいと考えておりますので、ご理解の程よろしくお願い致します。
矢田丘陵遊歩道整備担当 公園緑地課
これで矢田丘陵の榁ノ木峠から東生駒側トレイルが舗装されない事が解りました。
H14に矢田寺上部と松尾寺裏をコンクリート舗装したのは、近畿自然歩道を整備している、環境省?
工事計画の詳細、コンクリート舗装の必要性、舗装の即刻中止が可能か、以上の三点について質問のメールを送りました。
2/10午後10時現在環境省より返事は、来てません。
2/11生駒市公園緑地課 矢田丘陵遊歩道整備担当者宛てに提案のメールを送りました。
参考として見てみる。
2/13環境省より回答が来ました。
回答C (:環境省自然環境局 自然環境整備課 施設第2係)
矢田県立自然公園地域の整備に関し、ご質問いただきました事項について、次のと
おり回答いたします。
質問1(2月9日付)
矢田丘陵の近畿自然歩道整備の為にハイキングコースのコンクリート舗装化を進
めている様ですが、工事計画の詳細を教えてもらえませんか?(生駒市、奈良県、
共に整備は進めているがコンクリート舗装は行っていない事を確認済み)
質問2
コンクリート舗装の必要性を教えてもらえませんか?
質問3
コンクリート舗装を即刻中止し元の姿に戻せませんか?
質問4(2月12日付)
最近ハイキング道がコンクリート舗装されると聞きました。本当ですか?矢田丘
陵にくる人は土の道が歩きたい為に、靴底が固く舗装路を歩くのに適さない登山靴
で無理をして何本も電車を乗り継ぎ、アスファルトを歩き、遠方よりやってきま
す。もしやっとの思いでたどり着いた道が土ではなくコンクリートだったら、悪夢
です。何をしに来たのかわかりません。週末の貴重な余暇を矢田丘陵の自然に触
れ、癒されるためにやって来る人たちが本当にコンクリート舗装路を必要としてい
るかどうかを、ハイキングコースの入り口でアンケートを取って見てください。本
当に矢田丘陵の自然を必要としている人の為に公園の整備を計画してもらえません
か?
回答1
ご指摘頂きました矢田丘陵(県立矢田自然公園)における施設整備の一部につい
ては、平成12年度から平成14年度にかけて、近畿自然歩道と国民休養地整備事
業として奈良県が、環境省の補助を受けて実施したものが含まれており、整備の概
要は次の通りです。なお、何れの事業についても、環境省の補助事業として今後の
整備予定は当面無いものと承知しております。
・近畿自然歩道整備事業(「矢田丘陵をこえるみち」)
奈良県が、平成12年度に実施しております。整備内容については、案内標識類
の整備の他、一部区間を「脱色アスファルト舗装」により整備した旨報告を受けて
おり、舗装区間は矢田寺前バス停から東明寺に至るルートの中間点にある「ため
池」沿いの区間と承知しております。
・矢田国民休養地整備事業
奈良県が、平成12年度から平成14年度にかけて実施しております。整備内容
については、「子供の森」地区を中心に解説、案内標識の他、園路、休憩所、駐車
場、ビオトープ池、親水広場等を整備する旨の説明を受けており、12年度は子供
の森地区の一部歩道を「脱色アスファルト舗装」により整備した旨の報告を受けて
おります。また、平成13年度から14年度は一部区間を「コンクリート舗装」に
より整備する旨説明を受けており、舗装区間は矢田寺西部の分岐点から露ナシ池及
び頂池付近に至る区間と承知しております。
回答2
事業主体である奈良県より「勾配が急峻であり雨水の浸食等による荒廃が顕著で
あること」、「公有地以外のいわゆる里道(生活道路)が地権者の理解により探勝
歩道として一般の利用者に供されているものであること」、「維持管理を行ってい
る地権者から荒廃が顕著な里道(生活道路)について舗装の要望が寄せられている
こと」等の理由により一部区間の舗装をやむを得ず行うものである旨の説明を受
け、必要最小限の整備に留めること等を条件に補助申請を承認したものです。
回答3
環境省では、自然公園等の整備事業について、事前の情報公開を図ること、地域
住民や地域で活動するNGO・NPO等の意見を聞き合意形成を図ること、環境負
荷の少ない工法の導入を図ること等を指導しているところです。当該県立自然公園
地域については、管理者である奈良県を通じ、各事業主体に対して適切な指導が行
われるものと承知しております。
回答4
自然公園の整備では、適切な公園利用の促進、安全確保、自然景観、環境の保全
を主たる目的として行うものですが、探勝利用を目的に訪れる公園利用者の方々だ
けではなく、それぞれの自然公園地域で生活されている方々の理解と協力によって
成り立っているものであることを踏まえ、地域全体で適切な利用と保全の両立が図
られることが重要と考えます。アンケート等の実施についても、公園利用者の意見
を反映するために有効な方法の1つとして認識しており、合意形成を図る上で各事
業主体において適切な対応が図られるものと承知しております。
平成15年2月13日
環境省自然環境局
自然環境整備課
施設第2係
回答Aと回答Cの間には明らかに矛盾が存在するのでは?
2/15矢田丘陵に行きました。榁ノ木峠から東生駒側トレイル
fig015
土の流出した階段、森に少し入ると工事中を告げる看板が
fig016
榁ノ木峠から東生駒側トレイルの5分の4辺りで現れた土地の境界を示すマーカーより延びるトラロープ。工事は進んでいる。
fig017
直ぐに二本道を作る?ほど伐採されているところに
fig018
4mほどの幅の伐採
fig019
トレールの中ほどに小型のパワーショベルカーが
fig020
fig021
榁ノ木峠の竹林で大きなパワーシヨベルカーと
fig022
ラッセル車のような重機がありました。
回答Bと照らし合わせても納得できないので再び質問のメールを生駒市に送りました。
さらに足を進めたが、榁ノ木峠と法隆寺の区間の尾根沿いは変化は見受けれなかった。
fig023
かなり昔にコンクリート舗装された道ですがコケが付き物凄く滑る為、誰も歩かず、舗装道の両側に道が付いています。
fig024
松尾寺裏の舗装路に付けられた崩れ始めた手すり。
fig025
コンクリート舗装と手すりは必要?このまま舗装工事は止むのだろうか?
2/16回答Aと回答Cの矛盾について奈良県森林保全課担当者宛てに質問メールを送りました。
奈良県森林保全課より丁寧な回答を頂きました。
回答D (:奈良県森林保全課)
矢田山の舗装の噂については、多くの方々から同様のメールをいただいております。
県では@「矢田山遊びの森」づくり事業、及びA「近畿自然歩道整備事業」として平成8年度から森林整備や施設整備を実施してまいりました。
Aの事業は平成14年度で終了いたしました。舗装については平成13年度実施で矢田寺から東明寺に至る約200mを脱色(土色)アスファルト舗装を実施しましたが、今後工事の予定はありません。
@の事業も平成14年度で終了いたします。現在子どもの森で建築物及び駐車場の建設を行っていますがその工事が完了すれば当面矢田丘陵での土木工事の予定はありません。
@の事業では矢田寺から弘法の井戸までの間の里道について、既設コンクリート舗装及び土質改良材による舗装が荒廃していたため地元より整備の要望が強くありコンクリート舗装をいたしました。 建設した舗装工事は、地元にお住まいの方々の生活に密着した里道等であり、その道をハイキング道として使わせてもらっていることになります。地元の方々が農業用ため池を管理する生活道で有ると共に県立矢田自然公園を安全快適に利用していただく目的で整備に至ったものです。行政目的があって整備した施設ですので取り壊すことはできません。
また、今後矢田山のハイキング道は舗装の予定は全くございません。
別添地図に舗装工事により整備した箇所を記載いたしました。このほかの矢田丘陵における舗装による整備工事は奈良県及び環境省が実施したものでは無いことを申し添えます。
奈良県の進めている矢田山遊びの森づくり事業は、開発の波が押し寄せる県北部地域の自然環境を保全するため約290haの森林を買収することから始まり、次世代に美しい緑と快適な住環境を引き継ぐために行っている事業です。
奈良県森林保全課のホームページでも当該事業の紹介を行っておりますのでぜひご覧下さい(事業趣旨はホームページのパンフレットでお解りいただけると思います)。
矢田丘陵の自然を愛するお知り合いがおられましたら、県が所管している矢田山遊びの森については当面舗装の予定は無いとお伝え願えれば幸いです。
質問が今後の舗装のことと解釈しており、前回の回答に不備があったことをお詫びいたします。
ホームページに掲載されている白石畑の松尾山裏の舗装の写真ですが、環境省の補助を受け奈良県が施工した近畿自然歩道は写っている標識にも記載されているように、コンクリート舗装の前で直角に曲がった土の道です。
従ってコンクリート舗装及び傾斜している柵の部分は近畿自然歩道でも無く、環境省及び奈良県とは一切関わりの無い施設ですので申し添えます。
この件に関し、まだ疑問点などございましたら、メールのやり取りでお互いに誤解があってもいけませんので 奈良県農林部森林保全課 自然公園整備係 にお電話いただいた方が良いと思います。宜しくお願いいたします。
奈良県農林部森林保全課 自然公園整備係
fig026
回答Dによると、このページの画像fig013、024、025及びトップページの動画の最後の画像は奈良県及び環境省が実施したものでは無いそうです。個人の土地であれば、私がとやかく言う権限はありません。もし地権者の方に、ご迷惑が掛かっているのならば、e-mailで知らせてください。
何もしないで、無惨なコンクリート舗装が出来たら
後悔しても仕切れないのでは?
みんなの力で矢田丘陵をコンクリート舗装路から守ろう!
Copyright(C)2003.[SAVE THE YATA Project] All rights reserved.