生駒市公園緑地課矢田丘陵遊歩道整備担当者に対して下記の内容の提案メールを送りました。参考にして下さい。私の考えにとらわれずに、色々な視点からの提案をしてください。
拝啓
丁寧な回答有難うございます。
個人所有地内の山道を公に利用できるものにして整備されると聞き大変うれしく思います。
ただ、整備の内容には関しましては幾つか提案が在りますのでこのメールを書きました。
問題点を記載し、次にそれらへの提案を記載します。
問題点:
@先ず、道幅に付いてですが、1.5mは、広すぎると思います。理由は二つ在り、1:木々を伐採し道幅を広げると、頭上を被う枝葉が無くなり空が沢山見えるようになります。すると地面の日当たりが良くなり夏草(ススキ、やぶ枯らし、キリン草←帰化植物)などが繁茂し、本来の植生が失われ、この道の本来の目的から見ても「本末転倒」に成り、またこれらの草を除去する為の無駄な費用が発生します。2:本来山道は、そこを利用する人の数で道幅が決定され、年間数万人の人が訪れる北アルプスの山道でさえ、幅は30cmから70cm位しかありません。何故そんなに狭い道になるかは、山を愛する人は、そこの植生をなるべく破壊しないように無闇に登山道を外れて歩きません。グループで登る時も一列に並び、決して横に並んで歩きません。すれ違う際もお互いに挨拶をして道を譲り合うからです。道幅が広がると未来の子供たちに上記のようなマナーが伝わらず、折角の人との関わり方、自然との関わり方を学ぶ場が失われるのでは無いかと思います。
A次に階段の設置に付いてですが、階段は良くないと思います。理由は万人向けの階段は作れないからです。つまり、大人と子供では足の長さが違います、背負っている荷物の重さや、歩くスタイルによっても歩幅は変化します。北アルプスの山道でも階段は殆ど無く、滑落すると確実に死ぬ部分だけにハシゴや鎖が設置されています。膝の痛い人にとって、すり足で降りられない階段は辛い物です。又階段は土が雨により簡単に流失してしまい、ハードルの様な形になり危険であり、維持管理には費用が掛かる。
B次に木の種類に付いてですが、本来近畿地方の低山は、暖かく雨も多いので常緑広葉樹林帯なので、更に常緑樹の少ない里山戻すのは、そこの風土に合った最も二酸化炭素の固定力の高い極相林への遷移とは逆行していると思うのですが?里山はマキを取るために人間が作り出した二次林、つまり人工林であり、燃料革命以後荒廃した物と思われます。
提案:
@に対する提案:道幅を広げる工事を即刻中止して、道をふさぐ倒木の除去だけを行う。迷いやすい処に小さい地図付案内坂(柱)を立てる。
Aに対する提案:基本的に設置しない。ハーフパイプ状に削れ粘土質の部分のみに、生駒山系を形成している花崗岩で表面がヤスリの目の様にとがつた石畳を設置する。花崗岩は結晶粒が大きく、歩く処がつるつるならず、風化後も良好な摩擦が得られる。
Bに対する提案:立ち枯れた、本来マキになる木々だけを取り除き極相林への遷移を見守る。
以上、
インターネットや新聞なので意見を募集して、その意見を公開して、さらにその意見を読んでもらいアンケートに答えてもらう形で整備の方向性を決めてから、進めてはどうでしょうか?
色々な人の意見を取り上げ、議論が尽くされ、よりよい方向へ進むことを切望します。
どうせ税金を使って作るなら世界に誇れる公園を作りませんか?極相林になれば世界遺産になるかも?
敬具
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