プロット。英語でplot。 手元の辞書によると、「小説・戯曲などのすじ」とあります。 脚本作りのうえで、この「プロット」は非常に重視されており、脚本の書き 方を教える本でも必ず「プロット」に関して多くのページが割かれています。 「悪いプロットからよいシナリオは生まれない」 とも言われています。 本来なら、ここで「プロットとはいかなるものか?」と説明すべきかもしれ ませんが、私自身には人に教えられるほどの知識も経験もありませんし、もし 説明できたとしても、とてもここでで書ききれるような内容ではありませんか ら、興味のある方は、シナリオ関係の専門書をお読み下さい。 ただ現実のアニメ作りの現場において、プロットの果たす役割を一言で言う と。 「実際の脚本がどのような物になるか、プロデューサーや監督が十分に想像で きるように書かれたもの」 ということになるのではないでしょうか? プロットの書き方は人によってさまざまです。 私の場合、B5サイズのワープロ用紙に横書きで30字×40行。 これで3枚〜5枚程度の分量を書きます(30分番組の場合)。 他の人も大体こんなものではないでしょうか。 中には、もっと少ない分量で書いてくる人もいますし(これは厳密には「シ ノプシス」と呼ぶ)、作品作りが始まった直後の、説明すべき事項が多いとき には、かなり長いプロットを書くこともあります。 脚本並みの分量があるプロット、というのも見たことがあります(^^;)。 プロットは、(これから書くであろう)脚本のシーンの流れに沿って、書い ていきます。 この際、シーン構成をきっちり書いた物は「ハコ書き」と呼ばれるんです が、これまたじっくり説明する知識もないので、ここでは割愛させていただき ます。(つづく) |