脚本ができるまで.その7


プロット
 プロット。英語でplot。
 手元の辞書によると、「小説・戯曲などのすじ」とあります。
 脚本作りのうえで、この「プロット」は非常に重視されており、脚本の書き 方を教える本でも必ず「プロット」に関して多くのページが割かれています。
「悪いプロットからよいシナリオは生まれない」
 とも言われています。
 本来なら、ここで「プロットとはいかなるものか?」と説明すべきかもしれ ませんが、私自身には人に教えられるほどの知識も経験もありませんし、もし 説明できたとしても、とてもここでで書ききれるような内容ではありませんか ら、興味のある方は、シナリオ関係の専門書をお読み下さい。
 ただ現実のアニメ作りの現場において、プロットの果たす役割を一言で言う と。
「実際の脚本がどのような物になるか、プロデューサーや監督が十分に想像で きるように書かれたもの」
 ということになるのではないでしょうか?

 プロットの書き方は人によってさまざまです。
 私の場合、B5サイズのワープロ用紙に横書きで30字×40行。
 これで3枚〜5枚程度の分量を書きます(30分番組の場合)。
 他の人も大体こんなものではないでしょうか。
 中には、もっと少ない分量で書いてくる人もいますし(これは厳密には「シ ノプシス」と呼ぶ)、作品作りが始まった直後の、説明すべき事項が多いとき には、かなり長いプロットを書くこともあります。
 脚本並みの分量があるプロット、というのも見たことがあります(^^;)。

 プロットは、(これから書くであろう)脚本のシーンの流れに沿って、書い ていきます。
 この際、シーン構成をきっちり書いた物は「ハコ書き」と呼ばれるんです が、これまたじっくり説明する知識もないので、ここでは割愛させていただき ます。(つづく)


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