脚本ができるまで.その10


シナリオの分量(1)
 ここではプロットが一発でOKが出たものとして(^^;)、話を進めます。

 さて、いよいよシナリオ作りです。
 シナリオを書く際に、おそらく皆さん気になるのは、
「どのくらいの量を書くのか?」
 という点でしょう。
 それを説明する前にまず、ひとつの番組の流れを見てみましょう。
 民放の場合、30分番組はだいたい以下の流れになっています。

オープニング 主題歌と共に、番組のメインスタッフがクレジット(名前が表示されること)されます。
番組提供 「この番組は…」というナレーションと共に、スポンサー名がクレジットされます。
CM 一本のCMは15秒か30秒。
これが数本流されます。
サブタイトル 「第○話 ×××」という奴です。
サブタイトルの前にアバンタイトルが入る事もあります。
本編(Aパート) お話の中身前半(^^;)。
アイキャッチ 番組タイトルが表示されます。
CMに入る合図みたいなもんです(^^;)。
中CM 本編の間に入るので「中」CM。
「ナカコマ」と読みます。
アイキャッチ Bパートが始まる合図みたいなもんです(^^;)。
本編(Bパート) 中身後半(^^;)。
ちなみにAパートとBパートは全く同じ長さという訳ではありません。
CM
エンディング エンディング主題歌と共に、その回を担当したスタッフ名がクレジットされます。
次回予告 説明は不用……ですよね?
番組提供 「この番組は……の提供でお届けしました」。
CM
エンドタイトル たいていは静止画に「来週も見てね」と書いてます。
最終回の場合は「ご声援ありがとうございました」とかですね。

 このうち、脚本家が書かなければいけないのは、もちろん「本編」にあたる部分です。
 実はこの部分の長さ、作品によってかなり異なるのです。
 短いものだと、18分そこそこ。
 長いものだと、23分近く。
 なんと5分近い差があるのです。
 当然、必要とされるシナリオの分量も作品によって異なるのです。(つづく)
 


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