XMLの一つの具体的可能性として、研究集会情報XML(仮称:CASS:Communicative Announcement of Sessions and Synopsis)の可能性を考えてみる。無論、XHTML文書中の、XMLモジュールと想定される。なお、これは全くの思考実験である。
この場合の研究集会とは、分野と規模を問わず、教養・学識的意図を持つ、公開された、講演/研究会/シンポジウム/大会等を意味し、その開催情報を告知し、集成することを目的とする。主催者がこのXMLに従ってWebに情報を掲載することを想定し、それをロボット的に検索することで、情報の集成を自動化するというものである。一度自前のWebサイトに掲載すれば、後は自動的に(事実上の)全国告知が達成できるというものである。
ここでは、あえてタグや入れ子構造の正規な表示を行なっていない。なお埒外とは、このXMLでは扱わないので、通常の文書(XHTML)中で記述せよということ。CASSのようなものは、あらかじめ告知すべき情報を厳選するべきである。
●研究集会メタ情報 | |
開催日 | 年・月・日(曜日は自動生成)[必要なら繰返し] |
全体時程 | 開場時刻・開始時刻・終了時刻 |
会場 | 県・市・町番地・施設名・施設電話番号・施設のホームページ |
交通 | 最寄りの駅・(バス利用の場合は埒外)・徒歩所要分[必要なら繰返し] |
地図 | (埒外:将来はG-XMLなどで座標からリンクできる可能性)) |
主催 | 主催者名・問合せ電話番号・メールアドレス・ホームページ |
後援等 | (後援/協賛/協力等の別は構造化しないが、記述する) |
入場条件 | 自由入場/事前申込み制(その場合は、その具体的方法の指示) |
参加経費 | 参加料(あるいは無料)・資料代(あるいは無料) |
イベントタイトル | 主題・副題・シリーズ名と番記 |
イベントテーマ | 時代・場所・分野科学の限定(考古学関連テーマ→考古学論題XML) |
共催イベント | 共催しているイベント |
●研究集会発表情報 | |
各行事の種別 | <基調講演・発表(報告)・討論・ポスターセッション> |
発表タイトル | 発表番号・主題・副題 |
発表者 | 発表者名・発表者所属[必要なら繰返し] |
発表時程 | 開始予定時刻・終了予定時刻 |
発表の概要 | ごく短い要約(例えば20〜60字) |
●発表要旨・資料(→出版文書情報XML) | |
資料タイトル | 主題・副題・シリーズ名と番記 |
編集者 | (通常は主催者名と同じ) |
発行所 | (及び、所在する県・市名) |
出版関連情報 | 判型・総頁・頒布価格 |
目次 | 埒外(→出版文書情報XML) |
関連すべきXMLモジュール(現実には存在しない…本来なら、ADESのモジュールと見なすべきもの)
ちなみに、筆者は日本語タグに同意しない。初めからInternationalな利用を想定すべきである。