尾瀬旅行

                    2008年6月19日(木)〜20日(金)


行程表  

これから出発。小型のバスは快適です。


原田農園のまいたけ御前。


九輪草の美しい吉祥寺。花寺だ。


荘厳な山門の前で。


観音様が優雅、後ろの新緑に映える。

昇龍の滝。あまり水量がなかった。


青龍の滝。実際はもっと迫力がある。

青龍の滝の滝の部分。


鯉が勢いよく泳ぐ。


お酒の試飲で1番人気。度数20で濃い!


あの割れ目を目指す。


正面からは、こんな感じの吹割の滝。


人が並ぶと、相対的に滝が小さく見える。


水上高原ホテル200の外観


食事。ローストビーフがおいしかった!

これは、尾瀬に旅行に行きたいという、両親の言葉を聞いて、強力に背中を押して実現させたツアーだ。
父は80歳。
山登りとかハイキングはむずかしいと思うけど、やってやれないこともないかも知れない。
まぁ、ダメだったら、途中で引き返したり、麓で他のツアー客を待ってればいいやと、出たとこ勝負で行こうということになった。

すると、体が弱く、山登りなんて全然やってこなかった母まで参加するという。
大丈夫かなぁ?すごく心配になった。
歩くのならずっと歩けるし、金毘羅さまの石段だって登りきったという。う〜ん、大丈夫かも。

それよりも、尾瀬の湿原、大自然を見て触れたいという気持ちを優先すべきだろう。やり残したことを実現させるんだから。
あの時、ああしていればと後悔するのは好きじゃない。
大丈夫、ここは日本、言葉が通じれば何とかなるだろう。


まず、何のツアーに参加するかを検討した。
決定権は私に任されたので、日帰りツアーじゃなく、宿泊で温泉がついてるのを探した。
そして、尾瀬を縦断するんじゃなく、尾瀬ヶ原をハイキングする程度の登山初級者向けという、鳩待峠から出発するのがいいと判断した。
なんせ、尾瀬ヶ原がいわゆる尾瀬の湿原で、独特の生態圏を持ってるというのだから、ここさえ押さえれば間違いないだろう。

そして、鳩待峠への道は、小さなバスじゃないと通行不可というので、途中で乗り換えするタイプのツアーは面倒くさいので切り捨て、最初から小さいバスで新宿を発つ『はとバス』ツアーに決定!


6月19日(木)

当日は、入梅日だった。
九州では豪雨の被害が連日報道されていた。
時期柄、雨天の用意をしており、撥水対策は万全だったが、降ると足元がぬかるんで滑りやすくなる。困ったなぁ〜。

19日(木)は、曇りのち雨という予報。
朝のうちは確かに曇っていた。時折青空が顔を覗かせる程度。いいさ、降りさえしなければ。
バスに乗ったら、三芳パーキング・エリアを過ぎたあたりから雨が降り出した。
やっぱり降るのかなぁ、晴男が続いてる父に、最近の動向を聞いてみる。
「今年も続いてるよ」
そうかぁ、なら回復するかも。

最初に立ち寄ったのが、お食事処の「原田農園」だった。
ここで、まいたけ御前をオプションで注文。1000円。簡単ななべ物まであって、目も舌も満足させた。
てんぷらも揚げたてにしてくれて、至れり尽くせりだ。
ところでここは、観光バスが何台も到着する、観光農園だった。
そこで採れたりんごやさくらんぼを使って、焼きたてのケーキを売っていた。
普通のお土産も売っており、すごくおいしそうだったので、私は仕事とバレー関係へのお土産を、もう買ってしまった。
当日焼いたというアップルパイがおいしそうで、お店の人と話してたら、1200円を1000円に負けるというので、即座に買ったのは言うまでもない。
実際、家で食べてみたら、パリパリ感が残ってて、うちの近所のケーキ屋さん(やや評判悪し)よりも、ずっとおいしかったよ〜!!喜ばれて、良かった、良かった!

次なる到着地は、花の寺『吉祥寺』。添乗員さんは、「きっちょうじ」と言っていた。実際は「きちじょうじ」だ。
山の中の静かな佇まいだ。
おおっ、なんてきれいなお寺なの!
ちょうど晴れてきたせいもあって、新緑が目に鮮やか。
参堂の両脇にせせらぎがあって、池が湿原のようになっており、水芭蕉が生えていた。
大きな山門がそびえ立ち、木立の向こうに青銅製の観音様たこちらを向いて微笑みながら立っている。
すのすぐ後ろの本堂は、山門の割にはこじんまりしてて、威圧感がないのが親しみやすい。
南北朝時代に、鎌倉の建長寺から分かれて建てられたというが、質実剛健さは皆無で優雅だ。

入り口入ってすぐの滝 釈迦堂に鎮座する釈迦如来

釈迦堂の中のお釈迦様も、本堂の中の本尊様も、それほどかしこまることはなくすっ飛ばし(お参りはしました)ご自慢の庭園を見ることにした。
まずは『昇龍の滝」本堂のすぐ脇にある。
ごつごつした岩肌から、水があちこちをぬって流れ落ちてくる。
水量が少ないので、豪快な感じはないが、寺のすぐ横がいきなり名跡のような景観になっていたのに驚いた。

続いて『青龍の滝』。本堂の裏にある。
外廊下の門を曲がると見えきた。
ここは、澄んだ抹茶色の大きな池がある。そこに泳ぐ鯉の黄金色や朱色のコントラストが美しい。周囲の新緑がまた鮮やかなこと!
その池の奥に、涼しげな白い線を描いて、静かにけれど圧倒的な存在をもって、滝は鎮座していた。
写真だとよくわからないが、静かな寺に、滝の落ちる音は鳴り響いてたのだった。
母が100円でエサを買って、鯉達に与えていた。
エサに群がるのは、今も昔も、他の観光地でも同じ。

かきつばたが咲き誇る。 つつじがまだ咲いている。

本堂を出て、かきつばたや九輪草の咲いてる池に向かった。
かきつばたの見ごろは終わりかけていたが、まだ咲いてるのもあって、本当に美しかった。


次に向かったのが、『誉国光』を醸造している酒蔵だ。
こじんまりした酒蔵で、おもだった説明は、「緑色の大きなタンクが醸造タンクです。毎日1升飲んでも15年かかります」「圧縮機で酒粕と清酒に分離させます」程度だったかなぁ。
あっという間にガラス越しの酒蔵見学は終わり、試飲へ。
なかなか口当たりが良く、お値段も手頃だったので、買うことにした。
うちじゃ、お酒のお土産が一番喜ばれるからね。
その中でも、20度という、まるで焼酎のような「原酒」にした。珍しいでしょ。
しかも、6000円以上買うと送料無料というので、迷わず6000円買っちゃったよ〜!こういう時の判断は早い。
レジでもらった、“大吟醸ソフトクリーム50円引き券”で、母がソフトクリームを買った。
あまりにもおいしそうなので、一口もらったら、生クリームのコクがあってなめらかで、ものすごくおいしかった。
250円で買えたのは、すっごく安かったわ。

この日の最後の観光は、『吹割の滝』
別名東洋のナイアガラらしい。どれどれ。

お土産屋さんの駐車場にバスを止め、その後は各自で見学だった。
道路を横切ると、車にはねられて危険なので、必ず地下道を通ってくださいと、何回も注意される。
そんなに言うのなら。。
なだらかな階段を下ったら、川幅の広い平らな川原へ着いた。
ここの川渕を少し歩けば、滝に到着だ。
この日の水量は、さほどでもないらしい。多い時は川渕の歩道まで来るという。

さて、滝だ。
後ろからだと、川に割れ目があって、そこに流れ込んでいるのがわかる。
前に回ってみると、なるほど、幅広で水量多く250°くらいの広範囲で落下しているのは、他の滝にはない特色を持っている。
それなりに豪快だ。
東洋のナイアガラ。。。にしといてあげよう。ちょっとしょぼいが。。
高千穂の滝みたいに、写真だけにしとけば良かったなんて思わなかったから。

帰り道は、多少登りだった。
母は足がキツいと言った。
大丈夫なのか?明日の本番の尾瀬で、歩ききることができるんだろうか?
私なんて、大井町の坂を上るよりも楽だと思ったのに。

バスは沼田インターに戻って、高速を水上まで走った。
ここに来て、本格的な雨が降ってきた。バスの中だからいくら降っても関係ない。
そしてずんずん山奥まで進み、いつしか雨もやんで、水上高原に到着した。
今夜宿泊する“水上高原ホテル200”だ。
2008年4月に、水上高原プリンスホテルから名称変更したらしい。って、2ヶ月前じゃ〜〜ん!!

不景気のため、西武が切り離したのかどうかは不明だが、いいホテルだった。
食事はおいしいし、部屋はシンプルで清潔だし、温泉は気持ち良かった。
温泉の効能がHPに載っていたので、切り貼りしておく。
「水上高原ホテル200」に湧く温泉は無色透明な単純泉。ナトリウム-塩化物炭酸水素塩泉の泉質の湯は柔らかな肌触りが特徴で、神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復などに効果があります。石造りの大きな浴槽が設えられた男女別の大浴場からは、目の前に広がる美しい山並みやゴルフ場、スキー場などの高原を一望できて開放感抜群。
『美肌の湯』としても有名で“お肌ツルツル間違いなし!”

源泉名=水上高原上の原温泉
泉質=ナトリウム-塩化物炭酸水素塩泉
効能=神経痛、筋肉痛・関節痛、冷え性他

食事は、和洋中華揃ってて、ひとつひとつがおいしかったのがうれしい。
ツアーのバイキングじゃなく、まさしくホテルのバイキングだった。
山菜を使ったキッシュやサラダが、高原らしかった。
また、ビールをいっぱい飲んだ上に、別腹と称して、ケーキを6個も食べたから、苦しかったなぁ〜。
ケーキは、どうしても素通りできないんだよね。



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