始まりはいつも突然に
Scene1自室、一月中旬
「ん〜〜〜〜っ!」
私は悩んでいた。
愛車Peugeot106S16の足回りが、いい加減限界に達していたのだ。
サスペンションは抜けて、たゆんたゆんという状態になっており、タイヤは6万キロを完走済み。
スリップサインがタイヤから出てしまってたのだ。
サスペンションの候補として、PeugeotSportとビルシュタイン、純正が挙がっており、タイヤ交換と併せて行った場合、20万からの金額が発生する事となる。
しかし、足回りさえ交換すれば、また5万キロは安泰になるはずだったのである。
だが、ここでその金額を捻出できない私がいたのである。
何よりも、1600ccエンジンに限界を感じていた自分が、そこにいたのである・・・・。

Scene2自室、一月中旬其の弐
「だからな、自分の中で、何となく納得できないものが芽生えてる訳だろ?」

その声は、そんな風に私に語りかけてきた。

「つまり自分で不足を感じるって事は、その車からの卒業シーズンだと思うんだな、これが」

そうなのかな?果たして本当にそうなのかな?
私は更に考え込む。
確かに今の車は、車内が狭いこともある。
エンジンの非力さも同様だ。
軽い車体を活かした走りは、非常に魅力溢れる走りではある。
だがしかし・・・・・、そう、そこに疑問があるからこそ、この話に耳を素直に傾けてしまったのだ。

「まぁ何だ、今度カタログ貰いに行って見るか」

と、電話の向こうでまくし立てた相手は電話を切った。
大体皆さん察しが付いたかと思うが、電話で私を煽っていたのは、私の実兄、化け猫である。

Scene3ディーラー「フォルクスワーゲン木更津店」一月下旬
ああ、私は再びこの地に立ってしまった。
そう、今を去ること5年9ヶ月前。
私はこの地で今の車と出会うのである。
今回は自分でこれと決めた車である。
しかしまだ迷いがある。
そして背後に立つのは化け猫である。
不安・期待・迷い。
何か色々入り混じった感情が渦巻いていたのは確かである。

「 こ い つ は 、 確 実 に ヤ ベ ェ 」

さて中を見渡すと、客の車も含めて、様々な車が止まっている。
その中に406ブレイクも停まっていたのである。
暫く化けと二人でしげしげ眺める。

私 「やっぱりカッコイイなぁ、この面構え」
化け「ああ、そうだな」
私 「うーん、いいよ、やっぱりいいっ!まぁ、セダンとはちょっと顔付きが違うと思ったが」
化け「そうだな、まぁいい、ともかく中に入るか」

そんな訳で、化け、私、子化けの三人で店内へ、もはやすっかり顔なじみの店長の所に向かうのだった。

店長「あれ?今日はどうしたんですか?」
私 「ええ、406Sportのカタログ貰いに」
化け「そーいや、今の106って下取り幾らになりますかね?」
私 「?!(ちょっと待て?!)」
店長「そうですねぇ、大分距離が行っちゃってますよねぇ。綺麗な状態で、距離もそんなに走ってなければ60万円ですか。城司さんの車だったらそうですね、30万ぐらいでしょう。」
私 「・・・・・・・(それでもまだ30万も付くのか)。そーいや、現物ってどこかで見れますかね?」
店長「ちょっと確認してみますね?」

数分後

店長「今だったら、柏のブルーライオンにありますよ。」
私 「流石に柏は遠いなぁ。この近辺で、行くのに楽なところというと、やっぱり有明ですかね?」
店長「へぇー、そうなんですか?」
私 「年末に、あそこで現物走ってるの見かけましたから」
店長「そうですねぇ、一回現物見てもらったほうがいいかも知れませんね。」
化け「どうせ買うんだろ?そんなことグダグダ言わねーで、見積もってもらおうか?」
私 「ヱ?ヱ?ヱ?ヱ?」
店長「じゃ、今の車を下取りに出した場合の試算ですね。」
化け「まぁまぁ、君も席に座り給え。」
私 「ヱ?ヱ?ヱ?ヱ?ヱーーーーーーーーーっ?!」

待つこと暫し・・・・。

店長「えーと、下取り30万円を入れてですね、ローンの期間は5年で良いですよね?あと支払いはボーナス無しの全額均等ローンと、ローンは?」
私 「プジョーオートローンで」
店長「じゃ、今の金利は年利1.9%ですね。じゃ、これがそうです。」
私 「えぅ、月の支払いが5まんえん切ってる」
化け「いいじゃねーか、考えてたとおりなんだろ?買っちゃえ買っちゃえ。」
私 「ちょっとむゎてい(待て)!!」
店長「えーと、本日は認印もって来てますか?」
化け「あ、大丈夫、私が持ってます。」
私 「・・・・・・・(いや、俺の話だから)。」
店長「じゃ、こちらの書類にサインお願いします。認印はこの書類のこことこことここに。」

書類にサインをする私。
その胸中にはどんな思いが巡ったことであろう。
サインしている最中、その胸中の一言が、思わず口から出る。

私 「なぁ、この状況って、まるで6年前の状況と、まるっきり同じじゃねーのか?!!

化けはにやにや嗤っている。
店長もそのときの状況を、ふと思い出したのだろうか?笑っている。
そして捺印。

店長「因みに、車体色は何にします?」
私 「黒で。」
店長「黒ですかぁ・・・・、アルミナムグレーだったら、今、在庫あるんですけど、黒だと二月入荷分は入荷が2台でバックオーダーで埋まっちゃってますし、更にこれが終わってももう一件バックオーダーが残ってて、そうなると4月の船便かなぁ。一応他のブルーライオンと話してみて、在庫があればそれを廻して貰うように話し合ってみます。」
私 「よろしくお願いします。」
化け「んじゃ、そろそろ帰るか。」

そんな訳で、悩む暇も無く、やっぱり見に行ったつもりが、そのまま購入と相成るのである。
こんなところまで、106S16買った時と同じである。
くまった困ったモンである。

Scene4自宅居間にて 一月下旬
私 「そんな訳で、車買いマスタ。」
親父「そうか、何買った?」
私 「腐゚嬢。」
親父「またか・・・・。」
私 「今度はセダン。」
親父「セダンか。」
私 「セダン。」
親父「幾らなんだ?」
私 「車両本体317万円」
親父「(カタログを見つつ)思ったより安いな。」
私 「フル装備だし、ベンツ、BMWの同じようなグレードと比べれば、随分格安らしい。」
親父「そうか」
私 「しかも今回は新車だ。」
親父「新車か。」
私 「新車だ。」
親父「マニュアルか?」
私 「マニュアルだ。」
親父「マニュアルか。」

そして、それ以外のツッコミは無かった。
なにか、拍子抜けである。
昔のように大問題になるのではないかと思ったが、そんなことも無く、ただ淡々と話が進んだのである。
まぁ、定職に就いてない当時と比べ、勤続6年になろうかという実績が物語っているんだろうか?

親父「ハンドルはどっちだ?」
私 「左だ。」
親父「左か。」
私 「左だ。」
親父「そうか。」

な、何だ親父殿?
まさか、まさかたぁ思うが、乗りたかったのか?そうなのか?そうじゃないのか?
しかし親父は語らない。
そして今も語らない。
その時、親父様の胸中にどんな思いがあったのか、今となっては知る由も無い。
明治教育最後の生き残りと自称する親父様。
F86Fセーバー、A4、F4、F4A、F4Bまで整備した事のある、技術屋肌を持つ親父様。
きっと死ぬ間際になっても、この日の真実は語られることは無いのだろう。
そんな事がふと頭を横切る、土曜の夕刻であった・・・・・・・。

さて、そんな夕刻も、大分回った頃、おかん参上。
所謂最後の難関である。
我が家の経済を一手に握る、まさしく女帝。
帰ってきた早々、どら息子が多額の借金抱えて帰ってきたと成ったら、一体どんな反応を起こすか分からない。
何はともあれ、ともかく話をしなくては喧嘩するにせよ、どんな展開を迎えるにせよ、話が進まない。
私は今回は手を代え、ライトに攻めることとした。

私 「おかん、車買ったぞ」
母 「そう。で?ローンは幾ら?」
私 「今の車下取りに出して、月は約5まん。」
母 「払えるんだね?」
私 「無論だ。」
母 「じゃ、良いんじゃない?」

・・・・・・・・、あれ?
なんかこう、二人であーだこーだと言い合って、泥試合で最後に親父が出てきて、一発怒鳴ってケリが付く。
あれ?
我が家の黄金の不文律は?秩序は?国際正義は?三大怪獣、南海の大決戦は?
あれ?
そんな訳で、実にあっさり話しに落ちが付いてしまったのである。
あれ〜?

その後日、
「300万の借金こさえた以上、怖いもんなんかねぇ!!!」
とか言いながら、Pen4の3.06Gを分割で買ったのは、決して親に話してはならない秘密なのであった・・・・・。

Scene6木更津市内、某事務所にて 一月下旬
店長「やっぱり黒の在庫は、日本国内に無いみたいです。」
私 「あー、やっぱし。」

購入決定の日、見積もりを依頼したプジョージャポンにメールで確認をとっておった事から、既にわかってはいたものの、改めて入荷が4月末と判明したのは、非常に痛かった。
かくして、私の406の入手は、遠い3ヶ月も先の事になってしまったのだ。
そう、ただ一つの手段を除いては・・・・・・。

Scene7自室にて 一月下旬
私 「で、納車は実質5月になったようなモンだ」
化け「そか、でもだったら、在庫で残ってるの買ったらどうだ?」
私 「あ゛?」
化け「大丈夫、買っちゃったら、こういうと語弊もあるが、諦めもつくぞ。」
私 「諦めってもなぁ・・・・。」
化け「俺なんか、即納できるからあの色にしたんだし、第一黒は色を維持するのが難しい。なにより汚れは激しく目立つぞ?」
私 「うーむ・・・・・。」
化け「ましてや、今の車が事故でもしてみろ、下取りがなくなるぞ?」
私 「うむむむむっ。」
化け「それに、おまいさん、軍服着て乗るのには無理があるぞ。バッチリきめないと、様にならないのも黒だが。」
私 「何より、黒白の二色って、チバラギ仕様のDQNカラーだもんなぁ・・・・。」
化け「ど、DQNか・・・・・(汗)。ともかく、色を代える事を提案する。」
私 「了承(1秒)」

そんな訳で、私は当初希望していた黒を変更、アルミナムグレーに転進することとなる。
翌日の電話で、その旨を店長に伝えたところ、大喜びしていたのは言うまでも無い。
そんな勢いなのだろうか?

店長「二週間でお渡しできると思います。」

と明言するほどであった。
また、ここでおかんからの提案もあり、私が組んでいた定期預金を解約。
下取りのほかに頭金を入れることが急遽決まり、一度作成した書類も、ローンの再計算などを含め作成しなおす必要が出来た為、ディーラーに寄る用ができた。
その時には店長も

店長「2月15日か16日までに、引渡しを完了したいと思ってます。」

頭の中でキタ---------------!!!!と叫んでいたのは言うまでも無い、ああ、無論だ
さて、この間、ここに書いてきたままの話だけがあった訳ではない。
書類関連の提出(車庫証明申請等)があったり、印鑑証明を親父殿に貰いに行ってもらったりと、様々な協力があってこその、この約2週間というスピード納車(?)となったのである。
感謝の言葉を連ねても書ききれるものではない。
何よりも化けには清水の舞台からロープレスバンジーさせた功績は大きいので、覚悟しやがれコンチクショウ。

さて、ここで問題になるのが106S16の後を継ぐ、406Sportの名前である。
まさか3ナンバー車に乗りながら、「酔雷艇(水雷艇)千歳」では、格好がつかないと思うのは、わがままであろうか?
命名したmucchi殿に話を振ったトコロ、

「巡洋艦青葉←うるさい黙れ

という呼称を拝する事となる。

Scene8木更津市内「フォルクスワーゲン木更津」 二月十四日夕刻
明日納車と分かってはいるのだが、

化け「いざとなると納車遅れ2日くらい、いきなりかますからなぁ・・・。」

と前日夜に電話で話していた訳なのだが、そんな不安を払拭するように、この日ディーラーから電話が入っていた。
何でも、本日でも納車できますとの強気発言。
私自身の準備が整っていないことから、この日の納車はひとまず見送る事としたが、二週間以上待ったのだ。
欲求が既に臨界ポイントまで達していた私は、仕事がふけた時点で、ディーラーへとお出かけ、新たな愛車との出会いを果たす事とした。
店の駐車場に入り、サービス工場の方を眺めると、406Sportの後姿が見えた。

(*゚∀゚)=3ムッハー

居る!そこに居るじゃないか!私の406がぁっ!!!
やや興奮気味にオロオロし、車を見ながら(;´Д`)ハァハァしている私に、店長も気付いた模様。
私の近くにやってくると、

店長「(にこやかに)どうしたんですか?」

どーしたも、こうしたもあるか!
目の前に、漏れの車が!漏れの車がぁっ!!!
(落ち着きましょう、俺)
この辺で、暫し店長と話をした後、陸運局に持ち込み登録しに行ってくれた人と、話が盛り上がる。

店員「そーいえば、陸運局は面白かったですよぉ。」
私 「え?どうしたんですか?」
店員「トラポで運ばれてる406クーペが居ましたし、クーペを載せてたトラポのおっさん、こっち見て仰天してましたよ。」
私 「やっぱり珍しいんでしょうかねぇ?」
店員「そうだと思いますよ。他にも106が、結構居ましたね。多分最終の船便で届いたのだと思うんですけど。」
私 「なんのかんの云っても、やっぱり楽しい車ですからねぇ。今回の生産終了のアナウンスの駆け込み需要ですかね?」
店員「そうだと思いますよ。あ、あれ106じゃないかな。」

店の出入り口近辺で、信号待ちをしていた車に目が止まる。
なかなか判断がつかなかったが、走り出したのを見ると、確かに106であった。

私 「やっぱり、増えましたねぇ。」
店員「そうですねぇ。」
私 「この辺で106乗ってたのって、私か○元君ぐらいでしたからねぇ。」

説明しよう!
○元君とは、私の会社の同僚で、何故かよく事故に遭う御仁。
106を事故で廃車にした後、306Styleを購入。
しかし、その306も、谷底に転落させ、一発廃車。
(なんか、TAZO氏に似てるなぁ)
その後、もう一度306Styleを購入した、剛の者。
最近まで知らなかったが、化けがホイールをSpeedLineに代えた時、余ったPeugeot純正ホイールを買ったのが彼である。

私 「いやー、でも406もアンテナ短いですねぇ。」
店員「そうですか?」
私 「今、106に付いてるアンテナは、ラリーからもいで来た奴で、長いんですよ。」
店員「お?あ、ホントだ。」
私 「このアンテナ、付け替えちゃっても大丈夫ですよね?」
店長「ええ、大丈夫ですよ。それから〜」
私 「な、なんすか?」
店長「カーオーディオ、積み替えて欲しいって話があったじゃないですか。あれ難しそうですよ。見てみたんですけどDinサイズが全然違うんです。専用設計ですから。」
私 「は?」
店長「見ていただければわかると思うんですけどね。完全に埋め込まれてて、サイズが全然違います。」
私 「あ、本当だ。」
店長「せっかくの専用ですし、そのまま使ったほうがいいと思うんですけど。」
私 「そっかー、せっかくステアリングリモコン搭載してるのに、使えないのも勿体無いですもんねぇ。じゃ、106のカーオーディオは、外すだけにしておいて下さい。純正は車に積んでおきます。外したほうの沙汰はこっちで考えます。」
※ステアリングリモコン→運転中に、オーディオを操作するのは危険と言う観点から、ハンドルから手を離さずにオーディオ操作が出来るようにしてあるリモコン。CD切り替え、スキップ、ソース切り替え(AM・FM・テープ・CD)、音量などの操作が可能。対応していないオーディオを搭載してしまうと、ハメ殺しになってしまう。

うーむ、確かに勿体無いのは山々なのだが、いっぺんCD-RW対応のMP3対応オーディオに慣れてしまうと、不便さは否めない。
後日、これを買った自動後退に出かけたところ、取り付けは可能と判明。
ただし、スペーサーが6800円することから、弾切れの私には、次回の給料日まで購入不可能と判断し、現在は見送っている。
因みに、自動後退で取り付けを頼んだら、持ち込みなので、取り付け料金発生しますとか言われたが、ここで狩った奴だから勘弁してくだちいとおながいしたら、部品代だけでOKとのコメントを貰う。よかったよかった。

さて、そんなこんなで、あたふたといていた一日も無事完了。
14日なので(?)、大見栄張って「用事があるんで」とかぶっこき、店を退散。
明日に備えて、ウチでゆっくりオロオロする事となる・・・・・・。

Scene10自宅 二月十五日AM10:30
母 「お前、今日車取りに行くんだよね?」
私 「無論だ。」
母 「電気屋のサービスポイント、今月でポイント切れるのがあるってよ。」
私 「そか」
母 「電池買っても(・∀・)イイ?」
私 「別に構わんが」

そんなやり取りをした後で、私の車で出掛ける事と相成る。
帰りは母子二人で406ということに・・・・・・。
(´・ω・`)ショボーン

Scene11木更津市内「フォルクスワーゲン木更津」AM11:30
おかんを電気屋で落とし、私はディーラーへ向かう。
さて、今日この時まで、私の足として活躍してきた106とは、これでお別れとなる。
しやみ御大の掲示板で知り合ったmucchi殿を、仏車人生にどっぷり漬け込み、日々の生活を共に歩んできたこの車を、私は忘れることは無いだろう。
ありがとう、そしてさようなら、ぐっばい・まい・らぶ!!

まぁ、車から続々と、トンでもアイテムが飛び出してきて、それを外したりなんだりしてたんで、何か最後まで格好悪いところばっかりでしたがな(笑)。
早速106につけていたアンテナを406に移植。
大型のボディに、このロングアンテナはすごく映えるなぁ・・・・・。
そして106のキーを店長に渡し、406のキーを受け取ると、車検証だのなんだのを渡してもらい、納車証明にサインをしたところで、引渡し完全終了。
そりゃ頬も緩みっぱなしになるっつの。
当たり前だっつの。
クラッカーだっつの。

そうしたら、噂をすれば禿げ影。
件の○元君が、306Styleで登場。
どうも整備に来たらしい。
しかも、数日かかるらしい。
いつもの事だが、代車は無いらしい。
しかも、この後仕事なのらしい。
駅までどうしようか、悩んでるらしい。

店長「なんか、城司さんが駅まで乗せてってくれるらしいよ。」
私 「え?」

乗せていくことになった。
そんなこんながありつつ、店長に見送られ、私は406乗りとしての一歩を、ここに示す事となる。

私 「なんじゃこりゃあ!!!クラッチが無茶苦茶軽いぞ!!!」←油圧式だから

本当に大丈夫なんだろうか・・・・・・・・。

Scene12Peugeot406Sport内
私 「うわーっ!うわーっ!なん何だ?すんごい静かだぞ、この車!」
○元「本当ですねぇ、こんなのに乗っちゃったら、306に戻れないかも。しかも、普通の声で話してても、話が出来ますよ、この車。」
私 「本当にこんな車に乗っちゃってもイインダロウカ?」
(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク

そんなこんなで木更津駅に○元君を降ろし、緊張を漲らせながら再びおかんの待つ電気屋に向かうのである。
電気屋の駐車場に入り、おかんを回収し、ちょっと遠回りしながら自宅まで凱旋。

私 「どうだ、車内が格段に広いだろー。しかも肘掛けついてるぞ、ほれ。」
母 「あー、こりゃ便利だねぇ。」
私 「そりゃもう、現地(仏)では、実際にタクシーにも使われてる車だしな。」
母 「しかも車高が高くて見晴らしがいいね。おじさん好みな車だよ。」
私 「おじさん云うな。」

そんな会話を繰り広げながら、自宅まで帰着。

母 「でも、そうなるとお父さんの車も、代えてあげたくなるねぇ。」

そーいや親父殿の車も既に十年を超えた、バブル華やかかりし日のカローラ。
致命的な故障が発生するでもなく、まだまだ健在である。
まぁ、親父が代えたいというなら、それについては特に何も言わない予定である。
むしろ外車率向上のために、なんか資料を渡してみたいものである。

そーいや母上。
帰りがけ、用事が残ってたのでディーラーに寄ったらば、なにやらワーゲンとか随分しげしげと見ていたような気がするが、
ま さ か は 有 り え る ん で し ょ う か ? !
Σ( ̄□ ̄;)



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