納涼企画第四弾「怖い話」

古今東西、女絡みの怖い話と言うのは結構沢山ある。
日の本を見てみれば、「一ま〜い、ニま〜い」と皿を数えて幾星霜のお岩さん、都市伝説の口裂け女など、過去男に酷い目に合わされ、非業の死を遂げた女性と言うのは、えてして呪い殺しにはいるのだ。
さて昨今、こういった女性の幽霊と言うのは全然デビューしなくなったと思わないか?
TVの納涼番組「あなたの知らない世界」なんか、私自身もう何年も観ていない為、幽霊と言うものの存在が希薄になりつつある。
そこで私は考察してみる事にした。

表題「昨今幽霊が盛り上がらなくなった訳」
さて、最近の社会事情と言うものを鑑みてみる。
昔、世を騒がせた幽霊の皆さんは、大抵男の事情においてその不幸を背負っている。
バックグラウンドには、
将来を誓い合っていた二人だが、嗚呼しかし・・・・。
とか、
家の名誉の為に、罪無き娘に・・・・・・。
などというストーリーがついて回る。
今を見てみよう。
女性は世に進出し、男女同権の世になったと言う。
当然、明治以降続く男社会の弊害と言うのはあるにはあるだろう。
しかし、当時の女性達が羨ましくなるような社会を女性は今生きている。
一方男は頑固一徹、筋が通った生き方をしていたというか、になりたい。
いわゆる硬派が昔風の主流であったものが、軟派で軽薄、私から見れば明らかに莫迦っぽいが見た目さえ良ければOK気味なのが表面によく浮かんでくるのである。
(と言うのはメディアに侵された私個人の偏見だともいえるが・・・・)
まぁ、この中に少数勢力たる「ぼんぼん」は含まれない。
(決して偏見では無いぞ、無いっつってんだろうがぁ!!)←逆切れ
但し、これも付き合う相手として捉えた場合であり、結婚相手は別に選考基準があるらしい。

さてこの男の意識変化はなんであろう?
全ては女性に好かれるための涙ぐましい努力である。
昔からこういう輩は存在していただろう。
それにしたって一応自分の道義を持っていたと思いたい。

ともかく早い話が昨今の女性は立場の平等と、女という武器を手に、
化けて出る前に復讐が出来る
という、好条件に恵まれている為だと思う。
とどのつまり男女同権というのは結構男女逆転なのではあるまいか?
もし今怪談作るとしたら、幽霊は女性に弄ばれ捨てられた男て事ですかいのぉ。
で、弄んだ女に復讐しちゃって、最後に自分の側(霊界)に引き込んじゃうの。
(なんか、どっかのエロゲェで、そんなネタ無かったか?)

その点私なんか奥手だし、おとなしいし、絵に描いたような小心者だし、蚤の心臓に毛が生えてる程度だし、化けて出るような根性はありませんな。
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だがしかしである。
こうして女性が強くなった一方、それが故に最悪命を落とす女性がいる事も確かである。
ニュースなどにおいてや、日々陰惨な事件、ストーカー事件などが発生しているのは周知の事実であろう。
そう考えると、結局下手な怪談作るより現実見てた方が、よっぽど怖いと言うことか。
(しまった、ネタがマジになったぞ)

2000年8月2日



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