欲深きは災いなるかな

人間には三大欲というものがあるそうだ。
「食欲」「睡眠欲」「性欲」
と分類され、
個人的には「食う、寝る、遊ぶ」
という事と判断している(するなよ)。
「みなさんお元気ですくわ」(だからよせでコノ!)
幸い私は性欲以外は充足しているので、
これが原因で犯罪に走るような事態には陥ってはいない。

だがしかし、ここ近年どうしても充足できない欲求が発生している。
「ノビ欲」だ。
あ、今みんな、
「何だ、そりゃ?」
と、一斉にモニターにツッコミいれたでしょ、
やめなさい、痛いから。
さてさて、この「ノビ欲」とはなにか?
判らない御仁も多い事だろう。
ここで少々説明をしましょう。
貴方は伸びをした事がありますか?
体を思いっきり伸ばす、全身の伸縮運動の事である。
大抵頭上で手を組み合わせ、♪手ぇのひらを太陽に透かして♪・・・・違う。
手のひらを天井に向け、背中を反らすようにし、足までピンと伸ばす、
そう、あの行為の事である。
「そんなものいつでもやってるんじゃないの?」って?
いやいや、そんな普段やりそうな単純な伸びではござりませぬ。
もう、魂の奥底から
「うう〜ん!!!やぁっぱ伸びってこぉいうモンたいねぇ!!!!!」
と思ってしまうほどの強烈な伸びなのである。
そうなのだ、普段やってるような伸びは、
魂の伸びではない!!!!
魂が震えるほどの伸び!
これを味わってしまったら、立ってやるような伸びは邪道と思えます、きっと。

では、この城司の魂を揺さぶるほどの伸びとはどういう伸びであろう。
この辺から少々説明に入る。
必要なもの
布団、動きやすい格好、自分の体・・・・、の以上三点。
では、実践
まず布団の上にゴロンと寝転がります。
この場合の注意としては、仰向けに寝る事、ただこの一点です。
うつ伏せの場合、「ゲェムセンタァあらし」のように、
思わず「水魚のポーズ」をとりたくなるので注意が必要です。
後は通常の伸びと同じように手を頭上に持っていき、背中を反らすように、
のびぃ〜〜〜〜〜〜っ!!
っとやります。
この際、忘れてはならないのが、足のつま先まで力一杯伸びる事です。
そして全身全霊を込めて、力一杯伸びるのです!!!!
これを力の限り行った後で、ふと力を緩めるとあら不思議。
妙に体が軽くなっていることに気が付くはずです。

たかが伸び如きで、なぁにが!!
とお思いでしょうが、これは一度やると病み付きです。
その気持ちよさたるは、
「熊をも一撃!!」
というところでしょう。

しかし最近自分ではこれを経験した記憶がございません。
どうした事でしょう?
布団で寝てない?いやまさか・・・(汗)。
身を鎧で固めている?とんでもない(冷汗)。
自分の体ではない?わしゃ誰じゃ!!(滝汗)。
「折角だから俺はうつ伏せに寝るぜ!!」折角だからじゃ無いってーの(怒)。

昨夜、久々にチャレンジしましたところ、結果。
「いてーーーーっ!!
あ、足つったぁ!!!!!!」

そんな訳で、最近ノビ欲が出口を求めて彷徨っております。
車で駅に突っ込んで、包丁片手に電車の乗客に、
「ノビ」を強要しようとしたらどうしよう。
私の真っ白な経歴にキズが・・・・・・・・・・。
(こんなんで事件起こしたらはっきり言ってハズイだろうなぁ)

1999年10月4日

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