楽しい職場

それにしてもである・・・・・・、
今朝は某省庁にヘルプで見参した私であるが、
入り口のあたりが何やらものものしい・・・・・・、
腕に「KC庁(何となく隠語)」という腕章を取っつけたスーツ姿の方が20名程群れてらっしゃる。
制服組も複数名固まって、何やら打ち合わせ中であった。
はてなんじゃろう?
と、様子を伺っていたが、「なんぞようわからん」というあっけない解答をに達し、
さっさと中に入っていった訳である。
さて、ヘルプにやってきたのは良いが、本日非常に平和である。
障害の連絡は朝から通しで1件のみ、それもハードウェアの故障だったので、
すぐに対応策も決まって、対処終了。
修理が終わるのを待つだけとなった。
それから更に時間が経過・・・・・・・・・・・・、
表の方から「月月火水木金金
を鳴らしながらやってくる政治結社のマイクロバス、
私は困惑した、一体彼らは何の用があって7日出勤を果たして、へとへとになってる私に
月月火水木金金
を聴かせるのだろうか、「俺たちはもう楽になる、お前は苦しめ」
と私に挑戦しているのだろうか?(そんな訳はない)
それとも、政治結社「悪党」党首としての私に対する攻撃か?
(更にそんな訳あるかい!)
それともぉっ!!!!!
(以後永い脱線問答の道を歩み始めたので削除)

まぁ、何とも長い脱線を続けた挙げ句、最終的に、
「私がここにいることを知っているのは少数だ、情報のリークは最小限に止められてるし、
私を狙った凶行ではないだろう。」と判断。
(理解の仕方に問題が多々あるが、「自分が狙われた」という思考から脱却した点は評価に値する)
では一体何なのだ?
と思っていると、先日とある場所でおこった事件に対する難癖をつけにやってきた、と言う事らしい。
暫く様子を見ていたところ、我々のいる建物の前にマイクロバスは停車し、
テープか何かで流しているのだろう、女性の声で事件に対する非難をしている一方、
開いたドアからスキンヘッドな「おやぢ(以降おやぢと呼称)」を含め、
パンチパーマで口髭を生やし、色付き眼鏡をかけた「おっさん(以降おっさんと呼称)」が降りてきた。
おっさんは脚立を用意し、おやぢはその様子を見ている。
ふと私がバスの入り口を見ると、更に違う人物が控えていることが確認できる。
どーやらこの人物がバスの上に用意されている演説台でパフォーマンスを繰り広げるらしい。
ようやく準備が整ったらしいおっさんは、脚立をバスに立て掛け、
戦いのリング(演説台)への道を作った。
さて、バスの中で準備を待っていた御仁、おもむろに脚立を使ってリングに登り、
パフォーマンスの準備に入る。

この辺まで見てはいたのだが、
「顔覚えられると面倒だよぉ」
と、有り難い忠告を受けて一度引っ込む。
ここで気が付いた、今朝入り口で控えていた「KC庁(なんとなく隠語)」の方々は、
この放送が法で定めるところの音量を超えたところで、活動の中止命令を出すことができる。
やかましいのは私も求めるところではないので、はっきり言って渡哲也渡りに船だ。
そのまた一方で、犯罪覚悟で結社側がお暴れあそばしますれば、これはこれで見物になる(こらこら)。
そう、まさに
バイオレンスの嵐が吹き荒れる
という訳である。
だが、そこはそれ、相手もちゃあんとわかってるので、
決して法には抵触しないように事を進めている。
さて、バスの中から降りてきた御仁、リングにあがってマイクを持つと、
「おおっとぉ!!マイクパフォーマンスだぁっ!!!!!」(古館調に)
建物の防音構造は決して弱いものではないのだが、そのお声は確かに聞こえてくる。
事件に関する関係者のことは静かに語り、そして非難の場面では声を高らかに!
と言った具合に、強弱とメリハリで、語っているのである。
伊達に世間にぶー垂れてる「だけ」の集団ではない。
化けもその昔、友人とタッグを組んで中核にはまってる人間を何とか論破しようとしたらしいが、
あえなく玉砕。
「あいつら理論武装しないと戦えないからなぁ」
とか、語っておったこともあったので、なかなかどうして侮れないものである。
私思うに、こういった方々は似たような思考の集積体なので、それ以外の判断というものは、
おそらくあり得ないのだろうと推測してみる。
つまり、周りは違う考えをした者に対し、糾弾しちゃったりする。
個人は、自分に考えのよく似た集団の中にいることによって安心しちゃったりするもんで、
他の思考形態を採ることをやめてしまう、という悪循環があるのではないかと思う。
そんな集団が、政治結社と語ってみたところで、偏っちゃった思考の集団としか私には見えないのである。
私は私で自分の思考に対し、賛同する者や、眉をひそめてしまう方々がいることは重々承知している。
友人付き合いも似たようなものだ。
この辺、右翼も左翼も私も、人が集団で生きる生き物である以上、
そういう似た思考の人間が固まってしまうことは認めざるを得ない事実だ・・・・・・・・。

はっ?!

今日は思想が云々するんじゃなかったな。
まぁともかく代表者のマイクパフォーマンスは続く、
で、この御仁をみた「M木(伏せ名)」さんは、

「北島サブちゃんみたいだねぇ・・・・・・・(ぼそ)」
(以降この御仁をサブちゃんと呼称)

・・・(じっと見る)・・・、う〜む、確かに。
見てるとたしかにサブちゃんによう似とる。げひゃひゃひゃひゃ!!
おお、今度はサブちゃんマイクを使わずに、地声で警官に喧嘩売ってるし!!
そんな楽しい時間も、一時間ほどで終了。
え、もう行っちゃうの?
という周りの意見には耳も貸さず(当然)、去っていってしまったのである。
残念だなぁ・・・・・、やっぱ単発は面白くない。
Ωの時や岡山の時みたいに、集団で堂々とやりゃ良いのに(不穏な発言)。
我々、野次馬の心をもっと楽しませようと言う、サービス精神は無いのか?!
とか思いながら、仕事に戻ったのである。




すると・・・・・・・・、

♪ぴんぽんぱんぽぉ〜ん♪
「本日は(略)の為、(略)が予想されます。
この為、道路封鎖、出入り口の封鎖などが行われる可能性があります。」
「また、不振な車両などを発見した場合は(以下略)」
♪ぴんぽんぱんぽぉ〜ん♪

やたっ!!(こらっ)
今度こそバイオレンスかもっ!!!(こらこらっ)
野次馬には、堪らないところだなぁ!!!!(こらこらこらっ)
やっぱ、こーこなくっちゃだわ!!!!!(えーかげんにせいやぁ!!)
お昼時を過ぎ、既に14時頃、
風に乗って拡声器から流れる声が聞こえる。
なにやら別方面から聞こえ始めてきた「お経」
胸躍らせながら窓際に寄ってみると、
「居た(はぁと)!」
時速10キロにも満たない速度でゆっくりと前進してくるマイクロバス。
さっきのサブちゃんのところと同じように、出入り口の前の道路上で「ぴた」っと車を停め、
今度は「般若」がかかり始める。
出入り口を見ると、通常立ち番をしている警備の方は人数を増やし、門の内側で四人横に並び、
門の外では、入り口を人一人分の広さに窄め、
KC庁の方々は門のすぐ脇にはテーブルを構え、
音量測定したり、ビデオカメラで撮影したり、内容をマイクで拾っているスーツ組な方々や、
違反後すぐに停止命令を出せるように控えている制服組の方々の姿が見える。
すると、停止命令の横断幕(一人用)を持ってバスに向かう制服組がいるではないか!!
そうそう、我々野次馬はこーいう展開を待っていたんだよ、
良し行けぇ!!!!
と思っていると、突然バスのスピーカから
「白旗出てんのに、なんで停止命令が出せるんだよっ!」
と一喝。
さすがにボリュームがヤバイと思ったのか、お経のボリュームを下げた。
でも、この方々はマイクパフォーマンスは無かったので、最初のグループに比べて私の評価は低いです。

さて、本日はここまでかと思っていたところ、
来ました来ました本体が!!
さてここでそれぞれの評価を付記することにしましょう。

最初の一台目、
いきなり感情の波に流されてます。語る口調は荒々しく、既に自分たちは893と変わらないことを
堂々と誇示してしまっています。
これはいけません、本来自分たちが一般市民に変わって代弁しているという立場を考えれば、
これはむしろ一般市民の皆さんの反感を買ってしまいます。
因みに、どうやら大小併せて30台ほどの集団であるので全ての評価を語ることは出来ないので、
いくつかのグループ化として語ることにしましょう。

二台目
自分の主張をなにも見ることなく堂々と語っています。
これは大きく評価できます。
こういう人たちならば、こういう行為を止めて、正々堂々語り合う姿勢を見せれば、
大分評価は変わってくるでしょう。

後はみんな似たような行為をするばっかりで大層面白くないので、パス
といきたいのですが、それじゃ不公平なので説明すると、
単に集団でシュプレヒコール(って言うんだよね)を繰り返すばかり。
自分たちには大した意見主張が無いことを堂々表しています。
昔ながらの戦法ではありますが、現在(というより私)では、全然効果がありません。
こと、やっぱり893の怒声のごとく叫ぶのがいるようでは、一般市民に好感は与えません。
一応こういう集団も社会の一員であることを考えたら、もう少し一般市民に好まれる手法を模索しましょう。

これで終わったかな?
と思ったら、もう一周してきました、
やっぱり最初と同じバスが先頭です。
今度は自分たちの意見を堂々語っています。
私の心の声が届いたのでしょうか?(んな訳無いって)
今度は多少聞く気になり・・・・・・、何か言い淀み始めましたね、解説の俺さん。
そーですねー、たぶん慣れない真似をして、頭がこんがらがってしまったんでしょう。実況の俺さん
ははぁ、今後はどういった対応を見せるか楽しみですねぇ。おおっとぉ?
罵声です、再び最初の893状態に戻ってしまいました!!
どーですか?解説の俺さん。
んーーー、残念でしたねぇ・・・。やっぱり慣れないことをしようと思ったら
最初から原稿をちゃんと用意しておくべきでしたね。
せっかく耳を傾けても良いかなと思った方もこれでは離れてしまいます。
やはり二台目の御仁のように、原稿をいっさい見ず、
堂々とジープの荷台に立ち、整然と語る姿を見ていると、彼らもまだまだ精進が足りませんねぇ。
今後はもう少し、「頭を使って」頂きたいものですね実況の俺さん。
そーですねぇ・・・・・・・・、
他の集団についてはどんな意見をお持ちでしょう、解説の俺さん。
ああ、二周三周するうちにネタがつきたみたいに、暴言を言いまくるようになってきましたね。
また、どのグループも似たような事ばかり語るところは視聴者には飽きが来ます。
もう少しネタに変化をつけて、整然とそれを語ってみせる等、視聴者を引きつけないと、
「所詮、893と変わらん連中だな」
という評価しか得られません。
今後の活躍すら期待できなくなってしまいますね。実況の俺さん。
なるほどそうですか、おっと残念ながら同じネタが続いてしまっては、実況こと、俺と、
解説の俺さんの興味がぐっと下がってしまいました。
これ以上のレポートは無理です。
それでは皆さんサヨウナラ、サヨウナラ。

1999年4月16日



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