中年男と炊飯ジャー

さて、昨日は土曜日に花見を寒い中決行し、あまつさえMen's5の「ヘーコキましたね」を大熱唱した私だが、
少々つかれた体を「ぐっ!」っと起こして、若芽さんと一緒に秋葉原へ向かった。
久しぶりに利用する館山道は、大した混雑を見せず、
若芽さんに料金所でお金を払ってもらいながら(なんせ左ハンですから)小松川インターで高速を下りた。
あの首都高の値段、どーにかなりませんかねぇ・・・・・。
料金定額なのは良いけども、700円はいささかぼったくり過ぎではないだろうか?
と毎度毎度思うんですが、皆さんは如何です?
「こんなもんだ?」
そりゃ認識が足りませんよ。
私が混迷する東京行政の執行者になった暁には、首都高速料金一律500円化を公約としましょう!
ええ、しましょうとも!!!
そこから発展して、国会議員、果ては首相になった暁には、間違い無く銃刀法廃止、
めーわくはなはだしい歯止めの利かない若い衆には補導歴5回で終身刑と厳しい罰則を・・・・・、
ってなにやってんでしょう私、どーも最近思考がデンジャラスゾーンに猫まっしぐらですね。
ともかく首都高の値段は何とかしてくださいよ。ねぇ。
あ〜、なにを語ろうとしてたんだっけ・・・。
ともかく、若芽さんと秋葉原で別れ、
私は早速「壱升炊き炊飯ジャー」探索の旅へと出掛けて行ったのであった。
先ず私が参上したのは、どこだったっけ?
(この辺すっかり記憶が三輪である)
最終的には、いつも車を停めている場所から、順に中央通りを秋葉原駅方面へ向かい、
どの店でも壱萬円切らないなぁ・・・・・、とかぼやきながら歩いて行った先が、
電器色々秋葉原の「オノデン」である。
店員に
「炊飯ジャーは何処です?」
と訊くと、
「右行った所に下り階段があります、地下に置いてありますよ。」
と返答を頂いたので、早速突入足を向ける。
地下では、ジャーポットや台所用電化製品がここぞとばかりに自己を主張している。
目指す炊飯ジャーもそんな一角に鎮座ましましていた。
値段を見ると、やはり壱萬円を切るものは無く、
「ここも外れかぁ・・・・。」
とか、考えが及んだ所で、私の視界の片隅に、
「ヘイっブロー!(やぁ兄弟)オイラはここだぜ!!」
と、自己主張してきた輩がおる。
それは見紛う事無き「壱升炊き炊飯ジャー」ではアルマイト樹脂!!(????)
私はすぐさまそこに辿りつき、
「よう兄弟、こんなところでオイラを待ってたのかい?」
なんてこたぁ言いませんが、とりあえず現在の最安値のジャーを発見するに至ったのだ。
金額もなんとリーズナブルな「9980円」、よくよく見てみると、その隣には「6000円台」の値段がついている。
「果たしてこれは罠か?」
「次号詰むか詰まざるや?」
「さぁーて来週のサ○゛エさんはぁ!!」
などなど、それはもう「帽子男」のように思考が怪しい方へ、且つ、
関係無い、思考の迷路、又は螺旋階段を登り始めた訳である。
さて、ここまできて購入しない者があろうか、いや無い!!
ともかく、ブツは例え9000円台でも、本日発見した幾数多の炊飯ジャーの中でも底値である。
6000円台ならば、尚ラッキー!
とか思いながら、店員のにーちゃんに、
「これちょーだい」
と言うまでに、考えた思考時間は約2秒。
私の中では様々な思考の奔流が私の中から時間という名の概念を洗い流し、
しばしその思考に身を任せ、それはもう悠久の時を刻むアマゾン河で1年に一度やってくる、
まるでポロロッカのような状態をそこに迎えた訳である・・・・が、
その思考がまさか2秒にも満たない時間であったとは、お釈迦様でも草津の湯でも、
渡る世間は修羅しゅしゅしゅ!!
ともかく私はその時までにーちゃんの腕に巻かれた「実習」の腕章に気がつかない程だった・・・・・。
さて、炊飯ジャーを待つこと5分、私は元来短期決戦型である。
5分というのは些かかかり過ぎではないか?
まさかこの期に及んで
「売り切れです、申し訳ありません」
なんて言い出すのでは無いか?
まさに思考は昇っていた思考の螺旋階段を「蒲田行進曲」よろしく、一気に思考の暗淵へと突き落としたのである。
まさか、こんなところで死んでは、今後の政治結社「悪党」の行方は、思考が一気に落下しそうになった時、
なんと店員のにーちゃん、レジで保証書に判を押しているではないかいな。
まさに私の思考は
「あがってこい!」
というまさに「蒲田行進曲」よろしくな展開と共に、一気に螺旋階段を上ったのだ。
そんな訳でいざお会計、
税込みで7035円とのこと、
「7030円で良いですよ」
なんてにーちゃんも言ってるし、
そーいや小銭も貯まってるしここで使おうとすると、
そんな時に限って、1円5円10円玉は人の期待を裏切る。
「ありゃー?」
とか言ってると、
「7000円でいいです」
と言ってきたので、喜んで壱萬円を渡す。
表に出てみれば歩行者天国となった中央通りが目に入る・・・・・・・。
気分が良いので通りの真ん中を堂々歩く。
そこで「はた」と今現在自分がどんな格好で歩いているかが思い浮かぶ。
どーみても30代に見える男が、一升炊きの電子ジャー片手にブラブラと通りの真ん中を嬉々と歩いている。
「むむむ・・・・・、シュール過ぎる」
とか思い、必死で歩いてアルファ店内突入!!
DOS/V屋に突入する一升炊きの電子ジャー片手の漢!!!
更に店長に嬉々としながらジャーを見せる謎の漢!!!!

慌てて車に放りこみましたとも!!無論だ!!

その後、「ぱーどる3」と「リトルMyメイド」を買って帰った事は胸中に留めて黙っておこう
ああっ!!!!無論だ!!!!!!

1999年4月5日

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