新・闘わないプログラマ No.4

「ほーむぺーじ」で世界に情報を発信!?


白状します。最近「ほめぱげ」なる言葉をよく目にするのですが、私ず〜っと何のことだか分らなかったのです。うう、私は時代の最先端から取り残されてしまったのでしょうか(;_;) あと「ほむぺ」なんてのもあるんですか? HPは俺のことかと・・・まぁいいや。

最近、職場で昼休み時間とかの暇なとき、あちこちのページをちらちら眺めているのですが(勤務時間中にこっそり見ているなんてことは口が裂けても言えない)、特にプロバイダのページからたどれる個人のページは、暇潰しにはもってこいです。(このページも、ほとんどそういう目的で作られていますけど(^^)) ある意味で、独自の文化を築いているというか、不思議な世界ではあります。そんなページを眺めて、思うことをいくつか書いてみたいと思います。

まず「この(私の)ページへのリンクは禁止します」という一文、これって意味あるのでしょうか。不特定多数に見てもらおう、というのがWWWの趣旨だとすれば、全くナンセンスのように思えます。「いや、俺は自分の認めた特定の人だけに見せたいんだ」というのならそれなりの方法を使えばいいわけで、URLを秘密にしても仕方ないと思います。ばれてしまえばそれまでですからね。もちろん「ファイル名やディレクトリ構造が変わる可能性があるから、ここにはできるだけリンクしないでね」なんてことはあるでしょうけど、それだって、それを承知で敢えてリンクするのは、リンクする人の自由というものではないでしょうか。
私は、一旦公開したものである以上、どんなふうにリンクされようと、どんな形でURLを公開されようと、原則としてそれを作者が制限することは出来ないと思います(法律には全然詳しくないのですが、名誉毀損で制限されることはあるかもしれませんね)。「それがいやならWEBページなど作らなければいい」ということです。
もちろんそれは私のページにもあてはまるわけで、いわずもがなのことですが、一応、ホームページでは(小さな文字で)その旨、ことわっています。万が一、私のページへリンクを張りたいという人がいればの話ですが(^^;)

人類の歴史の中で(大きく出たな:-))今まで、一般庶民(?)が不特定多数に対して自分を表現する手段というものはほとんどありませんでした。情報は常に一方通行だったのです。この状況に変化が訪れたのは「パソコン通信」なるものが出現してからのことでしょう。誰もが自分の持っている情報や意見を、ほとんど制約も受けずに公表することが出来るようになったのです。インターネットの普及はその現象を加速しました。ところがそれに伴って、いろいろな現象が現れてきました。
他人に見せるための文章を書くには、それなりのルールがあります。難しいレベルの話ではなく、たとえば、著作物のタイトルを書くときには「」で囲むとか、そういう最低限の約束事すら無視(というか知らないのでしょうか)した文章をよく見かけます。などと、私も偉そうに言えるほど文章を書くのがうまいわけではありません、というかはっきりいって下手ですが(^^;) ←すぐこうやって顔文字を使うし(^^;;;;;)
あと、何を言っているのか全然分からない意味不明の文章とか(それはそういう「芸風」ともとれますが)もよくあります。なにやら、陶酔して自分の世界に入ってしまっている人なのでしょうか。もう、他人に理解してもらおう、とかそういうレベルをはるかに超越してしまっています。(と言いつつ「お前の文章もその同類だ」とか言われたらヤだな)
でも、誤解しないでくださいね。私はそういうページやらその作者の人たちを批判しているわけではありません。いろんな人のいろんなページを見て、つくづく「世の中にはいろんな人がいるんだなぁ・・・」と認識を新たにしています。実のところは楽しんでいるのかも知れません。

批判といえば、WEBページの作者が、自分のページがよそで変な風に取り上げられた、批判された、馬鹿にされた、といって怒っているのをたまに見かけるのですが、そういう覚悟の出来ていない人って多いですね。いやしくも「『ほーむぺーじ』で世界に情報を発信」した、つまり、公開の場で自分の趣味・思想・心情等々を披露したのですから、そういう反応も当然ありうるわけです。顔見知りと言い合っているのとはちがうのですから。作者は、そういった批判なりを無視するのもよし、再反論するのもよし、その辺が自由に出来るのがインターネットを利用したコミュニケーションの優れたところだと思っています。
あと、大企業や政府機関のWEBサイトで酷いところがあればそれを批判するのはいいが、個人のページを茶化すような言動はどうも・・・、という話も耳にします。個人のページを茶化しているようなリンク集もいくつかあって、私もたまに見に行っています。確かに品の無い批判もありますが、下品な批判はそれをした方が逆に馬鹿にされるわけで(少なくとも私はそう思う)、そういう意味でバランスがとれるので、それはそれでいいのではないか、と私は考えています。
もちろん、公的な機関のサイトはより厳しい目で見る必要があると思います。ブラウザにNetscape NavigatorかInternet Explorerを指定したり、別にたいして意味も無いのにShockwaveをインストールしろとか、どういう神経をしているのでしょう。そういったページはどんどん批判されてしかるべきです。

最近のWEBページには派手なものが多いですね。私がMosaic(初期のWWWブラウザ、と断らなければいけないのだろうか?)を使いはじめた頃は、まだ、アニメーションGIFも、JAVA Script/Appletも、フレームも、Shockwaveも、Acrobatも、・・・・なぁんにもありませんでした。でも、そのころと比べて今の方が情報の質が高いか、と言えば、全然変わらないと思います。

私の職場での話なのですが、ある(リアルタイムで変化する)情報をWEBで公開することになりました。ところがライバル会社も、どうも同じ事をやろうとしているらしいのです。うちで作ったページのデザインを見せてもらったのですが、これが「最新技術」てんこ盛りのとてつもないド派手さなのです。当然のことながら、画面が出終わるまでにはかなりの時間がかかるはずです(社内では、WWWサーバーとクライアント間はLANなので時間は気にならない)。
で、私作った人間に言ったんです、「何もこんな派手にしなくても」って。そうしたら、彼は何といったと思います?「A社も似たような情報を提供しようとしている。同じ情報を、うちでもA社でも見れる。使う人はどっちを見ると思う?当然、見た目のかっこいい方だよ」
ちがうだろ、ユーザーは別に女の子がおじぎするところや、星が飛び回っているところを見たいわけじゃない、リアルタイムで見れる情報が欲しいんだよ。だったら、ユーザーは軽い方を見に行くに決まっているじゃないか。
なんか、世間には彼のような勘違いが蔓延しているに思えてきます。

というわけで、今回は結構エラソーに書いてしまいました。非難でも誹謗でも中傷でも、どうぞご自由にしてください。俎の上の鯉です、煮るなり焼くなり、どうぞご随意に(^^;)

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