新・闘わないプログラマ No.478

確定申告


今年も確定申告の時期がやってきました。
サラリーマンの場合、基本的には、特に何も無ければ、税金関係は会社がすべてやってくれることになっているので、確定申告とは無縁なことが多いわけで、私もずっと縁がありませんでした。
そんな私でしたが、数年前から、会社の給料以外の秘密の副収入(まあ秘密でもなんでもないわけですが)があるようになり、確定申告をする立場になってしまいました。
私が確定申告を始めた頃には、すでに国税庁の確定申告書等作成コーナーなるものががありまして、私はずっとこれを愛用しております。これはWeb上でいろいろと数字を入力していくと、申告書がPDFの形で作成され、それを印刷して税務署に持っていくか、郵送するというものです。
紙の形の申告書を税務署に提出するのではないe-Tax(国税電子申告・納税システム)なるものも始まっているので「それで申告したほうがラクかも」と思ったこともあるのですが、調べてみるといろいろと前準備が必要で「個人の白色申告でわざわざそんなことするメリットもなさそう」ということで、今のところこれにはしていません。
国税庁の確定申告書等作成コーナーならば、インターネット接続環境とブラウザ、PDFリーダ、あとA4サイズが印刷できるカラープリンタがあればいいので、特に準備するほどのこともありませんので敷居は低いです。このサービスを利用する場合には、手元に、勤めている会社からの源泉徴収票、あと副収入の支払調書、それから領収書から必要経費を計算した金額(これを求めるのが一番面倒)、これだけあればすぐに所得税を計算して申告書のPDFを作成してくれます。

と、ここまで書いていて思い出しました。知り合いでフリーの編集者をやってた人物から、今から10数年も前の1月頃に「支払調書」なる書面が郵送されてきました。当時はそれが何のためにある紙切れなのかわからなくて、そいつのところに電話しました。

「なんか変なものが送られてきたんだけど」
「ああ、あれ。額面が20万弱だから、別に気にする必要ないよ」
「『気にする必要ない』って言っても、いったいこれ何?」
「いや、だから気にしなくていいって。20万以下だから君に迷惑はかからないから」
「『支払調書』って、いったい、誰が誰に何を支払ったわけ?」
「ああ、わりぃ。いま確定申告の準備で忙しいの。んじゃ、また」
「おい、こら。ちょっと待て」

もう、だいたいお分かりかと思いますが、要するにそいつは、私に原稿料を払ったことにして税金をごまかそうとしていたわけですね。で、やたら「20万以下だから」「20万以下だから」と言っていたのは、サラリーマンの場合、給与以外の所得が年間20万円以下の場合は確定申告する必要が無い、ということを言っていたのですね。とは言え、私がそのとき、別のところからもそういう所得があったら合計で20万円を越えるわけで、そうなると確定申告しないといけないわけで「君に迷惑はかからないから」とは行かないわけです。
しかも、「20万以下は申告しなくていい」というのは所得税の確定申告の話であって、じつは住民税は別なんですよね。確定申告しなくても、なんかどこからか情報が行くみたいで(詳細は知りません)、しっかり住民税が増えてしまいました。何が「迷惑はかからない」だよ。なんでもらってもいない所得分の税金を払わないといけないんだよ。ぶつぶつぶつぶつ。

それはともかく、とりあえず一番面倒な必要経費の計算などをやっていたのですが……ううむ、なんか一昨年よりかなり少ないぞ。去年は必要経費なるものをあまり買っていなかったか。
まずいです。このままではかなり税金を払わないといけないようです。所得税は源泉徴収と言って、原稿料とかが支払われる段階で10%引かれていますので、それの調整分ということになりますから大したことはないとは思うのですが、住民税は源泉徴収されませんので、そうは行きません。かなり払わないといけなそうです。ううむ。

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