新・闘わないプログラマ No.169

花柄


そうか、そう来たか…。いや、例の花柄のことね。
いやまあ、「他にやること無かったんかい!」とか「誰か止める奴はおらんかったんかい!」とか、まあ世間は騒がしいようですけど、まあいいんじゃないでしょうか ←私は買わないけど ←「買えない」と言う方が正しいか ←でも、ウケ狙いでちょっと欲しいかも。
しかし、あの花柄というインパクトの前には、今度のiMacのスペックは…などという話は霞んでしまいそうになりますね。はて、新しいiMacのスペックってどんなでしたっけ? CD-RWが付くんでしたっけ。
しかしまあ、こうころころと色(+柄)を変えられると、周辺機器メーカは大変ですね。うちにあるUSB接続のフロッピーディスクドライブなんか、はめ込み式の5色の部品が付属品で付いてきましたけど、花柄はコストがかかって、どこもやらないかも。だいたいいつまで花柄iMacがあるのかすら分からないし。

私自身、以前ここでもすでに書きましたが、半年ほど前にiMacを買いました。色はオレンジ色(「タンジェリン」でしたっけ?)で…スペックは…忘れた。
とりあえず、手軽なインターネット端末として使っていますけど、あまり出番は多くありません。UNIXやWindows2000などの落ちない(落ちにくい)OSを普段使っていると、よく落ちるMacOSは、いまさら使うにはどうも…と思ってしまいます。
もともと、iMacを買った目的は、MacOSで使うためというよりは、Linuxや、近い将来出るであろうMacOS Xを入れて遊んでみたい、ってのだったりするわけで、当然の事ながら、すでにVine LinuxやMacOS X Public Betaは入れてあるわけです…まあ、入れただけで、あまり遊んでませんが。
そういえば、MacOS Xの製品版、もうすぐ出るんですね。最近、Mac関係の情報からかなり遠ざかっていたので、すっかり見逃していました。iMacを買った一番の理由がこれですから、発売されたら、とにかく入れてみます。
でも、こんなこと言うとなんですが、あと5年、いやいや、せめて3年くらいは早く出していれば状況も違ったかも知れませんが、今となってはねえ。時期を完全に逸しているような気がします。まあ、アプリケーションは、従来のMacOSのやつもクラシック環境とかいうので動くからとりあえずはいいとして(本当にちゃんと動くのか、という問題はありますが)、ドライバとかはどーするんかいな。
まあ、Windowsの世界と違って、MacOS Xは、動作するコンピュータを思い切り絞っちゃっているし、純正の周辺機器で固めれば、ドライバの問題もなんとかなるんでしょうけど。あれ? AirMacはちゃんと使えますよね、いくらなんでも。Public BetaではAirMacは動作対象外ということで、悲しい思いをした私。
それはともかく、やっと(ほんと「やっと」ですね)出てきた、Mac用の新OSということで、お手並み拝見と行きたいな、などと思っています。

さてさて、今となって見れば、Macで無ければ出来ないこと、って特に無くなっちゃっていますよね。だからAppleも筐体のデザインの方に走ったりしたんじゃないか、と思うわけでして…。
もう10年近く前に私が初めてMacintoshを買ったのは、Photoshopを使いたかったからに他ならないわけなのですけど、当時は、あのソフトが動くコンピュータはMacintoshしか無かったわけですね。
Photoshopのように大量にメモリを使うソフトは、1MBのアドレス空間しかないDOSや、その上で動作した当時のWindowsでは荷が重いのに対して、最低でも16MB以上のフラットなアドレス空間をもつモトローラの68k CPUを使っていた当時のMacintoshはPhotoshopの動作環境として適していた、ということは言えます。
まあその後、Windowsも、使えるメモリが飛躍的に増大し、PhotoshopもWindows版が発売されたわけで、今ではWindows版の方がはるかに売れているんでしょうね。確か、最初のWindows版のPhotoshopって、Windows 3.1 + Win32s上で動作したversion 3.0だったような記憶がありますけど…あれ? 違ったかな。
まあ結局のところ、Macはデザインや編集向き、という話は、Photoshopなどの動作環境がMacしかなかった、というのもあったのかも知れません。今は全然状況が違うでしょうが。
今となってはMacintoshならでは、というような適用分野というのはなかなか思いつかないし、先の展望というのがどうも見えてきませんね。花柄iMacを出して喜んでいるような時期では無いと思うのですけど、売れなければ話にならない、ってのもありますから難しいところですね ←でも売れるのか? ←花柄iMac。

さて、MacOS Xの話に戻しますが、マイクロソフトの思惑に反して、NTカーネルのOSがなかなか主流にならずに、いまだにDOSの影を引きずっているWindows9x/Meが主流だという事実からしても、いまこの時期に新カーネルで、新APIのOSを出したところで、そうそう成功するとは思えないような気がするのですけど、どんなもんでしょうね。
APIがほぼ共通しているWindows9x/MeとWindowsNT/2000ですら(でも、微妙な違いが結構あるところが、プログラミングする上で腹がたつ)、移行がなかなか進まないわけでして…。その上、ドライバの品揃えの問題もありますし。

などと、今回はMacOS Xや花柄iMacに批判的とも取れるようなことを書いてしまいましたが、実際はかなり好きかも知れません、MacOS Xと花柄iMac。
できれば花柄iMac上でMacOS Xを動かしたてみたいな、などとも…。

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