ALCYONE LEGEND For 170馬力への挑戦Vol 30


タイミングベルトを組み付けるのに先にクランクシャフトを回転させてリヤケースのサービスホールよりドライブプレートの3本線
の真ん中の線がケースの三角形のマークと合うように正確に合わせます。

ちなみに多銘柄ではタイミングベルトを合わせるときは概ね、一番側のシリンダーが上死点にくるようにセットしますがタイミン
グベルトが2本左右にかかる兼ね合いからバルブスプリングの張力が適度になってカムシャフトのプーリーが勝手に廻らない
位置でセットするようになっています。

右側画像は左側バンクのカムシャフトのプーリーの位置です。

プーリー本体のへこんでいるマークとベルトカバーの切り欠きが合うようにプーリのマークを一番上方向に持ってきます。


左側バンクのタイミングベルトを組み付けている所です。

このエンジンは正面から見て、クランクシャフトが時計方向に廻りますのでクランクのスプロケット、オイルポンプスプロケット、
カムシャフトのプーリーという順番にベルトをたるませないようにしながらベルトをセットします。

頭の中でクランクシャフトが時計方向に廻るとベルトがどういう方向へ引っ張っていかれるかをイメージすると分かりやすいと思
います。

この時点でテンショナーがセットされる部分のベルトは少したるんでいます。


左側画像はオートテンショナーによって押し下げられるテンションプーリーを装着した所です。

右側画像ではオートテンショナーの先が飛び出ないようにセットされていたクリップを外している所です。

クリップを外したら自動的にテンショナーが伸びてベルトを張るようになりますがここから再度クランクシャフトを一回転させて再び
ドライブプレートのマークを正確に合わせます。


左側画像は右側バンクのカムシャフトプーリーの合わせ位置です。

右側バンク同様マークを上方向にもってきます。

右側画像はクランクを一回転させた事により先程セットした左側バンクのマークが今度は一番下方向に来ています。

カムシャフトは4サイクルエンジンの構造上、クランクシャフトの1/2のスピードで廻りますのでこの位置にきます。


すなわちカムシャフトのプーリーの合いマークは片方が真上に向くと反対側は真下に向くようにセットされます。


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