ヨーロッパ・アルプスにほのかに憧れを抱いていた私が、最初訪れたアルプスの地はユングフラウ・リージョン Jungfrau Region と、ツェルマット Zermatt そしてシャモニー Chamonix だった。それからツークシュピッツェ Zugspitze や、エンガディン Engadin や、エッシネン湖 Oeschinensee や、フィーシュ Fiesch などを経て、たどり着いたのがここドロミテだ。
1984年10月初めてドロミテを訪れた時、チューリッヒからの帰りの大韓航空機で老夫婦と隣り合わせた。ご主人は大変日に焼けており韓国の方とお見受けしたが、話をしてびっくり。 何と私をヨーロッパ・アルプスへといざなってくれた山渓カラーガイド28「ヨーロッパ・アルプス」(1969年初版、私は1971年の2版を購入)の著者、風見武秀氏だったのだ。 私が先生の著書に触発され、ドロミテへ行ってきたとお話すると大変喜ばれ、話が弾んだのを懐かしく思い出す。 名刺を頂き、遊びに来なさいと言っていただいたのにうかがいそびれてしまった。
翌1985年11月、再びドロミテのガルデナの谷を訪れたが、完全にシーズン・オフとなっており、ロープ・ウェ-も全くやっていないし、宿泊する場所もほとんどない。 ドロミテのハイキングはあきらめ、ボーツェンから北東へ30kmほど行ったところにあるクラウゼン/キューザ Klausen/Chusa を訪れるだけで尻尾を巻いて逃げ帰った。 このクラウゼンという町には中世のドイツの町並みが本当によく残っており、また町の東側の険しい崖の上にこれまたすばらしい中世の修道院跡 Mon. di Sabiona/ Kloster Säben がある。 ベローナからインスブルックへの鉄道を利用された方は左側崖の上に大きな白い古城のような物を見られた方があろう。 これがクラウゼンの修道院だ。
1999年10月、2000年8月とまたまた2年連続で訪れた、ドロミテを紹介しよう。
 ドロミテへの東の入り口 ボーツェンMarket in Bolzano
 ガルデナの谷とサッソルンゴ
 ミズリーナ湖とドライツィンネン
 カレルゼーとマルモラーダ


 1999年10月旅程表
 2000年8月旅程表